こんにちは!
21卒の佐野と申します。

2021年4月、私は新卒として全研本社に入社いたしました。
HRビジネスパートナー事業部での美プロ営業仮配属を経て、本配属でVI(バリューイノベーション)事業部へ。
9月~11月までの3ヵ月をVI事業部の営業部で過ごし、その後2021年12月から、VI事業部 制作部門の動画チーム(現メディアクリエイト課)にジョインしました。

私が執筆した新卒一年目のブログ記事はこちら(https://www.zenken.co.jp/blog/director/45827

現在は動画ディレクターをしていますが、動画チームに異動するまでは、デザイン、カメラ、動画なんて経験したことがありませんでした。
そんな未経験の私がいきなり動画チーム(現メディアクリエイト課)に異動し、今では自分のカメラを持って出かけたり、友達の結婚式の動画作成をするくらい、プライベートと仕事の垣根を越えてハマりこむようになるまでの1年間について書かせていただきます。

動画チーム(現メディアクリエイト課)への異動

異動前、VI事業部営業に所属していた私は、なかなか成果を上げられず、毎日もがいていました。

失敗することを恐れすぎてなかなか思い切った挑戦ができない私に、上司の谷口マネージャーは何度も何度もお時間を割いて相談に乗ってくださっていました。
やっと「もっと踏み込んでチャレンジをしていこう!」と決意したタイミングで、営業部の責任者である松島次長に「佐野は、来月から動画チームに異動」と告げられたのです。

それを聞いた時の率直な気持ちは、
「成果が出せていないから仕方がない」という想いと
「でも、やっとここからだったのに…!」という心残りでした。

そんな私のことを見抜いたように、松島次長は「最後までやり切れ!」と熱いエールをくださり、落ち込むよりも、残りの数週間を全力でやり切って異動しようと思うことができました。

メディアクリエイト課とは?

私が異動した当時は、社内案件の写真撮影や動画制作をメインにやっている小規模のチームでしたが、クライアントから動画制作を発注をいただけるようになったり、この1年で業務内容も組織も大きく進化してきました。

単にクライアントから依頼されたものを制作して納品するだけが私たちの仕事ではありません。
企業課題の解決にメディアでアプローチするために、時にコンサルタントとしての役割も担いながら、動画、SNS運用、WEB制作等を通じて、企業価値を高めるためにコーポレートやIR、集客、採用、社内教育など、多岐にわたるクリエイティブを手掛けているのです。

メディアクリエイト課で求められるスキル

世の中のクリエイティブ職は、編集・ディレクター・アシスタント・カメラマン・・・など、分業制のイメージがあるかもしれませんが、全研には、「自分はこれしかしません」という人がいません。

制作部では「みんながディレクター!」という目標を掲げていますが、メディアクリエイト課の業務においても、企画、台本作成、スチール撮影、動画編集、ライブ配信、YouTube運用など、全部自分が担当することもあります!
つまり、これら全部の知識・スキルをつけておく必要があるのです!

これは、「狭い視野でいる限りは、クライアントにとって本当に必要な課題解決はできない。マルチスキルを持っているメンバーが集まっているからこそ、どんなお客様でもニーズに合ったクリエイティブを実現することができる」という考えがあるからです。

自分の枠に収まらず、マルチなことに挑戦できる環境にワクワクする人には、最高の場所です!

「まず、やってみる!」ことで見えた景色

そんな、マルチスキルが求められるメディアクリエイト課に来たものの、カメラ機材の名前も、設定の仕方も分からなかった私にとっては学ぶことだらけで、毎日が勉強と実践の日々でした。

お客様からすれば、私はメディア制作のプロであり、一緒に課題解決をしてくれる心強いコンサルタントです。
だからこそ、「知識として知っている」だけでなく、それを「使える」レベルまで上げることが求められます。
この、「知識やスキルを業務で使えるレベルまで上げる」というところが私が一番苦労したことです。

最初は、全案件の撮影現場で機材準備と機材片付けに参加し、機材を学びました。
また、同行した撮影ではお客様と必ずコミュニケーションをとるようにしました。

2か月目には、スチール撮影をする機会があれば積極的に手を上げ、仕上げた写真にアドバイスをいただき、
3ヵ月目の動画撮影の機会では、「自分が考えた企画なんだから、是非私がやらせてほしい!」と上司に打診し、初めてディレクションを任せていただくこともできました。

他にも、何か撮影のチャンスがあったら、撮影経験豊富なメンバーに負けじと手を挙げて、自分にまかせてほしいと声を上げました。

タスク管理が得意ではなかったため、キャパオーバーになって悩んだこともあります。
しかし、営業部から異動する時に後悔した「もっとできたはず…挑戦しておけばよかった」という気持ちを思い出し、「やったことがないから…」という言い訳を捨て、「やったことが無いなら今やればいい」という意識で積極的に手を挙げ続けました。

