初めまして。沖縄オフィス18卒の新垣亜実です。
全研に入社して2年。入社前は「社会人になったら仕事を楽しめるだろうか?」と気が気でなかった私ですが、現在とても楽しく過ごせています。

ブログ画像_亜実さん

入社してから半年ほどはライティングや簡単なコーディング、そのあとは1年ちょっとSEOの業務を担当し、今年の1月からはリスティング業務を担当しています。
業務やフローの大きな変更で、3回ぐらい転職したような新鮮な気持ちです。
IT業界は変化が頻繁にあるため、常に模索しなければならず、先輩社員も業務面では新人にもなり得る環境です。
常に謙虚でいられながらも、社歴関係なく自信が持てる環境が心地よいと感じています。

これまで担当した業務内容と、その中で学んだことを紹介していくので、ぜひ読んでみてください。

入社から半年間はライティングで様々な視点を学ぶ

新卒研修後、最初はライティングや簡単なコーディングを担当することになりました。
作文は好きだったので自信があったのですが、読む人にとっての分かりやすさやサイトのコンセプトに合わせて文章を書くのは思った以上に難しいもので、たくさんの学びがありました。

読む人の視点に立つこと

沖縄オフィスでは、ライティング力強化のための「卒業制度」があり、基準をクリアした卒業生の面々がまだ卒業できていないメンバーの文章を校正していくのですが、私はいつも赤ペンの訂正が多い状態でした。
題材について事前に調査して詳しくなった結果、難しい文章になってしまったり、逆に調査が甘くてユーザーに納得してもらえない内容になってしまったり。文章の拙さよりも読み手の視点に立った時に足りない部分を校正されることがほとんどでした。
修正点が多いと、2時間かけてライティングした原稿を40分かけて修正することもありました。
業務に追われると、事前調査やコンセプトの確認がおろそかになりがちだったのですが、忙しい時ほど最初が肝心なのだと業務を通して実感しました。

事前調査の難しさと工夫

ライティングのための事前調査もかなり苦手でした。自分が探している情報をすぐに見つけられないことが多く、当時チームを取りまとめていた先輩の神沼さんに相談の時間を度々もらっていました。参考になりそうなURLを共有して下さったり、情報がありそうな視点を提案して下さったり、たくさんのことを教えていただき、調べ方や視点の工夫によってこんなにも得られるものがあるのだと学びました。

ライティング内容を見て、アドバイスをくださっていた神沼さん
▲ライティング内容を見て、アドバイスをくださっていた神沼さん

指示書を理解するための視点

私がライティングを担当していた当時は最初に東京本社から指示書をもらって、それをもとにライティングを進めていました。
指示書を見て、何も考えずに書いてしまうと、依頼をしてくれた人の意図とは違うものに仕上がってしまい、大きな修正が発生することがありました。例えば架空の例ですが、高齢者の旅行を促したいサイトがあったとして、指示書に「その地域の食について書いてください」と書かれていたとします。いろんな地域の食について独創的にライティングしたとしても、その中に若者向けの食文化が多かったら「高齢者の旅行を促す」という目的に合いません。
どんな人向けの記事なのか、どの地域の情報なのか、なぜこの記事を追加するのかまで考えるのがとても難しかったです。しかし、難しいからこそ大切なことなんです。

分析(SEO)チームでより深く制作に関われるように

1年目の9月からは、分析チームに配属になりました。
記事を書いてページができたとしても、読んでもらえなければ意味がありません。
分析チームの仕事内容は、Google検索のアルゴリズムに合わせて内容も体裁もユーザーに読んでもらえる記事を作るというものです。
分析チームに異動してから、業務内容が一気に拡大しました。SEOの知識を活かしつつ、どのような記事を作成すればユーザーに読んでもらえるかという観点から内容を考えてライティングして、コーディング・公開まで行います。その中で学ぶことが増えました。

指示書の内容をより理解できるようになった

分析チームでは構成案作成から自分で行い、その内容に沿ってライティングを進めます。ライティング担当の時には貰っていた指示書を自分で作る感じです。
成果に結びつけるために、より納得できる記事を作成したり、Googleの検索アルゴリズムに合わせて記事を加筆したりする中で、ライティング担当時に読んでいた指示書が「実はこういう目的だったんだ」と腑に落ちました。

HTMLやCSSを触ることが増えた

ライティング担当時もコーディングをすることはあったのですが、指示書と一緒に参考ページがあり、それに沿っていけば良かったので、難しいコーディングやサイトの装飾まで細かく触る機会は少なかったです。しかし、分析チームに移ってからは自分が指示から公開まで行うため、必要な所はHTMLやCSSを調整する必要があります。
難しい装飾に苦戦することも多かったのですが、いろいろ調べて実践していく中で冷静に対処できるようになりました。
今でも時々わからないことが出てきますが、分析チームの時に試行錯誤したことでコーディングに対する苦手意識は以前よりかなり薄くなったと感じています。

