バリューイノベーション事業部(以下、VI事業部)の天羽です。
前回の私のブログではダイバーシティ事業部の営業兼メディア担当として執筆いたしましたが、その後本格的にWEBサイト制作を学びたいという思いから、VI事業部の制作に異動をさせていただき、早くも半年以上が過ぎました。

ディレクターへのジョブチェンジに少なからず不安な気持ちもあったのですが、上司の方から「いち早く打席に立たせたい!」と私の挑戦を応援いただけたこともあり、最速で基礎を習得し、早く一人前になれるよう日々業務に励んでいます。

天羽さんブログ画像

今回の記事では、周りの方々にサポートいただきながら公開したWEBページの制作の過程や、そこで得た気づきについて執筆させていただきました!

LP制作に初挑戦

「LP」とは…広い意味では、ネット広告や検索結果からユーザーが最初にアクセスするページのことですが、今回紹介するのは、一つの商品やサービスを売るための情報が1ページにまとめられた広告用のサイトのこと。この「LP」を、より獲得したいターゲットに絞ってリスティング広告として出稿することで一般的なwebサイトよりも飛躍的に集客効率をあげていくことができます。
この、広告出稿ありきのLP制作が制作部にきて初めて挑戦したミッションでした。

広告の効果を最大限高めるには、まず初めにユーザーがGoogle検索などに入力するキーワードの選定が重要です。
サイトの分析を担当するCS部門の方とも相談しながら、どのようなターゲットに向けて、どのようなキーワードにしていくか、出稿予算や市場の特性を踏まえて選定していきます。

画像①ミーティング風景

はじめはどのような基準でキーワードを考えていくべきか、何もわからない状態でしたが、ミーティングの中でCSの方や周りの先輩方から必要な工程や分析方法を教えていただいたり、研修を開いていただいたりして、キーワードを考えていく方法を学んでいきました。

知識が何もない状態でジョインをさせていただいたので、定期的に研修を開催いただけることは大変ありがたいことですし、どの研修も必ず業務で活かせる情報が満載なので、一言一句聞き逃さないぞ!という気持ちで出席しています。
またそうした機会で得た知識は必ず次の仕事で実践を繰り返して理解度を深めていけるように心がけています。

言葉で説明いただいただけでは理解が曖昧になってしまっていた部分や理解したつもりになっていたことも、いざやってみると自分の経験に置き換えて習得することができるため、より理解を深めていくことができると思います。

初めは何も自分で考えられずにいましたが、徐々に自分でもユーザーの行動や検索キーワードを予め用意してミーティングに挑めるようになりました。

コミュニケーションから生まれるアイディア

キーワードが決定したあとは、ペルソナの分析、訴求の軸の見直しを行います。
個人的に私が一番楽しいと感じている工程です。

ちなみにペルソナとは、ターゲットとなるユーザー像を作りこんで、マーケティングに活用する手法です。
「このキーワードで検索するユーザーはどんな気持ちなんだろう?何を求めているんだろう?購入の決め手は?」とあれこれ妄想は広がっていきますが、そのような妄想と、客観的データを掛け合わせて、ユーザーの購買欲求やニーズをよりリアルなものに近づけていく過程が大切です。

ユーザーがその商材を購入する際に決め手・基準となるポイントを読み解いてみたり、実際のユーザーの意見や悩みを収集してみたりしながら探っていきます。
ペルソナと訴求軸が決定したらいよいよ構成案の作成を行います。

画像②構成案の画像

LPは1ページの中に複数のコンテンツを上から順に盛り込んでページを作っていきますが、そのコンテンツがしっかりユーザーにとって意味のあるものであり、なおかつクライアントの集客・成果に繋がるきっかけとならなければ意味がありません。

