こんにちは!R&D事業部(以下R&D)のシヨンです。
新卒1年目のブログを執筆してから、約8ヶ月ぶりにブログを書く機会がやってきました。

今日は皆さんに、報告があります!今年7月に行われた2018年第一回日本語能力試験(JLPT)で…「JLPT N1(最上級レベル)」に合格いたしました!!

そこで今回のブログでは、私が取得したJLPT N1がどんなものかということや、私が合格に至るまでどんな勉強をしたのかをお話します。

日本能力試験の最高レベルN1合格までの道!1

JLPTとはどういう試験なのか

まず、JLPTとは何かについて簡単に紹介させていただきます。
JLPTとは、日本語を母国語としない外国人を対象とした、日本語の能力を評価するための試験です。

試験内容は【語彙・文法】【読解】【聴解】の3つの要素で構成。

試験の種類はN5~N1まで、全部で5つのレベルにわかれます。
数字が少ないほど難易度が上がっていくので、最上級レベルがN1です。
最高レベルのN1はビジネス会話で必要な語彙と文法を自然に話すことができるという取得基準があり、日本で働いている外国人にとって日本語力の一つの指標になる資格です。

なぜ仕事のなかでN1が必要なのか?

N1に合格すること。これは、日本で働き始めて間もない外国人社員にとって、ひとつのミッションです。
R&Dの外国人エンジニアメンバーも入社後はN1を目指して勉強します。

私が考えるN1の挑戦が必要な一番の理由は、日本語勉強の目標意識を持つことができるからだと思っています。

入社した時の私は、社内で勤務する外国人社員の一人として日本の社会生活に適応するために勉強していました。
実家から持ってきた日本語の参考書を使って単語を暗記したり、文法を勉強したり、前向きに取り組みましたが、「日本語能力向上」という漠然とした目標があるだけで、すぐに諦めてばかりでした。

そこで、私はN1合格という一つの目標を立てることで、日本語学習の正しい方向を決めて成長できる環境を作ることにしました。
これによって、ただやみくもに勉強して成長したかどうかを測れないよりも、N1に向かって学ぶことでスピードや質を意識して進められるようになったんです。

順調ではなかったN1挑戦

とはいっても、決して順調に進んできたわけではありません。
今回のJLPTで合格するまで、私はN1試験で二度の不合格を経験しました。

最初に不合格になったときは、自分の実力が足りなかったこともあり、N1の試験がどういったものか経験を積むことを目的として試験に臨みました。

しかし二度目の不合格を経験したときは、必ず合格する気持ちで準備をしていたので、その結果から挫折感と衝撃を味わうことに・・・。

この時の悔しさをバネに、絶対合格する!もう二度と不合格を味わいたくない!と、どんな部分が自分に足りないか把握して分析することを始めました。
その中で、今までの自分の勉強方法で間違った部分があるか振り返りをしたり、先輩と勉強の方法に関する相談をしたり、やり方を徹底的に改善。その結果、三回目のN1試験では念入りに準備することができ、無事合格することができました。

目指せ試験合格!私の勉強方法ご紹介

周りの力を借りながら挑んだ三回目の受験。どのように勉強したのかを試験の3つの要素である【語彙・文法】【聴解】【読解】のそれぞれのパートにわけてご紹介します。

1. 語彙・文法

語彙・文法は勉強をすればするほど結果が出るパートです。
語彙・・・つまり単語や表現については、毎週末2時間ずつ、単語帳を利用して単語の暗記・復習を中心に勉強しました。
すぐに生活の中に取り入れながら覚えていくことができるので、勉強したことによって、仕事にも役立った項目です。

文法は過去の試験に出た問題をとにかく覚えて、日常生活や業務で覚えた文法を活用することで、記憶に残すことができるように工夫しました。

実際に本番では勉強した単語が出ることは少なかったのですが、覚えた語彙や文法が読解パートの本文でいくつか出てきたので、学んだことは一つも無駄になっていません。

日本語勉強に役立った本
▲勉強に使っていた教科書です

2. 聴解

聴解とは、文章の聞き取りのこと。いわゆるリスニングです。
これは会社生活の中で自然に能力を上げることができました。
社内のミーティングだけではなく、ランチや飲み会で色々なテーマの対話をしながら、毎日聞き取りにチャレンジ。
話す途中で理解できない内容があるたびに先輩社員の皆さんが親切に説明してくださったので、問題なく聴解をマスターすることができました。
皆さんには、本当に感謝しています。

もし、聴解が弱い人は、私のように実際に話す機会増やす事以外に、日本のドラマと映画を見ることで、もっと広い範囲の日本語に触れるのがいいかもしれません。

3. 読解

読解の勉強を語るために欠かせないのが、先輩社員の存在。
なんと同じ部署の石川さんが模擬テストを用意してくださったんです。
毎回テストの後には石川さんが採点はもちろん、問題を詳しく解説してくださいました。

本番のJLPT受験時間より短い時間で問題を解くことを繰り返し経験。自然に日本語文章を読む速度を向上させることができました。
そのおかげで、読む速度が重要な読解パートでも時間内に問題を全て解くことができました!

読解は全体的な文脈を理解する能力が必要ですが、時間内に問題を解くことも求められるので、色々な問題を経験して問題解決の能力を上げることも重要です。

日本能力試験の最高レベルN1合格までの道!2
▲石川さんのおかげで、読解に自信がつきました

このように、とにかく勉強するだけだった以前に比べて、各スキルをあげるための勉強方法を意識するようになりました。

N1合格への近道は合格しようとする熱意を持つことです。
日本語能力を向上させたいと意識し、自分に合う日本語学習の方法を探すことができれば、必ず合格ができると確信しております。

もし、これからN1に挑戦する、もしくは挑戦したいと思っている方は、自分を信じて、常に勉強し続けてください。応援しています!

会社生活の変化

N1合格までの日本語学習を通して、会社生活にも多くの変化がありました。
一番大きく変わったのは日本語に対する自信を持つことができた点です。

入社した直後の私は、会議だけではなく、普通の対話の中でも自信がなくて発言することができませんでした。
「もし間違った日本語を使ったらどうしよう…」という心配があり、どんどん消極的になってしまい、口数も少なくなる一方…。

しかし、N1合格を目標にして日本語の学習を進める中で、周りとのコミュニケーションから日本語力を磨くことも重要だと気づいたんです。
チャレンジする中でどんどん日本語での対話に自信が沸き始めて、話すことへの不安はいつしかなくなっていました。

現在は、他部署の方々と仕事のやり取りする役割を担当させていただくようになり、本当にいい経験をさせていただいていると思います。

話すことが不安だった以前の私と、日本語の学習に楽しみを感じて前向きにチャレンジできるようになった現在の私。ここまで変われたのは、N1への挑戦が大きなきっかけとなったことは間違いありません。

日本能力試験の最高レベルN1合格までの道!3
▲先輩とのやりとりもスムーズに

最後に

私にとって日本語の学習とは、終わりがなくて地道に発展させなければならない課題だと思います。

今回のN1合格は私の日本語学習の終わりではなく、一つの成長過程です。
試験に合格したことによって会社生活に必要な最低限の日本語能力について認証をもらいましたので、次のステップは社内業務の日本語で全く問題なくスムーズにやりとりできるようにすること。
これからも次のステップを達成するため、努力する私の挑戦にご期待ください!

以上R&Dのシヨンでした。