こんにちは!
人材戦略統括本部 人事部 人材戦略の和田です。

突然ですが、あなたがもし1年後に子どもを産むことになったとして、不安や懸念を感じますか?

就業中の方であれば上長やチームメンバーへの相談タイミングや頻度、今後の働き方、仕事の進め方など、よく考えてみると分からないことが多いのではないでしょうか?

私も、いつかは子どもを持ちたいと思うものの、いざその立場になったと仮定した際に 「これはどうしたら良いのだろう?」「この場合はどう対応すべきなのだろうか?」といった疑問がいくつも浮かびます。

Zenkenでは、「家庭と仕事」に関する不安や悩みを払しょくするための交流会が定期的に開催されています。

▼ 以前開催された、「ママの働き方」について語るランチ会のブログ
アイコン 自分たちでつくる、家庭も仕事も当たり前に大切にできる会社

そんな中、9月某日に、これから妊娠出産を検討しているZenkenの女性社員をターゲットにした「ママ座談会」を開催しました。

今回のブログでは、ママ座談会の様子を詳しくご紹介いたします^^

自分が経験したからこそ、メンバーに伝えたい!

座談会が開催されるきっかけとなったのは、1人のプレママ社員の「想い」でした。

※なお、先日無事に出産されたとご報告をいただきました。おめでとうございます!

ママ座談会発案者であるFリーダー(現在育休中)

Fリーダーよりコメント:妊娠から出産間近になるまで、仕事上で特に困ったことやトラブルはなく、むしろメンバーや上司に支えていただき、非常にスムーズに産休育休を迎えられる状況でした。
しかし、そのような恵まれた環境下においても、小さな不安はつきませんでした。

支えてくださったメンバーや上司の姿を見て、「こんなに良くしてくれる会社はない!」と確信できたからこそ、経験者として「現在、自分自身や会社に対して不安を抱えているメンバーにも安心してほしい!」と感じ、今回の座談会を発案しました。

普段から“チームのメンバーのために自分が動く“のがFリーダー。
妊娠を経験したからこそ、過去の自分と同じように悩んでいる方や不安を抱えている方の役に立つべく、この度、部署全体に向けて声を挙げてくださいました。

座談会前に行った、社内アンケート結果

一口に妊娠出産に関する不安や悩みといっても、個人のフェーズによって抱えている悩みは様々です。

そこで、実際に社内でアンケートを取り、どういったことに悩みを抱えている社員が多いのか調査しました。


▲ 2023年9月時点での社内アンケートより

座談会に興味がある社員のうち、「今はまだ妊娠出産を経験していないものの、検討をしている」と回答した方は50%以上いらっしゃいました。

また、妊娠出産を検討していると答えた方が「参加したい」と回答した座談会テーマは以下の通りです。

1位: [妊娠が分かってから出産までのことについて
  (体調面や上司・部下とのコミュニケーションなど)]

2位: [復職後について(時短勤務や自分のキャリアなど)]
3位: [産休育休中について(子育てや休み期間中の過ごし方など)]
4位: [妊娠前の準備について(妊活やパートナーとのコミュニケーションなど)]

特に、妊娠が分かった初期段階から実際に出産するまでの自身の体調面や仕事との両立について話を聞きたいと考えている方が多いようでした。

そこで、妊娠前後の体調面、上司や部下とのコミュニケーション、出産前後の働き方や自分のキャリアなどについての不安を払拭していただくことを座談会のゴールとしました。

座談会では、現在妊娠中/直近で産休育休に入る予定/産休育休から復帰し時短で働いている、といった段階の異なる先輩ママ社員をゲストにお迎えし、お話を伺いました。


▲ 気軽に質問できるよう、1グループあたり、1~2名ほど先輩ママ社員に入っていただきました!

Zenkenママ社員の仕事内容や仕事量の調整方法とは?

現役でバリバリ仕事をしている方であれば、家庭(子ども)を持つとなったときに今の仕事量をこなしていけるのだろうか…と不安に思いますよね。

先輩ママ社員からは次のような回答をいただきました。

➀上司とのコミュニケーションを小まめにとる!

