グローバルキャリア事業本部日本語課の石井です。

Zenkenには日本語教育に関わる部署がいくつかありますが、外部から見ると少しわかりづらいのではないかと感じている今日この頃です。

そこで、今回のブログでは私たち日本語課の2つの柱である「リンゲージ日本語学校の運営」と「外国人社員向け法人研修」のうち、日本語学校運営にフォーカスして、どのような業務を担当しているのか詳しくお伝えします。

講師の先生方とタッグを組んで

学校と聞くと、「授業をする」のが仕事だと思われることが多いのですが、実は社員が受け持つ授業のコマはあまり多くありません。

私たちはみな日本語教師の資格を持っていますが、授業の主力は講師の先生方です。

国籍も年齢も経歴も、そしてもちろん性格もバラバラな学生たちを日々、叱咤激励しつつ日本語教育に取り組んでくださっています。

社員も各クラスに週何回かは授業に入り、学生の様子やクラス運営を把握し、講師の先生方と連携しています。

一方、私は授業に入らず、入学前の学生募集や候補者の面接などを行っています。

留学までのプロセスは、想像以上に複雑で時間がかかります。
そして、必ずしも入国管理局から留学許可が下りるとは限りません。

用意しなければならない書類も多いため、学生候補者とエージェントと日本語学校の事務方が連携して動きます。

社員として全体を俯瞰できる立場になってから、留学生1名が日本に来て生活するためにどれだけ多くの人が関わっているのかを実感しました。


▲ 講師の先生による授業の様子。どの先生も経験豊富で、安心して授業をお願いできます。

社員だからこそできること

皆さんが子供の頃、「学校の先生って授業をしていないときは何をしているの?」と思ったことはありませんか?

最近では学校教師の長時間労働問題が多く取り上げられるようになったため、学校教師が授業以外に対応しなければならない業務がたくさんあるということは皆さんもご存じかと思います。
日本語学校でも同様に、授業以外にやらねばならないことは数多くあります。

学生が安心して日本の生活や学習に取り組めるように、そして先生方が円滑に授業を進められるようにするには、
・準備
・日々の修正と改善
・突発的な対応や教材作成

……等、やらねばならないことが目白押しです。

“教える仕事”だと思って日本語課に来ると、想像との違いに驚くかもしれませんが、一方で日本語教育の奥深さと幅広さを感じてもらえるのではないかと思います。

ときには無言で、ときには賑やかに

日本語課は少人数の部署です。

それぞれが担当業務を持ち別々に取り組むことが多いので、周囲の人が今何をしているかわからないときもあります。
大体そのような時は皆が集中し、黙々と作業しています。

一方で、皆で情報共有をしながら良いアイデアや解決方法を出し合う賑やかな時間も多いです。

学生のこと、業務のこと、たまにはお菓子の味について等。

特に欧米の学生は、普通の週末でもよく日本中を旅行します。
私達が行ったことのない場所に行く学生も多いです。
彼らが国内旅行や帰省のお土産をくれるので、日本語課には一年を通していろいろなお菓子があるんですよ。


▲ お菓子スペース。今あるのは多分オーストラリア・フランス・カタール・台湾・大阪・モンゴル・栃木・韓国のお土産

学生達の巣立ちのとき

リンゲージ日本語学校の卒業は3月です。
卒業までに就職先を決めるべく、学生たちは日本語学習と並行して就職活動に取り組みます。

無事に就職が決まった学生のなかには、就職先の希望で3月を待たずにリンゲージ日本語学校を去る学生もいます。

この写真で中心に映る彼は、来月から大阪で働くために一足早くこの学校を去りました。

素晴らしい学生だったので、きっとこれから働く会社でも活躍してくれることでしょう。

その他のクラスメートも現在進行形で皆頑張っています。
春には全員笑顔で卒業できることでしょう! 

以上、日本語課でした。