●ジュラヤー

初めまして、17卒として今年4月から入社しました、微笑みの国と呼ばれているタイ出身のジュラヤーと申します。
この記事を書いている6月12日現在は、WEBソリューション事業部に仮配属され、コーディングを学ぶ日々を過ごしています。

さて、ジャラヤー…どんな人物なの!!!?
このブログでお話いたします。

情報技術学を学んだ学生時代

私はタイのモンクット王トンブリー工科大学で情報技術学を勉強していました。
情報技術を専攻していた理由は、自分自身でプログラムを制作してみたいという思いがあったからです。大学では、コンピューター言語(Javaを中心にXML、C#など)を勉強しました。

卒業制作では、3人のチームで拡張現実を利用した「Battle Monster」というゲームを作りました。
一見、「遊戯○」のようなカードゲームですが、カードをカメラで読み取ると、パソコンの画面に3Dモデルとプレーヤーのスコアが表示され、対戦の時も画面で3Dモデルの動きを見られるようになっています。
私はゲーム用のARマーカーの制作や、3Dモデル画像の一部を担当しました。

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▲卒業プロジェクトチーム

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▲ゲームの画面

チュットクルイタイの大学では、卒業式に、『チュットクルイ』と言われる、卒業式専用の衣装を着る風習があります。
チュットクルイは、大学ごとに色や形が違うんです!
写真は、私の卒業式の写真です。

一度就職したら、もう夢を追えないの?

タイの大学を卒業した後は、タイのバンコクで就職し、COBOLプログラマとして様々な金融関係のサービスに携わりました。
しかし、働きながらも本当にこれでいいのか?満足なのか?このままだと夢を叶えられないのではないか?と悩んでいました。

実は、もともと私は、アートやデザインに興味がありました。
大学で情報技術の勉強をしたり、プログラマの仕事をしているうちにWebデザインに興味を持つようになったのです。
さらに、中学生の時から日本のドラマ、アニメなどの文化が好きだったことがきっかけで、将来は日本に住みたいという願望がありました。

大学時代にも日本に留学したいと考えていましたが、親が反対したため、夢を叶えられずにいました。
そして、タイで就職してからもその夢を諦めきれず、親を説得し、1年間タイで働いた後に、日本に行くことを約束しました。

日本での生活

来日してからは日本語学校に1年間通いました。
その後、日本で就職するため大学院に進むことを決意し、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科に入学しました。
大学院では、「ゼロからイノベーションを創造」というミッションのもと、新しいメディアのコンセプトを考え出すということをしていました。

①旅の思い出を、お土産から

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こちらの画像は、タイからの観光客に、神社やお寺など、日本の観光地を宣伝するスマホアプリのデザインです。

タイは仏教の影響を受けているので、小さな仏像や神聖糸や幸運石などのお守りもよく国内で売られています。
日本のお守りも、お土産としてとても喜ばれるので、私はここに着目しました。

このアプリのコンセプトは、お守りをカメラで読み取ると神社の景色を360°で見ることができるというものです。
撮影には、映像制作の現場で使うような360°アクションカメラを使いました。

②日本観光を、海外でも

卒業論文のための研究テーマは「日本に来られないタイ人にどうやって日本の名所、名物や日本文化を知らせるか」でした。
タイ人が皆日本のことを知っているわけではないので、私が見ている景色をタイにいる人達にも見て欲しいと考え、このプロジェクトを作りました。
このプロジェクトはウェブサイト上にショートドキュメンタリーを作成し、日本に来られなくてもこのドキュメンタリーを見て日本を感じることができるようにしました。

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上の写真は、ウェブサイトのコンテンツの一部です。
ユーザーが観たい景色をクリックすると、映像を見られるようになっています。
このプロジェクトはUIデザイン映像化の2つのパーツに分かれます。

サイトターゲットはタイ人なので、全てタイ語を使っており、映像は全て私自身で撮影と編集を行いました。
大部分はアクションカメラとミラーレスカメラを使って、編集はAdobe After EffectとAdobe Premiere Proを使用しています。

最終的に、インタラクティブムービーを作るサイトに映像をアップロードして、インタラクティブ機能を加えました。

「私はなんにでもなれる」と思えた

そして、念願だった日本での就職を目指し、就職活動をしている中で出会ったのが全研本社です。
様々な分野へのサービス展開は面白そうだと感じましたし、何よりも、全研本社について知れば知るほど、自分がワクワクしていることを感じました。
採用スローガンである、「なんでもできる、なんにでもなれる」の通り、ここで色々な事にチャレンジしたいと強く思い、全研本社に入社することを希望しました。