産休育休から復帰すると、例え現場を離れた期間が1年だったとしても環境がガラリと変わっていることが多く、何かと浦島太郎状態になってしまうとのこと。

そのため、上司とのコミュニケーションを増やし、情報をキャッチアップされていたそうです。

復職が近くなった際には、上司との面談を複数回設け、事業部の変化や復職後の仕事内容の確認等、自ら情報を取りに行く工夫をされてたとのことでした。

ちなみに、この方はすでに2人のお子さんをお持ちの大先輩なのですが、職場復帰した今でも「上司とのコミュニケーション」は心掛けているそうです。

➁1日の時間割をしっかり決める!

土日は家族タイムとしてたっぷり時間を使うので、平日は仕事に集中させてほしい!とご家族に相談。

事前に1日の時間割を決めておき、スケジュールに沿ってタスクを調整しているという方もいました。

早い段階で1日のタスクを把握し、自分ひとりでは対応できなさそうな業務がある場合はチームメンバーにも協力してもらい、仕事を滞らせることなく進めていらっしゃいます。

実はこの方、ご自宅が会社から遠く、片道1時間半~2時間ほどかかるのです…。
ですが、そうしたディスアドバンテージがあったとしても、ご自身で働き方をデザインされている点が素敵ですよね。

そもそも、”妊娠・出産”を選択するに至った経緯って?

子どもを持ちたいと思ったきっかけ、タイミング、子どもを持つこと⾃体に悩みがなかったかなど、”妊娠・出産”を選択するに至った過程についても、赤裸々に答えていただきました。

➀結婚をするタイミングでパートナーと「子どもは欲しいね」と話していた!

お互いに「子どもをつくる」ということに関しては前向きに考えていたとのことでした。

結婚から約2年経ち、妊活を考えはじめたタイミングで興味のあった部署への異動が叶うこととなり、旦那さまには異動後1年間は仕事に集中したいという旨をお話されていたそうです。

この方はちょうど今年の春に産休育休から復帰され、今は時短勤務制度を活用し、家庭と仕事の両立をされています^^

➁お母さんになることで、何かしら諦めなければいけないという考えがあったが、Zenkenの先輩ママを見て勇気をもらった!

元々、子どもは欲しいと思ってはいたけれど、お母さんになることで何かしら諦めたり、辞めなければいけないことがあるだろうなと悩んでおられました。

ですが、色々と情報収集をする中で、社会で活躍しているママがいたり、海外ではママが働くことは「よくあること」だと知ったそうです。

さらに、ママとしてお子さんを育てながら、仕事もしっかりとこなす先輩ママ社員がZenkenにいたことで、「この会社なら大丈夫」と思ったとおっしゃっていました。

「この会社なら大丈夫」と思える会社って素敵すぎませんか…?!
そんな風に思えるのは、周りへの気配りや仲間への想いやりが溢れる組織だからだろうなとつくづくZenkenの良さを実感します^^

妊娠中や復職後に「助かった!」「嬉しかった!」と感じたことはありますか?

次に、実際に周りの方々のサポートで「助かった」「嬉しかった」、逆に「少し働きにくかった」と感じたことはあるのかをお伺いしてみました!

➀「明日の○○さんへ」というメッセージが助かった!

まだ安定期に入っておらず、周りに妊娠を伝えていない状況でしたが、中には事情を察してくれる社員もいらっしゃったようで、代わりに荷物を持つなど、小さくも温かいサポートが嬉しかったとお話されていました。

また、座談会参加者全員から称賛されていたお話なのですが、チームメンバーより早く帰ったり、休んだときに「明日の○○さんへ」という形で連絡をくれたメンバーがいたそうで、この気遣いにはとても助かったとのことでした。