HTMLやCSSの本もたくさん読んでいます
▲HTMLやCSSの本もたくさん読んでいます

検索結果の精度向上を肌で感じることが増えた

私は沖縄オフィスに分析チームが発足したのと同時に配属されたのですが、それまでSEOについては全くの無知でした。
入社前は意識すらしたことがなかったのですが、ライティング担当をしている時に、「この記事を参考にして書きたいけど、もっと有益な情報がありそう…」と感じて調査に時間がかかってしまうことがありました。
分析チームに入ってから、有益な情報が上位表示されていないことがあるのはGoogleの検索アルゴリズムの精度にまだ伸びしろがあるからだと分かりました。
Google検索アルゴリズムは不定期にアップデートされるのですが、そのたびに同じキーワードで検索した際の検索画面に並ぶ記事の順位が変わります。アップデートのたびにどんな記事が上位表示されるのか傾向を考えるのですが、分析チームにいる間も何度もアップデートを繰り返し、今ではかなり精度が上がっています。
ライティング担当の時には記事の情報が正しいのか調べるのに時間がかかっていましたが、今は研究論文やそれを情報元とした記事が並んでおり、業務でも日常でも有益な情報を得られています。

進化するチームと一緒に進んだ日々

年が明けて、分析チームの業務が大幅に効率化されることになりました。指示書作成を行い、ライティングをライターさんに依頼し、その記事を編集・公開するという流れです。
今まで記事の構成案からライティング、コーディング、公開作業まで一人の人が担当していたのが、構成案をいかに効率よく作成するかという方向にシフトすることで、同じ時間で今までよりも多くの案件を担当できるようになりました。
しかし、この効率化は新しい取り組みだったため、最初はフローが整っておらず大変な時期もありました。私自身も確認不足やフローの理解不足でミスがかなり増えたタイミングでした。これまで担当した業務の中で一番慎重さや注意力が必要な業務で、もともと大雑把な私にとっては大変なこともあったのですが、面白いなと思うこともたくさんあります。

ライターさんの原稿の編集

仕事で初めて社外の人と関わるようになったのは、ライターさんへの原稿依頼が最初でした。
本当にいろんな経歴の方がいて、同じ依頼内容でもライターさんによってかなり表現が異なっていました。きれいな文章を書いてくださる方、面白い視点で書いてくださる方、連絡を密にとってクオリティーの高い記事を作成してくださる方。その原稿を読むことで、勉強にもなりました。文章の雰囲気に合わせて、どの案件を誰に依頼しようか考えるのもとてもわくわくしました。

業務フローの整備

新しい業務で最初は全くフローが整っていなかったのですが、チーム全員でミーティングをしたりミスとその対策を共有したりすることで、少しずつフローを整えていきました。私が分析チームにいる間、私自身も含め不注意によるミスが完全に無くすことはできませんでしたが、やっていく中で初めて気づく落とし穴のようなミスは減少していきました。
また、より効率的に進めるために意見を出し合うことで、短い時間で質を保つことができるようになり、さらに多くの案件を担当できるように。たくさんの案件をきれいにやりきるのは、とても達成感のあるものでした。

分析チームでミーティングをしている様子
▲分析チームでミーティングをしている様子

2年目の1月からリスティングチームへ

現在はリスティングチームで、リスティング広告運用を担当しています。
リスティング広告とは、Googleなどの検索エンジンで調べた内容に関連した宣伝のリンクを表示する広告のこと。

チーム異動が決まるまではリスティング広告のことをほとんど知りませんでした。これまで担当した仕事は、覚えるというより理解するような業務内容だったのですが、リスティングチームではたくさんの聞き慣れない用語が出てきて、それらを覚えなければついていけません。1月は伊波リーダーやリスティングチームの先輩たちにいろいろ教えていただいたり、リスティングの自習をしたりすることで基礎の理解に励みました。

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▲施策について先輩からアドバイスをもらっている様子

私は数字を追うのが好きなようで、自分が行った施策によって数字が大きく変わるリスティング広告の運用をかなり楽しめています。朝出社したら、まるで趣味のように昨日時点の成果を確認しては一喜一憂を繰り返す日々です。
そして2月からは、リスティングチームの中でも本社と連携をとりながらより踏み込んだ施策を行う担当になり、伊波リーダーにサポートしていただきながら、試行錯誤しています。
東京本社の山田リーダーとミーティングを重ねながら施策の方向性を決め、それを実装し、効果検証をしながら次の施策を決めるという繰り返しです。

以前よりも訴求に重要なランディングページを触る機会が増え、先輩達にも意見を伺いながら効果を上げる方法を常に探っています。
まだ始まったばかりですが、これからがとても楽しみです。

変化が多いことで、自分が楽しめることを発見できる

ライティングをやりたい!と入社した私ですが、実は自分はどういう仕事が好きなのか、どういうことをしたいのか、あまりイメージできていませんでした。

変化の多い環境でさまざまな仕事を経験したことで、自分がどういうことにやりがいを感じるのかが徐々に分かりつつあります。
チーム変更の度に今の業務が過去最高に楽しいと感じていて、どんな業務にも自分が楽しめるポイントがあるのだなと実感しています。

これからどんなに環境が変化しても、試行錯誤も含めて何事にも楽しんでいけそうです。