みなさん、こんにちは!
ダイバーシティー事業部(以下DS事業部)インターナショナルチームの柏原です。

私と全研本社との出会いは、2018年のインドでした。

2020年に新卒として正社員入社し、バリューイノベーション事業部で営業を経験した後、2020年11月に海外人材事業を手掛けるDS事業部に配属となりました。
2022年6月からは、インドの現地法人Zenken India LLPへ赴任しており、現在は駐在員としてインドのバンガロールに住んでいます

▼私のこれまでのブログはこちら
・インターン時代
全研って面白い!インドが繋げた運命の会社~内定者が語る全研本社2020~

・新卒1年目の日常
営業は人生の鏡である。人生で1番自分に向き合った6ヶ月~新卒1年目の日常~

・新卒2年目の日常
挑戦は楽しい!仲間に感謝&感謝の1年間~新卒2年目の日常~

今回は、私のインド駐在員としての日常をお伝えいたします。
特に、将来海外で働きたい方や英語を使った職場環境に興味がある方は最後まで読んでいただけると嬉しいです!

ダイバーシティ事業部×Zenken India LLP

まず、DS事業部について簡単に説明します。
DS事業部は、今後の日本国内における深刻なIT人材不足に対し、世界の優秀なIT人材とIT人材を必要とする日本企業の架け橋となるマッチング事業を展開しています。
(詳しくは、公式HPをご覧ください。https://www.zenken.co.jp/services/it/diversity/

Zenken India LLPとは

Zenken India LLPは、2019年に全研本社株式会社がインドに設立した現地法人です。
DS事業部が企業との連携や対応をしているのに対して、Zenken Indiaは日本語教育や大学との連携、啓蒙活動等の学生サポートをメイン業務としており、常に日本とインドで連携をとって業務にあたっています。

ミッションは、世界各地から集まった才能と、国際的な才能を求める日本企業を結びつけること。

また、日本企業への就職の道筋を示すだけでなく、新しい国に馴染めるようにサポートも行っています。

当社で一緒に働くインド人のメンバーは全員が日本語を話すことができるため、私も会話の50%くらいは日本語を使用しています。皆さんとても優しく、よく一緒にご飯へいき、何かあると丁寧にサポートしてくださいます。


▲ ZENKEN INDIA LLPのメンバーです!

インド駐在にあたって

学生時代からの目標

大学在学中からの夢だったインド駐在。
入社時の新人研修では、入社3年以内にインド現地法人へ赴任することを目標に掲げました。

インド駐在のポストは数が限られていますし、新型コロナウィルスの蔓延などもあり、チャンスを掴むことは簡単ではありませんでした。
駐在員になるためには、通常業務のレベルアップだけでなく、報連相の質を上げ、遠い地での駐在という重要なポストを安心して任せていただけるような人材になる必要があります。
正直に言えば、仕事もかなりハードでしたが、自分が叶えたい夢があったからこそ、その目標に向けて愚直に頑張ることができたと感じています。

上長からインド駐在決定の知らせを受けた日は、とても嬉しかったのを覚えています!上長からのサポートもあり、その夢を叶えることができました。
当時新卒2年目で何もわからない私に、丁寧に指導してくださった周りのメンバーや上長には感謝しきれない思いでいっぱいです。

駐在員としての役割

私の主な役割は、日本代表としてインド現地で大学生に日本文化や日本就職について興味を持っていただくための啓蒙活動を行うことです。

バーチャルキャリアセンター(VCC)というコンセプトを立ち上げ、学生のキャリアサポートなども提供しています。
オンラインの普及に伴い、時間や場所に捉われずに活動できることが増えましたが、学生の信頼や理解を深めるためにはオフラインでの啓蒙活動も重要だと考えています。
現在は、オフラインとオンラインをうまく組み合わせて、学生のサポートを行っています。


▲ 大学内で内定者とのセッションの様子

さらに、全研本社やDS事業部とのブリッジとしての役割もあります。
社風や業務、コンプライアンスなどについて共有するだけでなく、勤怠や備品などの管理も行っています。言語や文化の違いがある中で、日本とインドのオフィスが円滑に業務できるように努めています。


▲ 500名規模の大学生の前で日本についてオリエンテーションする様子

駐在員の日常

私の1日のスケジュールを、大学訪問がある場合を例にご紹介いたします。

<1日の流れ>

09:00 出社
09:00 日本オフィスとミーティング(朝礼)
09:30 クライアントとヒアリングミーティング
10:30 資料作成、学生対応
12:00 大学へ移動
13:00 大学の就職担当者とランチミーティング
14:00 学生向けオリエンテーション実施
16:00 学生とスモールセッション
18:00 帰宅
※日本との時差-3.5時間
※別の日ですが、インスタグラムでも紹介していただきました!

