こんにちは。新卒採用を担当している、人事の鈴木です。

みなさま、全研入社の登竜門と言われる、「IT用語テスト」はご存知でしょうか?
IT用語テストといえば、私たちが業務で使う用語を出題範囲とした、全100問の超難関テスト。
主に、新しく入社した新卒や新人さんを対象に行われています。

ちなみにどんなテストかというと…

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IT用語には理解が難しいものが多くありますが、業務で問題なく使えるようになる事を目的としたテストなので、回答方式は全て筆記!
曖昧な記憶では太刀打ちできません。

そして…

毎年恒例、今年も新卒向けIT用語テストが行われました!

業務と勉強を両立させテストに臨んだ新卒全20名のうち、見事90点以上を獲得した上位5名には、役員や事業部長を交えたご褒美ディナーがプレゼントされました。
では、その5名の新卒社員をご紹介します♪


第1位 97点 麻生 未帆さん

名古屋工業大学 工学部 建築デザイン工学科 卒業
仮配属:コンテンツマーケティング事業部 編集


第2位 96点 ジベ クロエさん

ジャン・ムーラン・リヨン第3大学院 外国語研究科 経営・ビジネス外国語専攻 卒業
仮配属:WEBソリューション事業部


第3位 93点 加賀美 絵里花さん

宝塚大学 東京メディアコンテンツ学部 メディアコンテンツ学科 卒業
仮配属:WEBソリューション事業部
加賀美さんの自己紹介はこちら


第4位 92.5点 額賀 大地さん

茨城大学 工学部 電気電子工学科 卒業
仮配属:コンテンツマーケティング事業部 営業
額賀さんの自己紹介はこちら


第5位 91点 チョウ セツビさん

早稲田大学大学院 人間科学研究科 修了
仮配属:コンテンツマーケティング事業部 CS
チョウさんの自己紹介はこちら

さてさて、今回は以上5名の方に、IT用語テストに関するあれこれについて、インタビューを行いました。

「頭が良い人が点数を取れるわけではない??」

それでは、いったいどんな人たちが成績を残しているのでしょうか、覗いてみましょう!

嬉しい気持ち、悔しい気持ち、それからプレッシャー…?

上位入賞おめでとうございます!率直な感想をお聞かせください。

加賀美 実は、入社直後のテストでは不合格点を取ってしまっているので、今回結果を出せてとても嬉しいです。勉強の仕方も時間の使い方もド下手くそだった私を、上司や先輩の方々が毎日丁寧にご指導してくださいました。私のためにこんなにも動いてくれる人が今までにいただろうか…。独りじゃないと感じて心強かったのと、感謝の気持ちでいっぱいです。

チョウ 恐縮ではございますが、まだまだ悔しいです!今回の結果は自分にとって満足できるものではなかったです。あらかじめ余裕を持ってスケジュールを立てていたら、もっと準備する時間が長くなり、今より良い点数を取れたと思います。

麻生 ありがとうございます。今まで、1位とか、目指したこともとったこともなかったので、不思議な感じがしています。1位を取ったことで、次のテストが今から怖いというのが率直な感想です(笑)

麻生さんは、今回のIT用語テスト1位に加え、定期的に行われているタイピングテストでも、毎回しっかり結果を残されていますね。麻生さんを強く動かしているモノ、結果を残し続ける秘訣って何ですか?

麻生 おそらく、社会人になって、テストの捉え方が変わったことが大きいと思います。今までの学校のテストは、あくまで自分の理解度の確認でした。自分が理解をしていれば、テストはできていなくてもいいと思っていましたし、テストで満点を取る意義を感じていませんでした。
ですが、会社で受けるテストは、立場も状況も全く違います。お金をいただいて利益を生み出す立場でいる以上、どれだけ自分が理解しているのかを、会社に伝えなくてはいけないと考えています。IT用語テストの場合、意味を理解しているかどうか、勉強したかどうかは、テストができるかできないかでしか判断されないのです。それを自分に落とし込めたことで、テストにも真剣に取り組むことができました。タイピングも同じで、普段どんなにタイピングが速くても、テストの時にできるかできないかが、会社の方にどれくらいできるかを伝える唯一の手段なのです。そのことを意識しながらテストに臨んでいました。

天才はいなかった!努力したからこそ結果がついてくる。

ズバリ、どれくらい勉強しましたか?

