こんにちは!バリューイノベーション事業部、制作5課のデザイナー ダバルと申します。
このブログでは、日本語が自然に話せず、デザインの経験もない私が、いま全研本社でどのように経験を積んでいるか書かせていただきます。

全研との出会い

私は、日本で働くことと、作品を作ること、この2つの夢を持っていました。
日本に興味をもったきっかけは、子どもの頃に読んだ『世界の子どもたち』という絵本です。
フランスとは全く違う文化をもつ日本に魅力を感じ、日本に行ってみたい、日本で働きたいという夢を実現するために、フランスで3年間、日本語と日本文化を学びました。

また、学位が終わった後、2019年には大阪に1年間留学に行くことにしました。日常会話程度の日本語が話せるようになり、3ヶ月間、日本の飲食店で仕事をしたことで、「日本で生活し、仕事をしたい」という自分の希望を改めて確認することができました。
しかし、残念ながら、新型コロナウィルスの流行のため、フランスに帰国しなければならなくなりました。

フランスに帰ってからは、大学院で日本語の勉強を続けながら、オンラインでコーディング講座を受講し、HTML、CSS、CMSの基本を学びました。

大学院を卒業するためには企業での就業経験が必要だったので、インターネットで日本企業での就業について調べている中で、日本で働く(働きたい)外国人のための就活支援メディア 【KiMi】(https://kimi.wiki/)を見つけました。


▲ これがkiMiのサイトです

そして、kiMiの中で日本の企業を調べていく中で、日本の社会に貢献する外国人フレンドリーの全研本社に興味を持ちました。
(後で知ることになりますが、kiMiは全研本社が運営しているメディアだったのです!)

そして全研本社に入社するために面接を受けたのですが、最後のテストのひとつに、IT用語のリストを200語覚えるというものがありました。
私はこの言葉を覚えるために、1ヶ月の勉強時間をいただきました。

何度も諦めそうになりましたが、人事の橋本マネージャーから定期的に応援のメールが届いたおかげで、最後まで諦めずにトライすることができました。

入社までの準備

無事に内定をいただいてからも、「自分の日本語のレベルが足りず、採用したことを後悔させてしまうのではないか?」という不安は常にありました。

そこで、敬語、ビジネス語彙など、自分の日本語力を集中的に見直すことにしたのです。
また、全研ブログをはじめとして、いろいろな企業の研修の記事を読んで、日本企業の研修がどのように行われるかを予習をし、新卒研修で遅れないように言葉の確認などのリハーサルまで行いました。

その頃は「研修や業務についていけるか」不安で、ずっとストレスを感じていました。
今考えると、外国人である私が日本人女性のように言葉を使いこなせないのは当然です。
いざ研修がスタートしてみると周囲の方はアドバイスもくださいますし、相談もできる環境だったので、当時の自分に「そんなに心配しなくていいんだよ」と教えてあげたいです。


▲ 研修期間の私です。研修は思ったより楽しく、ストレスを感じていませんでした!

研修後の仮配属は、バリューイノベーション事業部の制作(Web編集)部門でした。
そこでも、たくさんのチャレンジをすることとなります。

IT用語テストへのチャレンジ!

土日にも勉強をしたかった私は、毎週金曜日には、土日のスケジュールを立ててメンターの山根さんに共有していました。
山根さんは必ずアドバイスしてくれ、効率よく学べるような新しい勉強のやり方を一緒に模索してくださったり、私が理解できるように簡単な日本語で指導をしてくれました。


▲ メンターの山根さんが、理解が難しいIT用語の説明をしてくれました。

結果として、22卒の中で一番いい点数を取ることはできませんでしたが、自分の能力を最大限に発揮できたので、感謝しています。
これから社会に出る方に一言アドバイスするとしたら、それは「自分に自信を持つこと」です。

私の場合、外国人であっても成果を残すことはできると気づいたのは、かなり遅い時期でした。成果を残すためには、常に方法を変えながら、自分に合った方法を探していく必要があります。
その”自分に合った方法”を見つけるためにも、自分の頭の中だけで解決しようとするのではなく、人の手を借りることも大切だと感じました。

日本語へのチャレンジ!