文化の違いによる葛藤と成長

文化の違いによる葛藤は、異文化の状況において避けることのできないものです。
私自身も、海外でのインターンシップ経験を通じて、異文化間の葛藤を経験しました。

しかし、駐在員という立場ではまた違った葛藤がありました。そのような葛藤は、またとない成長の機会です。

一例を挙げると、時間の感覚についてです。
大学や学生とやり取りをすることが多いのですが、インドでは交通渋滞やネットワーク、その他の問題により時間通りにミーティングが始まらないことがあります。

この問題は、文化というよりも環境の問題ともいえますが、日本であれば、多くの場合そのような”起こりうる問題”を予測して早めに行動しようという考えになります。
しかし、文化的にそのような考えに至らないため、時間通りにスタートできず、リスケジュールになることも少なくありません。

そうなると、日本側では進めたいのにインド側では進まないという悩みが生じます。
その時には、どうすれば時間通りに参加してもらえるようにするのか?どのように動けば日本と同じ時間軸で進むのか?ということを考えます。

今回は一例ですが、文化の違いに関することで葛藤することは多くあります。
しかし、その度に視野が広がり、現地の日本企業としてどのようにやり取りをしていくべきなのかという新しい視点から物事を考えることができ、とても楽しく成長ができる環境だと感じています。

もちろん、インド人全員が上記のような考え方を持っているわけではありません。
世界第1位(2023年国連予想)の14億人という人口を誇り、国土も広いため、地域によって文化や考え方は大きく異なります。

国際人として働くにあたって、日本の文化を現地に持っていくだけでなく、現地の良いところも取り入れながら折衷案を提示する大切さも学ぶことができています。
大変なことばかりですが、新しいことをしたいと常に思っている私には刺激的で楽しい環境です!


▲ 毎日交通渋滞に左右されないメトロで通勤しています(意外と時間通りに来ます笑)。

インプットと思考の重要性

本やニュースから常に情報を得ること

私はインドに来てから、ビジネスや最新テクノロジーに関するニュースを積極的にチェックするようになりました。
日本のテレビを見ることができないため、積極的に情報を取りに行かなければならないと感じたからです。

また、人材業としてIT分野の最新情報を頭に入れておかなければ、ヒアリングやマッチングが難しくなってしまいます。
日本でも以前からニュースをチェックしていましたが、昨年からはNews Picksを年間購読して、重要なニュースや興味のある分野に関するニュースを毎日通知で受け取るように設定しています。
これにより、企業や大学、学生と話をするときに必要な情報をより迅速に入手することができるようになりました。

また、2021年に事業部MVPをいただいた際の副賞である自己研鑽費用で沢山の本を購入しました。
贅沢な読み方ですが、最初から読むのではなく、欲しい情報が書いてある部分を辞書のように探して読むことで、自分が必要とする情報だけを取得することができます。
※時間がある時には、他の部分もしっかり読むようにしています。

これによって、インプット量が増え、必然的にアウトプット量も増加しました。
訪問先の大学では、学生から政治や経済に関する質問を受けることも多いので、今まであまり確認していなかった情報も日常的にチェックするようになりました。

インプットがなければアウトプットはできないということを身をもって体感しています。


▲ インドに持っていける本の冊数は限られていたため、Kindle paper whiteで読書しています。

常に疑問やアイディアを持つこと

インドには、日本に比べて発展していない部分が多く、「もっとこうなったらいいのに」と思うことが日常の中でもしょっちゅう起こります。

ある時、洗濯機から漏電していたのですが、電気代の相場を知らなかったばかりに通常の2倍以上の電気使用料を支払っていたということがありました。
本来であれば、毎回大元の電源を消さなければならなかったようです。
この面倒な作業が自動化されたり、電気の異常使用量を通知してくれたりするシステムがあればいいのに…と思わずにはいられません。

日本では平和で不自由なく暮らすことができていたため、日常的に疑問を持つことが少なかったように思います。
しかし、インドでは疑問やアイディアが次々と浮かびます。環境も1つの要因かもしれませんが、日本でも同じようなマインドで周りを見渡して疑問を持つべきだと改めて感じる良い機会となりました。

同じものを見ても、人によって考え方は様々です。
その時に、知識として他の方の意見(本やニュース)等の情報があればより多くのアイディアをアウトプットすることができます。

習慣的に疑問を持ち、アイディアを形にできるように、今後も周囲をよく観察していきたいと考えています。


▲ 例の洗濯機です笑(ちゃんと動いてくれます!)

まとめ

みなさん、最後まで読んでくださりありがとうございました。
私の駐在生活について、どうでしたでしょうか?

インドの生活は文化の違いや未発展の部分も多く、葛藤や疑問も多いですが、その環境のおかげで自分自身の思考力やメンタルが強くなったと感じています。
3年目で、この環境においてくださったことに深く感謝しています。

4年目では、個人プレーではなく”チームプレー”を意識して行動し、上司や周囲から学ぶことを積極的に取り入れ、成長していきたいと考えています。
まだまだ未熟な部分が多いので、今の自分に甘えることなく精進していきます。

また、昨年入籍してライフステージも変わりましたので、家族を大切にしながら仕事でも成果を出していきたいと思っています。


▲ 今年の誕生日はインドオフィスでメンバーがお祝いしてくれました^^

おまけ

インドでは、毎日カレーを食べて元気を出しています!
カレーの種類は何百種類もあるため、毎日違うカレーを楽しんでいます。


▲ Zenken India LLPが入っているシェアオフィスのカフェテリアにて(100円)

それでは、また次のブログでお会いしましょう!
以上、20卒の柏原でした。