クロエ 時間よりも、単語の数を目標にスケジュールを立てました。平日仕事から帰った夜には6個を暗記し、朝に復習。週末は15~20個の暗記と全体の復習という勉強のプランを立てました。なので、平日は1時間、週末は一日数時間勉強していました。

麻生 暗記はとにかく反復することが大切だと思っていたので、私は時間をかけました。テストの5日前くらいからは、通勤の時間(往復2時間半以上)はずっとIT用語を見ていました。

加賀美 私も毎日計画的に勉強することはもちろん、残り1週間は根詰めて、業務と睡眠以外はほとんど勉強していました。食事をしながら、お風呂に浸かりながら、歩きながら、電車内でも。それくらい本気で臨みました。

ちなみにチョウさんとクロエさんは、母国語ではないテストでしたので、学習も大変でしたよね…

チョウ 難しい単語の場合、意味をそのまま覚えるのが大変で、自分の言葉で言い換えて覚えようとしたのですが、正確に日本語で表現するのが大変でした。何となく意味が分かるんですが、正しく日本語で書き起こすのが難しかったです。

クロエ 難しかったのは、単語の意味を理解しても、日本語で説明することでした。暗記するために、定義を短く、分かりやすくしました。回答は、意味が通じることが重要だと聞いていたので、複雑な言葉などを親しみのある単語に変換しました。ただ、英単語がもとになっている用語が多いので、その点では助かりましたね。私には定義が覚えづらい、日本人には単語が覚えづらい、結局平等かなと思います!

日本語のテストで結果を残したおふたりに拍手です!

高得点の秘訣は、カテゴリ分け? スマホアプリ? ひたすら反復?

どうやって勉強しましたか?おすすめの勉強方法などあればぜひ!

麻生 私は通勤時間に集中的に覚えたいと考えたので、片手で勉強できることが重要でした。なので、スマホの単語帳アプリを使って勉強しました。とても便利なアプリを発見して、パソコンでExcelデータを作り、スマホにインポートして利用しています。タップでページを変えられるし、自動ページめくりの機能もついているので、片手でももどかしさを感じずに利用できました。とても使いやすかったです。

アプリ

そのおすすめアプリはこちら ⇒ 単語帳メーカー ( https://tangomaker.net/ )

おや?そういえば、加賀美さんも同じアプリを使っていましたね!

加賀美 はい、私もそのアプリを使って暗記カードにして覚えました。出題範囲としていただいているリストを、そのまま丸暗記することは私にはできないと思ったので、意味を理解し、自分の言葉でコンパクトにしたものを暗記カードにしました。また、『エビングハウスの忘却曲線』という考え方に沿って、「この範囲を出来るようになったら次の範囲に進もう」ではなく、「最初から最後まで通して勉強を繰り返す」ようにしました。

エビングハウス 修正

額賀 僕は、関連するものは一緒に覚えるようにしました。ただ並べられた単語をそのまま覚えるよりも、広告、HTML、マーケティング、SEOといったカテゴリーで分けて勉強します。例えば、広告に該当する単語の場合は、ターゲティング広告にサイトターゲティング広告、行動ターゲティング広告…というように階層を意識して覚えました。このほうが覚えやすく、なにより思い出しやすくなった気がします。
また、アウトプットをもっとした方がいいと上司から教えていただいたので、後半はとにかくアウトプットを重点的に行いました。帰りながら、口に出して覚えたり、外にでるときも単語帳は常に持ち歩いてチェックしていました。ただ、実際はやり方よりも、どれだけやるかだと思います。効率が悪い覚え方でも、量をこなせば覚えられると思います。

つまるところは「やるか・やらないか」ということですね。そう言い切れるのは努力したからこそ!かっこいい!

テストは絶好のアピールチャンス。自分を少しでも印象付けるために結果を残す。

IT用語テストには、どんな姿勢で臨みましたか?

クロエ 最初はびっくりしました。もう学生じゃないのに!と思いましたが(笑)、勉強しているうちにだんだんとテストをする意味やメリットがわかるようになりました。それは2つあります。1つ目は、毎日仕事で使う単語なので、会社で通用するための基礎になるということ。「仕事しながら覚えたらいい」と思っていましたが、先輩たちの話を理解するために、あらかじめ勉強した方が効率的です。そして、2つ目は、そのテストが上司や先輩に自分のモチベーションをアピールする方法のひとつだということです。

麻生 私もそう思います。全社員の方とコミュニケーションをとっているわけではないので、私と業務で関わりを持つ前に、IT用語テストの結果だけを知る方のほうが多いと思いました。私のことを知らない方にとっては、私を測るものはIT用語テストの結果しかありません。今一緒に仕事をしている方や、今後どこかで一緒に仕事をする方に、私に対してなるべくいい印象を持ってほしいと思い、結果を意識して、絶対に悪い点数を取らないぞと心に決めて臨みました。

額賀 私も、自分を知ってもらえる一番のチャンスだと思っていましたし、覚えることは誰でもできることなので、ここが自分を売るチャンスだと思って取り組んでいました。なので、新卒で一番になろうという意気込みで臨みました。

完璧人間じゃないもの!みんなそれぞれ、課題や目的があって臨んでいる。

モチベーションが下がっていたことはありますか?