コンテンツを考えていくなかで、「この地点まで読み進めているユーザーは何を求めて読み進めているのだろうか?」「前のコンテンツでコンバージョン(購入等)をしなかったユーザーは、次のコンテンツでどんな情報を見せればコンバージョンに繋がるのだろうか?」と1ステップずつしっかりと吟味して、各コンテンツ内でユーザーの悩みやニーズを一つずつ解消していくような形で構成を考えていくように心がけています。

しかし、自分一人で黙々と作業していると、徐々に自分が都合よく作り上げたペルソナに、「自分が」伝えたいクライアントの強みだけを並べてしまっているような、ユーザーニーズに合ってない偏った内容になってしまうことがありました。

そんな時には、自分一人で考え込むのではなく、ペルソナに近い社員の方やペルソナと似た経験がある方などに相談して、リアルなご意見をいただくことで、ユーザーが本当に求めている情報は一体何なのか、再度考え直すことができました。
それだけではなく、近しい商材の案件を担当された方に前例を踏まえたアドバイスをいただくことで自分一人では気づけなかったアプローチ方法を見つけることができました。

形式的には一案件(サイト)を一人で担当するものですが、制作工程の中で周りの方と積極的にコミュニケーションをはかることで、視野が広がり、発想の転換をもたらしてくれることを実感しました。

画像③相談風景

制作過程における報連相の大切さ

構成案が完成したあとは、コンテンツ制作に欠かせないテキスト作成の依頼とデザインの決定が必要です。
そこでとても大事になってくるのが、全研に入社してから耳にタコができるほど聞いている「報連相」。
LPの制作期間中、構成案に変更の予定があることをお伝えするのを失念し、デザイナーの方に倍の制作時間をかけさせてしまうという失敗をしてしまいました。

デザイナーさんやライターさんの動きは私たち編集担当の指揮次第で変わってきます。
例えばデザインのやり取りをするなかで、サイトの構成に変更がある場合は、その時点で作っているものの作業を一度ストップしていただく必要がありますし、別のデザインを作ってもらうにはどのようなスケジュールで制作いただくかを迅速に相談し、調整をする必要があります。

これまで報連相=物事の変更や、何かが決定した時に報告・連絡・相談するもの、という認識でいました。しかし、チームとしてよりスムーズに物事を進めるために、少しでもイレギュラーなことが発生しそうと分かった時点でいち早く報告をして、共通認識で物事を進めていくことや、「結果」だけではなく進捗を小まめに報告することが大切なのだと痛感しました。

成功要因を定義できる制作者を目指して

上記のような工程を経てLPが完成し、無事に公開することができました。しかしまだまだスタートラインで、LPだけではなくWEBサイトのディレクションも一人で担当し、成果を出し続けられる制作者になることが今後の課題です。

そんな「成果を出し続ける」ためには、成功要因を定義できる制作者にならないといけないと考えています。
「なんとなくのアイディアが、たまたま成果に繋がった」と終わってしまうのではなく、成果に繋がった要因を分析し、別の案件でも活かせるようにパターン化していくことができれば、効率的に成果を生み出せる制作者になれると思います。
これは私が在籍しているチームの共通ビジョンでもあります!

まず第一歩として実案件において、今後担当するサイトごとに成果に繋がる仮説となるコンテンツを必ず1つ盛り込むことを徹底し、公開後の結果を見て答え合わせし、成果がでていたらその要因(仮説)を再定義、成果が出ていなければその要因と、どのように改修すれば成果に近づくことができるのか考えることを繰り返し行っていきたいです。

先輩達との仕事中

新卒2年間を振り返って

入社からの日々を振り返ってみると、部署の異動に、IT用語テスト、忘年会の新卒企画……乗り越える壁が多くあった2年間でした。決して楽しい事ばかりではありませんでしたが、どの過程も無駄ではなかったと胸を張って言えます。

入社後の仮配属ではHRビジネスパートナー事業部に配属され、そこで実直に業務に取り組むことの大切さを学びました。苦手意識があり、なかなか成果に結びつかなかったテレアポも、トライアンドエラーを繰り返すうちにコンスタントにアポが取れるようになりました。

