こんにちは!

人事広報の仁科です。

皆さま、全研本社の七夕イベントはご存知でしょうか?
「11月に七夕の話?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

実は、全研本社では、例年「短冊に書いた願い事が辞意一切にかなうかもしれない」七夕フェスティバルを開催しているのです!!

そして、見事叶うことが決まった願い事を、今まさに順次叶えているところなのですが……

今回のブログでは、先日実現した
PRマーケティング事業部Tさんの
「経営学部を志望する高2の娘に、林社長のお話を聞かせたい」
という願い事についてレポートしたいと思います。

今回の企画経緯

実は、事前にお母さんからTさんご本人について少しお話を伺っていました。

Tさんはなぜ経営学部を志望しているのでしょうか?

実は、私はずっと医学部に進学して欲しいと思っていました。
ライターとして活動していた私は、震災を経て、「私の仕事は娯楽だ」「本当に人の役に立つ仕事は医療だ」と、そう感じたんです。
なので、娘には医療の道に進んで、人を助けられる仕事をして欲しいと望んでいました。
しかし娘は根っからの文系。本人もそれを理解していました。
そんな中で、学校で行った適性テストで出た結果は、『経営学部』でした。そこで本人もやる気を出したんです。

本人の意志を尊重し、経営学部の志望を受け入れたんですね。

以前、納会や朝礼で林社長のお話をうかがう機会があったんです。
その時に、「社員が、安心して結婚して、子どもを授かり、そして家のローンも組めるような、そんな会社を目指している」というようなお話を林社長がなさっていて。
それを聞いて、「経営も、人の役に立つ仕事なんだ」とハッとさせられました。
そのお話があったから、私も経営学部という道に納得することができたんです。

今、娘は、経営学部を志望しているものの、経営学部に入学する事が目標になっていて、その先を見据えられていないように感じています。
そこで、林社長のお話をうかがうことで、何か将来の目標を立てるきっかけになればと思いました。

いよいよスタート

それでは、ここからは林社長のお話をメインにレポートしていきたいと思います。
グループ総社員数1000人を超える企業のトップは、現役女子高生に何を語ったのでしょうか。

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今日、伝えたい事

まず、今日1番お伝えしたいことをお話しましょう。

ちょうどこの後、ベトナムのエンジニアと会う約束をしているのだけれど、ベトナム人って、ITがとってもできる。
なんでだと思う?これは、要は国策なんです。
国が、そういう風に国民を育てたんです。シンガポールがあんなに小さな島国なのに、世界中の国を招き入れて工業大国にしているのと同じ。

それで、僕はゴルフが好きで、自分でもやっているのですが、古閑美保さんとか、石川遼くんとか、
トップレベルで活躍している人は、小さい時から英才教育を受けてるんですね。

それがどういうことかというと、これは、【家策】です。

親が、プロのプレイヤーにする為の策略を立てて、世界レベルの教育をしていく。中学から部活動で始めました、ではない。ゴルフに限らず、スポーツの世界だと、よくある話ですよね。

じゃあ、子どものころから『経営者としての英才教育』を受けている人がどれだけいるかって考えると、日本ではほぼ0に等しい思います。

つまり、Tさんが、『将来どんな風になりたい』と思って、今どう行動しているのかが大切なんです。
例えば35歳で経営者になると決めたら、逆算して、今何をしなければならないのか決めないといけない。
経営学部に進学するからって、会社経営者になるって決まっている訳ではないよね。
会社経営者に1番大切なことってなんだと思う?

Tさん:「この前テレビで見た社長特集とかだと、社員が1番大切だって言っていました」

それもあるよね。でも、1番大切なのは、お金儲け。お金儲けするためには、マーケティングが大切なんです。
営業も、経理も総務も人事も、お金で外注できるけど、マーケティングだけは自分たちでやらないといけない。
じゃあ、マーケティングって何か。
人生を設計していくのも、お金儲けを設計していくのも、全部マーケティングが大切なんです。

なぜ『経営学部』を目指すのか?