そうやって、「自分はまだ新人だから」と遠慮をするのではなく、「機会を見つけて飛び込む」ことで沢山の学びを得ることができたのです。


▲ 撮影現場でチームメンバーと。

以前、とあるお客様の動画撮影現場でこんなことがありました。

出演される方に、事前に準備してきた台本をお渡ししたのですが、想定していたような動画が撮影できずリテイクが続いてしまったのです。
動画に出演していただく方は、被写体としてのプロではないので仕方がないことです。

この時、出演者の方に遠慮をして、何も言わずにその動画素材を使うこともできたかもしれません。
しかし、それではクライアントの課題解決となるメディアを制作することはできません。

どうしたら本当に撮りたい動画が撮影できるだろうかと必死で頭をひねった結果、
自分自身で実際にやってみせよう!と考え、
出演者の方に対して、どのように台本を読んでいただきたいかを実際に演じて見せて伝える努力をしてみました。
そうすることで、イメージが伝わり、本当に撮影したかった動画を撮影することができたのです。

これは、私自身がただの撮影スタッフとしてではなく、ディレクターとしての意識が芽生えた瞬間でした。
もし、まだ自分は未熟だから…と失敗を恐れ、自分にできる仕事だけをやっていたら、きっと得ることができなかった学びだと思います。

そうやってコツコツ努力を積み重ねてきた結果、
今では全国津々浦々、ポジショニングメディアに活用する写真や動画を撮影するために出張させてもらったり 、企業PRのYouTube動画の企画から撮影、編集、運用まで担当させていただいたり 、ライブ配信をしたりするまで、たくさんの仕事を任せていただけるようになりました!

仕事のやりがい

こんな素敵なメディアクリエイト課でのやりがいは、動画のプロとして自分なりのアイデアを出していけるところです。

異動してきたばかりの時は、「与えていただいた仕事を正確にできるように」ということを第一に考えていました。
スキルが無いからこそ「正解」を探してしまったり、自分のことで精一杯。自分なりの考えを伝えるだなんて、到底先の未来のように思っていました。

そんな私ですが、なによりも大切なお客様とのやり取りを通して、少しずつお客様が抱えておられる課題に触れ、「この方たちのために、もっと何かをしたい!」と思うようになりました。

私の意識が変わったのは、集客課題を抱えるお客様のプロモーション動画制作がきっかけでした。

元々はYouTube動画の制作を担当する予定でしたが、お話をしていく中で、ターゲットが10代~20代ということが分かりました。
「ターゲット層を考えると、横型の数分~数十分の動画ではなく、ショート動画でコンテンツ配信をしたほうが反響が得られるんじゃないか?」
そう考えた私は上長に相談した上で、ショート動画での配信を想定した、縦型動画での納品をお客様に提案します。

普段からコミュニケーションをとっていたお客様は「是非やってみよう」と快諾して下さり、結果、その動画が大成功!
視聴数、チャンネル登録数ともに飛躍させることができたのです。

クライアントも「佐野さんの戦略が当たったね!」と喜んで下さり、動画を活用したプロモーションの価値や今後の必要性を強く感じてくださいました。

今回の出来事は「たまたま」ではなく、細部の細部まで戦略を練って考え尽くしたからこそ、お客様も安心してまかせていただくことができたのだと思います。
このように誰かに何かを与えられるようになるためには、多岐にわたるスキルを学び続けることが大切です。

メディアクリエイト課には、成功パターンを共有しあったり、戦略について相談しあえる環境があります。
恵まれた環境で自分を伸ばせるからこそ、思い切ったチャレンジもでき、お客様にも成果を届けることができるので、本当にありがたいです。


▲ 撮影中の私です(お客様がこっそり撮影してくださっていました!)

3年目の意気込み

「好かれるより、信頼される人になる。」
これが私の3年目の目標です。

これは、ディレクターとして、本気で相手のことを考えるからこそ、言いづらいことも伝えて信頼してもらえる人になりたいと思って立てた目標です。
スキル面では、特にYouTubeチャンネルの戦略設計に力を入れ、SNS運用を磨いていきたいと思っています。

個人的にもSNSでアカウントを開設してみました。
(インスタグラムに女子サウナアカウント、中国のSNSには居酒屋アカウントを開設して運用しています。)

運用してみて学んだことを、お客様やチームに還元することができればもっと信頼していただけるはずです。
将来は「佐野さんにお願いしたい!」と指名で仕事を貰えるように、1つ1つの仕事のクオリティを上げ、自分のクリエイティブレベルを常に更新してまいります。


▲ メディアクリエイト課が全創会の実行委員として会を成功させた後の写真

以上、メディアクリエイト課の佐野でした!