こんにちは。コミュニケーションプロダクツ事業部(以下、CP)の伊藤です。
CPでは、SEOの観点から取引先企業様の公式サイトに掲載するコラムなどのコンテンツ制作を行っております。
今回は、Webサイトの記事コンテンツにおける品質管理の重要性についてご紹介します。
なぜコンテンツの品質管理が重要なのか?
Webサイトは、インターネットにアクセスできる人なら誰でも見られる情報です。そこに掲載するコンテンツは、広い範囲の多くの人に情報を発信できるメリットがあります。
一方で、誤った情報を載せてしまっても情報が広まりやすく、思わぬことでネット炎上につながるリスクも潜んでいます。
そのような状況に陥らないためにも、正しい情報を扱っているか、文字や文章表現に誤りはないかなどのチェックは重要です。
Google検索は、2022年8月に英語圏のみにおいて、有用な情報を誰もがもっと簡単に見つけられるよう、「ヘルプフル コンテンツ アップデート」を導入しました。
このアップデートは、ユーザーの役に立つコンテンツを高く評価しユーザーに情報を提供するためではなく、検索トラフィックの獲得のために作られたコンテンツを上位表示させないことを目的としたものです。
前回のブログで「今年に入ってからは、新しい記事がインデックスされにくくなっている」とお伝えしましたが、Googleが以前にも増してより高品質なコンテンツを提供しようとしていることが影響していると考えられます。
日本で「ヘルプフル コンテンツ アップデート」が実施されるときに向けて、これまで作成したコンテンツの品質を見直したり、今後コンテンツを作成するときに品質を向上できるような体制を整えておくことが大切です。
質の高いコンテンツとは?
では、そもそもユーザーにとって質の高いコンテンツとはどのようなものなのでしょうか?
「ユーザーにメリットがあるコンテンツ」や「ユーザーに付加価値のあるコンテンツ」などと言われますが、どこにメリットや付加価値を感じるかは人によって違うので迷ってしまいますよね。
Googleでは、作成しているコンテンツが有用で信頼できるものであるかどうかを自己評価するために以下のような指標を示していて、質の高いコンテンツを考えるときに役立ちます。
この他にも「専門性に関する質問」や「コンテンツの提示と制作に関する質問」などもあります。詳しくは、Googleが公開している「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」をご覧ください。
Webコンテンツの品質に問題が起きる原因
記事コンテンツに問題があった時に、確認するポイントとして次の2つが大切です。
記事の設計の段階で問題はなかったか
長文の記事を作成する場合、書く前の段階で記事の構成や中に入る項目をまとめた文章の設計図を作成します。
文章の設計図は、その記事のテーマがユーザーに伝わるようなストーリー展開を考えて章立てや節立てを考えるためのものです。この時にユーザーに伝わるような構成になっていなければ、せっかく記事にしても検索で上位に表示されなかったり、Google検索でインデックスされなかったりする可能性も出てくるため、意図が伝わる設計になっているかは確認が必要です。
品質のチェックを十分に行えているか
記事コンテンツは、記事の設計を行ったら、ライティング、原稿チェックを行います。
あらかじめ設計からチェックまでにかかるスケジュールは立てていても、予想できていなかった問題や修正が発生すると、原稿作成フローの最後の工程であるチェックがおろそかになってしまうケースもあるでしょう。
Webコンテンツの品質チェックのポイント
その他に、文章の体裁を整えたり事実確認をすることも重要です。
コンテンツの品質で注意するポイントは大きく2つに分かれます。
1つは、文章に誤字や脱字が無いか、わかりやすい内容になっているかなど、コンテンツそのものの品質チェック。
もう1つは、検索でロボットが認識しやすいように設定されているかのチェックがあります。
コンテンツそのものの品質チェックでは主に次のような作業が必要になります。
校正
校正は、誤字脱字や表記ゆれ、トンマナなどを正しく修正することです。
・誤字脱字
漢字を間違えていないか、必要な助詞、送り仮名などが抜けていないか、固有名詞の表記は正しいかなどを確認する作業です。数字やアルファベットの表記で全角と半角が混在していないかも合わせて確認します。
・トンマナ
トンマナは、トーン&マナーの略語です。校正においては、口調や語調のルールに合わせたり、統一感を持たせることを意味します。
具体的には、漢字表記にするか、ひらがな表記にするか、文末の表現はです・ます調にするか、である調にするかなどです。ネット上にはWebサイトやSNS、広告など様々なメディアが掲載されていますが、トンマナを合わせることでそのメディアらしさを表すことができます。
校閲
校閲は、文章の内容が正しいか事実確認をすることです。人名や地名、固有名詞、数字などの内容が間違っていないかを確認します。
事実を確認するにあたっては、著作権法や景品表示法、薬機法などの法律やコンプライアンスなど専門的な知識が必要になる場合もあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、自分が担当しているコンテンツ制作の業務から重要だと感じていることや、参考にしている情報をご紹介させていただきました。
ぜひ、コンテンツ制作の際に参考にしていただければと思います。
CPでは、引き続きWebサイトの向上に役立つ情報を発信してまいります。