そして新卒にとって必ず通る道であるIT用語テストもこの時期に実施されました。正直机に向かって勉強したのは中学受験以来で、テストはいつも友達のノートを借りて一夜漬けだった私は、IT用語テストでもやはり直前になって必死に勉強し……悔しい結果に終わりました。
楽した分、溜め込んだ分のツケは必ず自分に返ってきます。そして、コツコツと努力してきた人には勝てないのだということを実感したのもこのテストでした。
必要なITの知識を勉強するという名目のテストでしたが、私にとっては、大きな目標を小さな目標に落とし込んでこつこつと努力することの大切さや、自分の甘ったれた根性を叩き直す良い機会だったと、今では思います。
(当時は何度も辞めてやる!と思っていました。今だからこそ言えますねw)

そんなIT用語テストの結果発表と同じ頃に、本配属されたダイバーシティ事業部(以下DS事業部)での1年は忍耐力と希望の両方を得た時間でした。
事業のこともDS事業部が事業展開しているインドのことも知らなかった当初は大学のリサーチや営業のサポートなど、とにかく目の前のことをこなすのに必死な毎日で、何かと辛いことも多かった1年でしたが、インドと日本の懸け橋になるという夢の元、チーム一丸となって0からガムシャラに動いたのはかけがえのない思い出です。

当時の思いを書いたブログがこちら→新卒入社で海外IT人材事業にジョイン。自分と向き合い苦悩した日々~新卒1年目の日常~

チームの皆さんが強みを活かして事業に貢献されているのを見て、自分も何か一つ武器になるものを活かして戦いたいという気持ちが強くなり、そんな私の挑戦を受け入れてくれたのもDS事業部の皆さんでした。サイト制作の右も左も分からない私にDS事業部のサービスサイトを作る機会を与えてくださり、メディア制作のプロになりたいという夢が明確になったのもこの頃です。
機会を与えてくださったのはもちろんのこと、インドと日本を結ぶという大きな夢に挑戦し続ける皆さんの姿を見て、自分の夢に一歩踏み出す勇気をいただきました。

DS訪問時
▲外国人採用の必要性を広めるために、様々なIT企業にも訪問しました。

そして忘れてはならないのが新卒アカペラ対決。
これは、2019年末に行われた全創会(忘年会)での出し物の企画です。

一緒に企画に参加した同期の中には正直自分とは意見が合わないなと感じるメンバーもいて(私も同じように思われていたと思います)本当にストレスでどうにかなるのではないかと思った程、しんどい3ヶ月でしたが、これを機に自分はこれまで、自分の仲良くなれる相手、都合の良い相手としかコミュニケーションをとったことがなかったのだと気付きました。
同期の皆がまっすぐに向き合ってくれたように、価値観や意見の違う人を避けるのではなく、とことん向き合ってお互いに理解を深めていくことが、この企画だけだはなく、仕事の上でも自分に必要なことだと学んだ時間でした。

新卒対決アカペラ
▲たくさん悩んだ分、当日はその成果をアカペラのクオリティでお見せすることが出来ました。

IT用語テストに続き、苦い思い出ですが、自分の未熟さや同期や上司と真正面から向き合うことのできた期間でした。この機会をきっかけに仕事の上でも自分の考えていることを素直に述べたうえで、先輩からの指導をより素直に受け入れることのできる自分になれたと思います。

このように、入社してからこれまで過ごした2年間では楽しかったことよりも、辛くて我慢が必要だった事の方が多かったです。しかしそれを乗り越えてきた自分は2年前よりも確実に強く、ひと回り大きくなったと自信を持って言えます。

入社して2年が経ち、新卒ではなく、一人のプロとして成果を求められる立場になったいま、この2年で得た多くの学びや気づきを実業務に落とし込み、成果を生み出していける編集者になれるよう引き続き邁進していきます。