こんにちは。
コミュニケーションプロダクツ事業部(以下、CP)の石黒です。

CPでは、SEOの観点から取引先企業様のオウンドメディアを中心に、集客最大化、ユーザビリティ向上等のご提案・ご進言を行っています。

SEOの観点から……と述べましたが、SEOと一口に言っても関連ジャンルは幅広く、情報も多いため、学び始めの心理的ハードルが比較的高い様に思います。

更にSEOは書籍やWEBサイトで様々な情報が公開されていますが、情報の質が玉石混交なのが実情です。

そこで、今回はSEOを学ぶ前に知っておきたいGoogleが推奨する概念」についてご紹介します。

Googleが求めているサイト像とは?

図3
世界最大のユーザー数を誇る検索エンジンを提供するGoogleでは、検索の品質向上のために日々さまざまな改良やテストを実施されています。

GoogleはWEBサイトについて「ユーザーの便宜のために構築するべきであり、すべての最適化はユーザーエクスペリエンス(ユーザー体験)の向上のために調整する必要がある」と明言しており、ユーザーが求めている情報をより高精度で提供するために検索エンジンの改良を行っています。
その他、WEBサイト運営者に向けてユーザーを考慮してWEBサイトを構築・運営するようにと啓蒙しています。

また、Google等の検索エンジンは適切な検索結果を反映するために、ロボットと呼ばれるプログラムを使って、世の中のWEBサイトを巡回し、情報を取得しています。
取得された情報はデータベースに登録され、そこで初めて検索されたキーワードに対して、適切なWEBサイトが表示されるようになります。

そのため、「Googleのロボットに巡回してもらいやすい」、かつ「ロボットに理解してもらいやすい」ようにGoogleフレンドリーなWEBサイトの構築・運営が欠かせません。

上記の2点から、Googleは「ユーザーにとって便利で素敵な体験を提供している」更にGoogleフレンドリー」なWEBサイトを求めていると言えると考えられます。

GoogleフレンドリーなWEBサイトを作るための詳細は、GoogleがWEB上で公開している「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」をご一読ください。

なぜGoogleはユーザーが使いやすいWEBサイトを求めているのか

2020年10月時点で世界のWEBサイト数はおよそ18億サイトあり、日本語のWEBサイトだけでも約3,960万(全体の2.2%)も存在していると言われています。
(参考元:Usage statistics of content languages for websitesTotal number of Websites

星の数ほどあるWEBサイトの中で、ユーザーは自分の求めている情報を探し、WEBサイト運営者は自分のサイトに少しでも来訪者が増えるようしのぎを削っています。

そのようなユーザーとWEBサイト運営者をつなぐプラットフォームとして、Googleをはじめとした検索エンジンサービスが存在しています。

忘れてしまいがちですが、Googleはあくまで検索エンジンのサービスを提供している一企業です。

例えばユーザー(検索者)がGoogleで検索をした際に、「求めていた情報が得られない」「信用できる情報が見つからない」「他の検索エンジンの方が使いやすい」等、マイナスなイメージを持ってしまえば、他の検索エンジンへ乗り換えてしまうこともあるでしょう。

そのため、Googleも一企業として、ユーザーが求めている情報を提供するプラットフォームであり続けるために、日々改良をつづけているのです。

図1

Google検索の満足度を上げる為に
あるべき検索結果とは

ユーザー視点で考えると、「求めている情報をすぐに得られること」「表示される情報は信頼性の高いこと」などが挙げられるかと思います。

Googleはミッションとして「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすること」を掲げています。

加えて、検索に対する方針として、

アイコン 関連性と信頼性が最も高い情報を提供する
アイコン 情報アクセス機会を最大化する
アイコン 情報を最もわかりやすい形式で提供する
アイコン プライバシーを保護する
アイコン Googleが販売するのは広告のみ
アイコン コンテンツを生み出す人々の成功を後押しする

の6点をあげています。
(参考元:Google検索「検索に対するGoogleの方針」)

その為、検索結果の表示や表示順位に関わるプロセス(アルゴリズム)を日々見直し、より良い情報をユーザーに提供する方法を追求しています。

更に検索結果を決める主な要因は「検索意図の把握」「WEBページの関連性」「コンテンツの品質」「ユーザビリティ」「文脈の考慮」を挙げています。

中でも「検索意図の把握」や「文脈理解」、「ユーザビリティ」は近年特に力を入れていることが見受けられます。

前者2つについては、より人間味を持った検索結果の提供に寄与し、ユーザビリティ面ではユーザー体験を表示順位の一つとして取り入れている等、ますますユーザー満足度を高めるような動きが高まっています。
(参考元:Google検索「検索アルゴリズムの仕組み」)

Googleの概念を受けてWEBサイト運営者はどうしていくべきか

Googleの推奨する概念を受けた上でサイト運営者ができることは、

アイコン ユーザーのことを第一に考え、求められている正確な情報を提供する
アイコン ユーザー体験を向上する

の2点です。

併せて、GoogleがWEBサイトの情報整理を適切に行えるよう、GoogleフレンドリーなWEBサイトの構築、運用を心がけることが大切です。
(参考元:Googleサーチコンソールヘルプ「ウェブマスター向けガイドライン」)

また、GoogleはSEOサービスの導入も、場合によってはサイトの改善や時間の節約につながるとも述べています。
(参考元:Googleサーチコンソールヘルプ「SEOが必要なケース」)

WEBサイトへの集客方法はSEO以外にも数多くありますが、常に投稿を続ける必要のあるSNSや、露出と費用が比例する広告と比較すると、SEOはWEBサイト構築時に腰を据えて着手し、一度しっかりと作り込むことであとは適度なチューニングで長い期間集客に貢献できます。

そしてSEOの風潮も施策キーワードの順位上昇を中心とした、従来のWEBサイトへの流入するまでのユーザーに対する考え方から、その先のWEBサイトに来訪したユーザーの満足度を向上させるための動きに至るまで、現在はより広義に捉えられるようになってきています。

図2

つまりは、よりGoogleの使命に近い考え方になってきていると言えるのではないでしょうか。

最後に

まとめると、Googleはミッションとして「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすること」を掲げ、ユーザー体験の向上を最重要視しています。

WEBサイト運営者もそれは同様で、WEBサイトを構築や運営する際に、ユーザーを第一に考える必要があります。

また、加えてGoogleが適切に情報を表示できるよう、GoogleフレンドリーなWEBサイトにすることも欠かせない為、今回の記事の参考サイトやGoogle公式の情報を読み解き、適切にGoogleに情報を読み取ってもらえるようなWEBサイト運用を進めることも大切です。

CPでは引き続きSEOを追求する部隊として、お客様のWEBサイトや事業部で運営しているメディアを通して、検索者によりよい検索体験をもたらすことが出来るよう、お客様二人三脚でWEBサイトの向上に努めてまいります。