今回は、日々働き方関連の最新情報を発信する瓦版のネタ探しについてお話しします。

こんにちは、瓦版編集部のノリスケです。
媒体運営で最も頭を悩ませることのひとつに、ネタ探しがあります。
なにせ瓦版は“ほぼ日”ですから、なかなかの苦労です。働き方というテーマの中で、社会情勢もにらみながら、媒体に合致した記事を生み出す。そのためには、当然、十分な下準備が必要になります。

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▲準備なくして独自ネタは生まれず。

入念な下準備

ビジネス系雑誌、専門紙誌、新聞、書籍、企業サイト、Webメディア、テレビなど、常に幅広くアンテナを張り巡らせ、瓦版の目指す内容に合致するものをピックアップ。そこから企画を練り上げ、取材を行い、瓦版流の切り口で原稿に仕上げていきます。

今ではありがたいことに取材依頼もありますが、残念ながら、一見テーマに沿わない依頼がくるということも珍しくありません。
そんな時は、無碍なく断るのが一般的かもしれませんが、瓦版編集部では、できる限り、知恵を絞り、コンテンツに仕上げる努力をします。

別にネタに困っているからではありません。瓦版という媒体を調べた上での売り込みですので、こちらが工夫さえすれば、モノにできると信じているからです。
逆にいえば、ここで脳みそに汗をかくことで、企画力も磨かれます。

企画力
※写真はイメージです。

徹底して働き方にこだわることで生まれるオリジナリティ

あるとき、業界に寄ったテーマでのトップインタビューという依頼がありました。
ややマニアックでしたが、業界の問題点を掘り下げ、働き方改革とつなげることで、瓦版に合致する記事にまとめました。
別のインタビューでは、ビジネスモデルに焦点を当てたカタチの依頼でしたが、その特長が、一般の職場での組織形成に役立つと感じ、組織論のような形でまとめました。この時は、「今までいろんな取材を受けたがこんな切り口は初めてだ。お世辞抜きに感謝する」と直々に言っていただけました。

こうやって、頑なに働き方にこだわるのは、「働き方のことなら瓦版だよ」といってもらえる媒体にするという明確なゴールがあるからです。
多くのアクセスを集めることももちろん大切ですが、取材力・編集力を重視する瓦版としては、こうやって取材した人物に一目置いてもらうことがまず重要と考えています。そこから、口コミでもなんでも広がれば、瓦版の媒体としての価値が底上げされると思っています。

猫田先生

▲瓦版のドン、猫田先生

目指すは働き方メディアの唯一無二の存在

Web媒体を運営する上では、SEOやSNSなど、押えるべき集客のノウハウはいろいろとあります。もちろん、そうしたことを軽視するつもりはありません。
しかし、取材された側の一言は、集客テクニック重視で獲得する1アクセスの何十倍もの価値があると信じています。いわば底力というやつでしょうか。そうした地力(じりき)がつくことで、媒体は本当の意味で成長すると信じています。

本家の「瓦版」は、江戸時代に天変地変、心中、火事などの事件を速報で伝えた印刷物です。手刷りで、声に出して読みながら街頭で売られていました。「読み売り」の語源ともいわれていますね。
今は、テクノロジー全盛の時代ですが、Webマガジン・瓦版は、その頃の精神を引き継ぎつつ、地道に丁寧につくり込み、うまくITのチカラと融合させながら、「働き方の専門媒体」として、日本一を目指していきます。

瓦版