「明日の○○さんへ」のメッセージは、子どもがいる・いないに関係なく、お休みしたメンバーへの情報共有や連絡事項を入れる際の思いやりとして明日から使えそうですよね♪

➁自分はできると思っていても、急な体調不良などで体がついてこないときがあって大変だった…💦

妊娠を上司に報告してからは、周りのサポートや上司の気遣いなどちょっとした声掛けがとてもありがたかったようです。

一方で、これまで仕事一筋!でやってきたため、自身の体調を優先しながら仕事をすることへのギャップがあったとのこと。
つわりで食べても吐いてしまい、体調面ではかなり苦労されたとおっしゃっていました。

「できない」予測ができず、相談が間に合わずに迷惑をかけてしまうこともあったそうです。

体調面に関しては、個人差が大きく、自分ではどうすることもできない問題だと思います。
日ごろからチーム内でタスクの見える化をしたり、お互いの業務が把握できる工夫をしておくと、いざとなったときに周りもサポートできるので実践していきたいですね。

勇気をもらった座談会

前半は全員で1つのテーマに沿って話を進めていきましたが、後半は個々の悩みや不安を先輩ママ社員に聞けるようにグループに分かれました。

世の中には多くのワーママがいますし、ネットやSNSで少し調べれば、職場でのやり取りや子育てについて様々な情報をキャッチすることができる時代です。

ですが、同じ会社で、同じ環境で、同じように毎日働いている、より自分に近い存在の先輩ママに直接話を聞くことには敵いません。

育児と仕事のリアルなイメージを持つことができますし、先に聞いておくことで心の準備ができます。

何より勇気がでます!
それが身近な方と直接コミュニケーションを取れることの良い部分だなと感じました。


▲ 沖縄オフィスの社員や現在産休育休中の社員もオンラインで参加しました

実際に、今回の座談会にご参加いただいたメンバーからは、前向きな感想をいただいています。

座談会参加メンバーの感想

『実際の産休~復帰の流れや周囲との関わり方、起こりうることなど、具体的な想像がついておりませんでした。
なので、今回リアルなお話を聞けてとても参考になりましたし、今後悩むであろう部分も、自分なりの回答を持つことができました。』

『同じ会社で働いている方の経験談を聞ける機会、とても貴重でありがたいなと感じました。
妊娠・出産を経て復職された方が明るく話している姿を見ると、安心感がありますね。
今後も定期的に座談会が開催されるといいなと思います。』

一方で、今回色々と教えていただいた先輩ママ社員も、自分のことを振り返るきっかけになったり、同じママ社員同士で情報交換する良い機会にもなったようです。

先輩ママ社員の感想

『経験者としてのアウトプットをすることは自分の考えを言語化する良い機会にもなり、またアウトプットだけでなく、育休中や復帰後等、これから先の不安に対する情報収集ができるのは非常にありがたいと感じました。』

『開催自体がとてもありがたいものでした。
私は何でも一人で抱え込んでしまう事が多く、また出産してまもない今の時期、仕事をお休みしている&家からほとんど出られないため、話し相手は夫しかいません。
リモート形式で気軽に参加できるおしゃべりの場があって気分転換にもなりましたし、皆さんのお話を聞いて「そのような方法もあるんだなぁ」と参考にもなりました。』

ライフステージが変わっても安心して働ける会社

今回の座談会は、Fリーダーご自身が不安や悩みを抱えていた時期があったからこそ、現在同じような不安を抱えている仲間に安心してほしいという想いがきっかけとなって開催に至りました。

こうして実際に顔を合わせてお話をすることは大きな安心材料になりますし、これをきっかけに「ママ社員の輪」に繋がり、ライフステージの新しい一歩を踏み出す後押しになったらとても嬉しいです。

第一回は女性社員をターゲットにした座談会となりましたが、実は座談会開催前のアンケートでは男性社員からの意見も数多く寄せられていました!

男性目線で思うこと、知りたいこともたくさんあると思いますし、第二回第三回…とテーマを変えて定期的に座談会の開催を行っていくべきだなと確信しました。

今後も、誰もが働きやすい環境、誰もが安心してキャリアを積んでいける体制を創っていきたいと思います。