IT用語のテストの他には、日本語にも挑戦しました。
週に一度、自分のユニットメンバーの前で、業務の中で学んだことや気づいたことのアウトプットをしていました。
自分の勉強のためでもありましたが、多くのことを教えてくれたユニットのみなさんに感謝を伝えるためでもありました。
この発表に向けても、メンターが作成した発表のスクリプトを確認してくださったり、本番前に練習させてくれたりしました。


▲ たくさんの本を読んでいます!中でも印象に残っている本はこの二冊です。

また、公開サイトプロジェクトを通じて、たくさん挑戦しました。
公開サイトプロジェクトというのは、その日に公開されたWebサイトの制作担当者、売上とコメントを制作の皆さんに発表するというものです。


▲ 同期と一緒に、その日に公開されたサイトを皆さんの前で紹介します!

はじめは緊張していましたが、プロジェクト管理を学びながら日本語を上達させていくことができます。
新卒としてまだまだわからないことばかりですが、このプロジェクトのおかげで公開されたサイトを制作の皆さんに共有ができ、全員と同じ時間を過ごすことができるので、貴重な機会をいただいているなと感謝しています。

本配属は、未経験のデザイナー職!?

本配属では、バリューイノベーション事業部制作部門の中で、デザインチームに配属されました。

本配属後もいろいろな挑戦をする中で、先輩からたくさんのサポートをいただいています!
私は学校でデザインを勉強していなかったので、一から勉強しなければなりませんでしたが、メンターの佐伯さんと上司の清藤リーダーは、私を急がせることなく、学ぶ時間を与えてくれました。
清藤リーダーがYoutubeで研修動画を配信してくださったりと、とても勉強になりました。(※動画は、研修用にチーム内で限定公開しているものです)

研修動画以外にも、テスト案件を作る練習もしています。
これらのテストを通じて、PhotoshopやIllustratorの基本を理解することができましたし、デザインにおける”詳細”の重要性も理解できました。
具体的なエピソードとして、時間をかけて作業してテスト案件を提出しましたが、デザインの余白が指示通りになっていないとご指摘をいただくことがありました。
同じように見えるから良いということではなく、指示書通りにデザインを仕上げる、ということの難しさと重要性を感じました。
何度も何度も繰り返すことは大変でも、それが最高の勉強法なのです。
いつもご指導くださる皆さんに本当に感謝しています!

【まとめ】心配せずに、成長ができる環境!

全研はさまざまな目標を達成し、常に挑戦し続けることを理想とする企業です。

日本には、全研ほど外国人をサポートしてくれる企業はあまりないと思います。外国人が日本人と同じように扱われながら、日本語を上達させるためのサポートもしてくださいます。
先輩がビジネス日本語の話し方について丁寧にアドバイスしたり、個人的なプロジェクトも支援してくださいます。

例えば、私は現在、メンターと一緒に日本語能力試験1級(N1)の準備をしています。受検までの勉強スケジュールや、何か質問があるときには、助けてくれ、サポートしてくれます。
このようなサポートによって、職場は良い雰囲気になり、改善と成長を続けていくことができます。飽きることのない創造性を刺激してくれる会社だと思います!

そして、全研は私の家族にも安心感を与えてくれる存在です。
母が来日した際には、オフィスに招待していただきました。

わたしの日本での生活を心配していた母ですが、普段働いている環境を見せることで、
安心してフランスに帰国することができました。
いい思い出を作ることができました!


▲ 母が全研を訪問した時の写真です!皆さんありがとうございます!

これからも、たくさんの新しいチャレンジをしていきたいと思っています。
まずは、案件を任せていただけるようなデザインディレクターを目指したいと思います!
全研でなら、必ず達成できると信じています!

以上、22卒のダバルでした!