麻生 「モチベーションの維持」というのは意志が強くないと難しいので、私の場合は「自分は意志が弱い」ということを認めて、弱い中でどうしたら自分が飽きずに覚えられるか考えました。
IT用語は1日でパッと覚えられるものではなく、コツコツやらなくてはいけないことだとわかっていたので、なるべく、「○○しながら」IT用語を覚えるようにしていました。例えば、「通勤しながら」は普通ですが、「皿洗いをしながら」とか「洗濯物をたたみながら」、「部屋の片づけをしながら」、「窓をふきながら」というように、何かをしながら単語を覚えていました。
このときの「なにか」はあまり自分の好きなことにしないようにするのがポイントです!好きなことだとそっちに集中しちゃうので…

チョウ 正直モチベーションが下がったことはあまりなかったです。このIT用語テストで自分を証明したかったので。単語を覚えることに特別なスキルや技術はいりません。努力すればだれでもできることだと思います。努力するだけで評価されるチャンスを掴みたいと、必死でした。
あとは上司や先輩社員の方々からの熱い応援を裏切りたくなかったです。一緒にIT用語を覚える時間を設けてくださったり、個別にテストをしてくださったりしていました。今回入賞することはできましたが、周りのみなさんがこんなに応援してくださったのに満点を取れず、本当に悔しかったです。

何のためにIT用語テストをするか、あなたは本当にわかってる??

IT用語を勉強して良かったと思うことはありましたか?

クロエ 上司や先輩が毎日IT用語を使っています。朝礼でも、個別の指示でも使われます。例えば、私が仮配属された、コスメ二ストという化粧品口コミメディアの閲覧統計を見たとき、unique user、 PV、 LPなど、様々な用語が出てきました。勉強していたので、すぐ意味が分かり、データを理解することができました。IT用語は仕事で毎日使う言葉なので、やりがいのある勉強です。

額賀 どんな状況でも必要になりました。クライアントの話を聞くときにも、「CPAが~で、リスティングが~で」と、普通にでてきます。上司や先輩にアドバイスを受けるときも、当たり前のように会話の中にでてくるので、IT用語を知っていると知らないでは、話の理解度は全然違うと思います。

麻生 私の配属されている部署ではIT用語を使わない日はないです!例えば…

「検索需要に合ったキーワードを選択して、セッションを集めたとしても、CTRが低ければユーザーにとって良質なコンテンツとは言えない」

「良質なサイトでもCVしなくては意味がないので、サイト内で流入してきたユーザーをどうやって心理転換させてCVまで導くか」

というような会話が日常的に行われています。「ん、、CTR?うーん、、あ、クリックスルー率か」と思っているようでは、その後の会話に置いていかれてしまいます。IT用語のテストの範囲外でもわからない用語はたくさん出てくるので、IT用語テストの範囲を理解しておくことは、私たちにできる最低限の準備だと思います。

加賀美 IT用語を全く知らないことは、英語が全く分からない状態で海外にいるようなものです。上司や先輩と会話をするためにも必要だと感じました。

どんなビジネスマンになりたいか。新たな目標を見つける機会になった。

最後に。今回のご褒美ディナーは、役員や事業部長と交流のできる滅多にない機会でしたが、ご自身に何か変化はありましたか?

額賀 他の部署の新卒がいま何をしていて、どういう気持ちで働いているのかを聞けて、部署は違えど全研社員として向いている方向は同じなんだと思いました。今の苦労が何年後かに必ず活きてきて、大きな経験値となると教えていただいたので、今苦労できていることに感謝して仕事していこうと思いました。あとは何より、みなさんかっこいい大人だと思いました。会話から感じられる経験値の差や、背負っているものの違いなど、自分もこうなりたいという気持ちが強くなった日になりました。

チョウ 今の自分はただ上司の方から与えられた仕事をこなすのに精一杯で、目の前のことに集中しすぎると思います。今後もっと仕事ができるようになったら、自分のアイデンティティを活かし、外国人ならではの視点をもって、新しいアイデアや事業内容を自分から提案させていただきたいと思います。今の自分は日本に長くいるので、周りの環境に慣れてきてしまって、せっかくの外国人視点も失いつつあると危機感を覚えています。これからは様々な視点を失わないように、世の中のあらゆることに対してアンテナを張っておき、積極的に思考する習慣をつけたいと思います。そして自分しか提供できない価値は何だろうといつも考えながら取り組んでいきたいと思います。

加賀美 普段お話しする機会がない事業責任者の方々がどういうことをされているのか、どういう考え方を持っていらっしゃるのか、新卒のたった5人のために2時間も時間を割いてお話ししてくださいました。
こんな風にお話を聞くことができるのは、結果を出せたからです。上に行った者だけが見れる景色があることを身をもって知り、もっと上の景色を見たいと思いました。なので、次はTOPを獲りたいです。燃えています。

s_乾杯 IT上位者

さて、みなさま。
ここで紹介した新卒全員が、努力で勝ち取った結果の上位入賞であるということが、伝わったでしょうか?

IT用語テストはゴールではありません。
働くための土台作りをして、彼らは今、実際に得た知識を活かして業務に臨んでいます。

これからもどんどん成長し続ける彼らの活躍に、乞うご期待!

以上、人事 鈴木でした!