上司や先輩は、『仲間』

入社してから、「仲間」というものをすごく感じています。

仮配属で実際の業務に携わるようになってから、何回も上司に注意されたり、指摘されたりしていました。
先輩にもたくさん迷惑をおかけしてしまいました。

上司からは、「毎週月曜日にジュラヤーの日本語が下手になる」と言われたこともありました。
その時は先輩に相談して、日本語を上達させるために一緒に色々考え、GWの課題図書として、漫画『ドラえもん(0点・家出編)』を薦めていただきました。
日常生活で使う日本語が沢山出てくるので、楽しみながら、正しい日本語を学ぶことができました。

私はできる限りたくさん日本語を話したいと思っていたので、毎日文章で報告をする日報とは別に、毎日先輩のお時間をいただいて、直接口頭で報告をし、アドバイスをいただいていました。
これはとても良かったと思います。なぜかというと、家族、友達が絶対気がつかないところを、私もびっくりするくらい詳細に指摘してくださるからです。

たくさん注意をいただくこともありましたが、注意もアドバイスも「チャンス」だと思います。なんのチャンスかというと、成長するためのチャンスです。
これから自分がどうなっていきたいのか、自分自身の事ですが、上司や先輩にアドバイスをいただいて目標を定めていきました。
経験者のアドバイスは間違っていないと思います。

入社してから、一番私の心に響いたのは、祖母が亡くなった時の出来事でした。
ある日、タイに住んでいる父から祖母の体調が悪いと連絡があり、とても心配していました。
その日の夜に上司に相談し、5日間帰国させていただきました。上司からは、タイにいる間、何かあったら連絡してねと言われていました。

タイに到着すると、祖母はすでに亡くなっていました。
上司にその事を伝えたとき、上司は私だけでなく、私の両親にもメッセージを送ってくださいました。
しかも、日本語だけではなく英語バージョンもです。私はそれをタイ語に訳して、両親に涙を流しながら伝えました。

そのとき、上司は私の両親に向け「LINEで失礼します」と添えていらっしゃいましたが、私はLINEでも何でも、私の両親にまでお心遣いをくださる事に感激しました。こんな上司は初めて出会いました!心から感謝しています。

タイに帰国した際、生前の祖母に会うことはできませんでしたが、「日本で頑張っている私を、サポートしてくれる人がいます」としっかり伝えました。
勉強や業務でいっぱいいっぱいな中で、大好きな祖母がいなくなって、人生の一番辛いときでした。
でも、一番大変なとき、私をサポートしてくれる人達がいることを強く感じられました。しかも、長い時間を共に過ごすことになる職場にいらっしゃいます。

なので、どんな時でも、1人で問題を抱え込むことはダメです。業務、勉強、悩み、戸惑い、どんな状況であっても、上司や先輩方々に相談するべきです。

私は1人じゃない、「仲間」がいる!と認識しています。

全研に入社してからもうすぐ3ヶ月経ちますが、私のコーディング知識や日本語能力などはまだまだだと思っています。
上司や先輩方の指導を素直に受け止めて、時間はかかるかもしれませんが、努力していきます。
日本語に関しても、グループ事業である日本語学校に週に2度通わせていただいているので、一日でも早くビジネスレベルの日本語を習得できるよう、これまで以上に頑張りたいです。

1年後、なりたい自分を目指して

今まで、Webデザイナーになりたいと考えて、色々なサイトを調べたり見たりして、独学で学んできました。
しかし、まだ中途半端です。そんな自分を超えたいと思っています。

先輩方のように、上司から期待していただける存在になりたいです。
いつかは全研でWebデザインの仕事をしたいですし、チャンスがあれば他の業務にも挑戦したいと思います。色々なチャンスがあるのが全研の魅力で、それは私が全研に入社することに決めた理由です。
私にとって重要な成長キーは、これから自分が努力するかどうか、そして結果を出せるかどうかということ。

上司からは、「向き不向きより前向き、そしてひたむき」という言葉をいただきました。

今の自分を超えるため、どんな困難な状況であっても、前向きに、ひたむきに進んでいきます。

私は自分のAsIs ToBeを設定しています。
AsIs とは、現在の状況です。そして、ToBeとは、思い描いた将来のあるべき姿です。

AsIsToBe

私はいつかデザインできるコーダーになりたいです。自分がデザインして、コーディング するWebサイトを製作したいと思います。 今の自分はコーディングやデザインのスキルがまだ足りません。そのギャップを埋めるためにもっとHTML+CSS、日本語、デザインの勉強が必要です。

自分の目指すべきToBeを叶えるために、頑張ります!
来年、再来年、今よりも高い所にある「ToBeの山」の上に立って、一年目、2年目の自分の歩いた道を振り返りたいです。

以上、17卒のジュラヤーでした。