Tさんは、将来「どう」なりたくて経営学部を目指しているのでしょうか?
ロジックツリーを使って、経営学部の先にどんな道があるのか考えてみましょう。

ロジックツリー

ロジックツリーで経営学部を卒業した先の未来を考えてみると、これだけ道があります。
『なりたい自分』を決めたら、具体的に何をしていけばいいのか、スケジュールを立てます。

林社長手元

実現させるために、具体的な目標を立てた

私の場合は、何歳でどんな車を買い、何歳で結婚をして、何歳の時に子どもを授かるのか。
そして、何歳までにいくら貯めて、起業するのか。

かなり細かく目標を立て、それを当時の会社の自分のデスクや自宅の壁に貼り出しました。
周囲の人には笑われたし、気がおかしくなったんじゃないかと思われたけれど、『人に見られる』という事で、絶対に実現させようという意識が強くなった。

もし、期日までに叶わなかったら書き換えればいい。
だって自分の人生だから、1年先に延ばすことだってできるんです。

なぜ 『就職』の英才教育を行わないのか?

はじめの話に戻ります。
スポーツ選手を夢見ている子ども達は、幼少期から、いわゆる英才教育を受け、小学校、中学、高校、大学と、そのスポーツを極めるための日々を送ってきます。
でも、就職に関してはそうではないですよね。なんででしょう。
この職業に就きたい!就かせたい!という目標がないように感じます。実際にこの仕事に就きたい!と思って動き始めるのは大学生になってからという人が主ですよね。

『スポーツは小さい頃から。就職は大学から。』ではないんです。

目標につながる経験を積もう

飲食店でバイトをするよりも、ぜひ企業でインターンをしてください。Tさんのように、ロジカルに物事を考えられる高2なら、どこの企業もインターンさせたがると思います。
自分が生きたい人生を自分でつくるために、本を読み、人と会い、勉強をして そして自分の力で獲得してください。

バイブル

高校生というプレミアはすごいんです。
Tさんが、意識の高い高校生を集めて、しっかりとロジカルにビジネスモデルを立ち上げ、「こういう事業をやりたいので、話を聞いてください!」とあらゆる会社に連絡したら、きっとすぐ時間を作って話を聞いてくれると思います。

言ってみることに損はない

私自身、まだ若かった頃、「こういうビジネスモデルを考えたので出資してください!」と色々な所に頼みに行きました。
そのうちの一人が、全研本社の前代表者である、現オーナーです。
「何言ってるんだ」と思われるかもしれないけれど、言ってみないと何も始まらないですからね。

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おわりに

最後は、「Tさんみたいな女子高生と話せてとても嬉しかった。また話そう」、と約束をして、今回の特別講義は幕を閉じました。
今回の特別講義、実は1時間の予定でしたが、林社長もTさんも、だんだんと乗ってきて、じっくり2時間もの講義となりました。

林社長のお話を2時間うかがう機会なんて、ほとんどの社員も体験したことのない貴重な経験です。

『今のうちからどれだけ実学を身に着けられるかで、他と差をつけられるということですね。』

最後にTさんが感想として仰ったこの言葉に、林社長が、経営学部を目指す女子高生に伝えたかった事がぎゅっと濃縮されているように感じます。

・・・

私自身、人事として社外の方に全研の話をする機会が多く、
『全研本社はマーケティングが強い、マーケティングのプロ集団』とお話したり、マーケット分析に基づいたシミュレーションもこれまで散々してきましたが、
【自分の人生のマーケティング】
はしっかり考えたことがありませんでした。

今の自分には到底手の届かない大きな目標でも、目標を細分化して、逆算した人生設計を立てることで、目標が単なる夢ではなくなるということを強く感じた2時間でした。

今回の記事は、【瓦版】でも記事になっています

『経営トップが女子高生に本気で経営を語った結果…』
 http://w-kawara.jp/interview/2016101102/