こんにちは。HRビジネスパートナー事業部の折間です。
健康・美容業界向けにニュース・リリースなどの情報を発信している健康美容EXPO。その営業活動を行う私にとって、情報収集は欠かせないものです。

以前、インターネットを活用した情報の集め方を紹介しましたが、他にも業界の動向を追う方法があります。
業界関係のお客様に話を聞く、業界関連のニュースを見る、業界誌をチェックする、展示会に行く、などなど。

今回は、その中から『展示会』に注目をして、お話していきます。

ビッグサイト

都内で数多く開催されている、展示会

一般社団法人日本展示会協会のデータによると、2016年度国内で開催された展示会の合計数が335件、出展社団体数が54,218件、来場者総数が3,765,573 人となっています。

法人か個人か、誰に向けた展示会かというカテゴリで分けると「B to C(企業から個人)」向けが 61 件で全体の約 18%、「B to B(企業から企業)」向けが 262 件で全体の約 78%と企業向けの展示会が多かった結果となっています。

来場数表
円グラフ

展示会別来場数ランキングは、以下の通り。

1位 東京モーターショー 81万2,500人
2位 食博覧会・大阪   62万1,195人
3位 コミックマーケット 50万人
4位 ふるさと祭り 東京 40万5,389人
5位 東京インターナショナルギフトショー 36万2,654人 
参考サイト:国際イベントニュース 展示会 見本市 来場者数ランキング334

来場者数でみると上位は一般向けのイベントが多いですが、カテゴリ別ですと「B to B(企業から企業)」向けの展示会のほうが開催数は圧倒的に多いです。

改めて紹介しますが健康美容EXPOは、食品、健康食品、美容・化粧品など健康美容業界向けのBtoBのビジネスマッチングサイト。
健康美容EXPOでご掲載頂いている企業様もよく展示会に出展しております。

よくご参加されている展示会は「食品開発展」「健康博覧会」「スポルテック」「ビューティーワールドジャパン」、「化粧品開発展」など。
先日、その一つである「食品開発展」が開催されましたので、私も行ってまいりました。

その様子を少しだけお見せしましょう。

現地に行くからこそ見えるもの

パネル

今回足を運んだ食品開発展は、ビックサイトで開催されました。国内の展示会の85%がビックサイトで開催されていて、展示会のメッカとされています。

食品開発展では、自社製品の紹介、食品・健康食品業界の原料素材、新しい研究データなどを業界に向けて各企業が発表する場ですので、最新情報を最も効率よく収集することができます。

会場内▲会場ではバルーンを設置して、より目立つように工夫しているブースもみられます

健康美容EXPOに掲載頂いているお客様も多く出展されているので、近況についての情報交換は欠かせません。

企業によっては、まだ市場に出回っていない新しい原料や研究データなどを発表する場でもあるため、まだ見ぬ製品の情報を発見する楽しみがあります。大事な新情報を見逃さないために、隅々までブースをチェック。

また、展示会に行くことによって、業界の全体像を掴むこともできます。
現在、食品業界では、機能性表示食品制度が活発に動いています。お店に並んでいる商品やCMなどで一度は見たこと があると思いますが、「脂肪の吸収を抑えて、食後の中性脂肪の上昇を抑制する」など、食品の効果を謳って紹介されている商品があります。
科学的根拠に基づいたデータをまとめて消費者庁に届出をして、受理されたものが機能性を表示して販売できる制度で、平成27年4月から導入されました。
各ブースが出している製品の打ち出し方から、この制度がどのように活用されているのか、今後どう発展していくのかを読み取ることも可能です。

こうした世の中的な流れも肌で感じられるのが、展示会ならではです。

現地に行くからこそ得られること

ほかにも、現地で得られる情報はたくさんあります。
展示会で業界の情報収集するメリットを4つあげてみました。

1. 新製品を事前に知ることができる

新しい健康食品、新しい化粧品、市場に出る前の商品を展示会で体験できます。
そこから企業の今後の販売戦略、動向を知ることも可能です。

2. 業界動向、業界の全体像を掴める

競合製品、メーカーが一同に集まるため、ベンチマークしている製品の特徴の違いなどを掴むことができます。これにより、業界的な動きを掴むことができるのです。
業界関係者が集まる展示会ならではのメリットですね。

3. 普段はあまり話せない、代表・開発関係者の方と直接話ができる

出展企業のブースには、代表者や開発責任者の方が立っている場合があります。普段あまり聞けない製品の開発秘話や開発の裏側について聞く機会ですので、このチャンスを逃せません。

4. 知らない企業と出会える

全くの異業種から参入する場合、まずは業界関係者に知ってもらい繋がりを持ちたいと考える方が多いため、最初の一歩として展示会出展を選ぶケースがあります。
前年まで出展していない企業を見つけた場合は、必ずそのブースにうかがうようにしています。なぜその展示会に出展したのか、今後の展望は、といったことを聞かせて頂くと、新たな発見があったりするのです。

B to B向けの展示会は、健康美容業界以外にも、IT・情報通信、建築、工業機械、医療、教育、その他サービスなど様々なものが開催されています。
営業を行う上で、チェックするのは直接かかわりのある業界の展示会だけではありません。
関連がないと思っていても他業界の展示会の出展社一覧を見ると、知っている企業がブースを出していたり、セミナーの一覧をみると今の仕事と繋がる新しい情報の気配を察知することができたり、今までになかった発見ができることも。

大事なことは、出展企業のあらゆる情報にアンテナを立てること。
自分の常識だけで考えずに、新しい話題をどんどん仕入れにいくこと。
そして、出会いを大切にして、これからのつながりを貪欲にもとめていくことです。

最近は、業界研究の一環として学生の方が展示会に訪れることも増えているようですね。
インターネット以外のところにもたくさんの情報が存在します。業界の全体像を知るきっかけにもなると思いますので、気になる展示会があったら行ってみるのも勉強になると思いますよ。

以上、HRビジネスパートナー事業部の折間でした。