みなさんこんにちは。
人材戦略統括本部 人事部の和田です。
先日、社内で以下のようなお知らせがありました。
弊社が長年手がけている語学事業を支えるリンゲージ事業部から、これまで教材として使用していた参考書類を社員に無償で配布するというお知らせです。
リンゲージ事業部では、法人向け英語研修・英会話レッスンやオンライン英会話・ビジネス英会話、ビジネス日本語・日本語コミュニケーションなど、国内のグローバル人材育成を担う事業を展開しています。
実は、この教材配布は弊社では2回目の試みでした!
そこで今回は、リンゲージ事業部教務課のF原リーダーに、教材の無償配布に至った背景を詳しくお聞きしてみました。
教務チームってどんな仕事をしているの?
まずは、F原リーダーが担当する業務領域についてご紹介します。
なお、F原リーダーより「お顔出しは少し恥ずかしいです…!」と言伝を預かりましたので、代わりにイラストアイコンで紹介いたします!
F原リーダー
「主な仕事は、講師管理や講座管理です。
営業が受注してきた講座に対して、実際にカリキュラムを組んだりスケジュールを調整したり、教材を選んだりして、クライアントのニーズや要望に合わせて“形にしていく”業務を行っています。
加えて、講師陣の採用や人事管理、経理業務や教材開発などにも携わっており、幅広い業務領域を担当させていただいています」
通常、教材の検討や作成といったイメージが強い「教務」ですが、F原リーダーはその域を超え、講師の方々の人事管理や経理面まで担当されており、その業務の幅広さに少し驚きました。
教材配布に至ったきっかけは「社内のレイアウト変更」
1回目の教材無料配布は、昨年10月頃に行われました。
今年、2回目の教材無償配布がされたのですが、改めて今回教材配布に至った経緯について伺ってみたところ「社内のレイアウト変更」がきっかけだったようです。
F原リーダー
「2年に1度くらいのペースで大きなレイアウト変更があります。
今回、レイアウト変更に伴いキャビネットの数が減ることになり、保管していたけれども使わなくなった教材を処分する必要がありました」
Zenkenは部署が新たにできたり、異動があったりと常に進化をしている会社です。
フロア内のレイアウト変更もよくあること。
今回は全社的に大きなレイアウト変更があったため、それが発端となって教材処分をされることになりました。
ただ、廃棄するにもコストがかかりますし、「何よりまだ現役で使える教材を廃棄してしまうのは大変勿体ない……」との考えから、F原リーダーが所属する教務課は総務部に相談し、古くなった教材を社員に無償で配布することにしました。
▼ 無償配布された教材(自由に持っていけるバイキング形式です!)
▼ 普通に購入したら少々お値段がする洋書教材たち
▼ 英語だけでなく、中国語、フランス語、タイ語など様々な言語の教材がよりどりみどり!
リンゲージ教材のオンライン化
そもそも、なぜ使わなくなった教材がこれだけたくさんあるのか?という点に関しては、「教材のオンライン化」が要因となっていました。
F原リーダー
「近年、レッスン形態が変化しています。
企業に赴いて授業するケースももちろんありますが、以前よりもオンライン授業が増えています。
講師や受講生に配布する際にもオンラインの方が利便性が高く、紙資源の削減にも繋がるので、オンライン化できるものは積極的に切り替えを進めているんです」
世間の小中学校でもオンラインテキスト化されているところが増えていると聞きますが、授業を行う側としては印刷の手間がなくなりますし、データで共有できれば教材を送る工数も省けるので運用面で嬉しい場面が多そうですよね。
デジタル化が進むことで、コストと紙資源の両方が削減できる点は大きなメリットになると思います。
しかし、受講生の中には「紙でもらった方が良い」とおっしゃる方も多いのだそうです。
紙に書き込んだり、手で触ってインプットしていく方が勉強しやすいそうで、確かに、書いて覚えることで脳に残るとも言われていますし、納得できますね。
(私も勉強するときは、いまだに書き込んでインプットします……!)
こうした意見がある中、リンゲージではオンラインとアナログのハイブリッドで講義を行うことで、受講生の要望に応えつつ、それぞれの特性を生かして最適な「学び」を提供しています。
実際に配布してみた所感
今回の教材配布期間は1週間でした。
バイキング形式で欲しい教材を自由に持っていけるのですが、終盤になるにつれてどんどん教材がなくなっているのを私も実際に目にしておりました。
1週間の期間を経て、社員に人気だった教材の傾向などについても聞いてみました。
F原リーダー
「やはりTOEIC教材の売れ行きがとてもよかったですね。
TOEIC教材は500点を目指すもの、650点を目指すもの、800点を目指すものがあるのですが、嬉しく思ったのが、800点の教材の売れ行きが良かったことです。
Zenken社員の語学力の高さと学習意欲の高さを実感しました」
長年語学事業に携わり、近年では海外人材事業にも注力している弊社。
社内でもグローバル化が進んでいます。
Zenken社員の語学力は年々底上げされているのかもしれないですね。
TOEIC以外にも、すべて英語で構成されている教材や中国語やフランス語、タイ語、韓国語等の非英語圏の教材もあります。
私も高校大学時代、英語で構成されたテキストを購入しなければいけない授業がありましたが、洋書の値段の高さに驚いたことを覚えています……。
そう考えると、無償で教材を使って勉強できるのはとても嬉しいですよね。
また、非英語圏の教材もあるので習得してみたい言語にも挑戦しやすいなと感じました。
地球にも、会社にも、社員にもうれしい取り組み
今回のリンゲージ事業部の教材無償配布の取り組みは、紙の資源を再利用でき、会社の廃棄コストを削減でき、そして社員が手軽に学ぶことができる機会となりました。
弊社は様々な場面においてSDGsに取り組んでいますが、今回の無償配布も12個目の目標である「つくる責任、つかう責任」を果たすことに繋がります。
F原リーダー
「何より、教材としてはまだ現役である書籍を次の方に喜んで使っていただけることが嬉しいです」
小さなことでも、1社でも多く、1人でも多くの方が「資源に感謝し、活用し、大切に使い続ける」。
そのような世の中になれば、地球はさらに豊かになるだろうなと思いました。
いち企業として、リンゲージ事業部の取り組みを筆頭に、今後もよりたくさんの方が幸せになる取り組みを行っていきたいです。
以上、人事の和田でした!