みなさん、こんにちは!制作の原口&亜紀子です。
さて今回は、韓国から日本にやってきて、日本語のWEBサイトの編集を手掛けるという頼れるスタッフ、金さんにスポットを当てたいと思います。
特にデザイナーとしての手腕は的確で、金さんにデザインのチェックをしてもらうために順番待ちができるほど!
その素顔に迫ってみました。

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金さん

部署:コンテンツマーケティング事業部
職種:WEBディレクター 
勤続年数:3年目
メモ:おわらいが好き。日本語がとても上手。

※金さんの似顔絵イラストは、14卒の石神さん作です♪

 

みんなの頼れるWEBディレクター金さんが生まれたワケ

金笑顔Q.金さんはとても日本語が堪能ですが、日本にきてどのくらいですか?
A.8年になります。全研に入る前は別の日本の会社に勤めていて、3社目です。

金さんQ.今は、WEBサイトの編集はもちろん、とくにデザインで中心的な役割を担っていますよね。前の会社でもやはりWEBの制作を?
A.IT系で、技術者はいましたが、デザインとかコーディングをやるひとがいなかったので、一連のディレクション作業を担当していました。

金キャーQ.そもそも、どうして日本で仕事をしようと思ったんですか?
A.もともと中学時代からマンガが好きで、日本のマンガも面白いと思ってよく読んでいました。それがきっかけで、日本の歌とか文化にも興味を持ちました。実は大学生のときに、読書感想文のコンクールに応募したら、奨学金をいただけることになって、そのお金で1週間ほどホームステイする機会がありました。それで、ますます日本を好きになったんです。韓国に帰ってから日本語を勉強して、改めて日本に留学しました。その後、検定の1級もとりました。文法や漢字はあまり得意じゃなかったのですが、話すことと聞くことは上達が早かったんです。日本のテレビもよく観ていたし、ホストファミリーとも頻繁に電話や手紙のやりとりをしていたからかもしれないですね。

金キャーQ.どんなテレビ番組を見ていたんですか?
A.わたし、SMAPが好きで、なかでも中居くんのファンで、彼の出ているバラエティとかよく観ていました♪

金にやりQ.日本で最初にされたお仕事は?
A.その後、韓国に戻って会社勤めもしたんですけれど、やっぱり日本で働いてみたくて、コーディネーターを調べて応募していたところ、WEB制作を手掛ける企業に声を掛けていただきました。本当は、日本と韓国をつなげる貿易系の仕事をしたいと思っていたんですけど、就職先としてはWEB系が多いと聞いていたので、大学でシステムの勉強をしていたことを履歴書の技能欄に書いたら、それで受かっちゃったみたいです。でも、まじめに勉強していなかったので、1ヵ月みっちり勉強をし直しました(笑)。
日本で仕事をしはじめて一番難しかったのは、WEBの作り方の違いでした。それまでの韓国のWEBサイト制作では、SEOなんて全然気にしなかったです。全面画像だったりFlashを使ったりしていたので、SEO対策は日本に来てから覚えました。

金さんQ.最初はコーディングから?1444886814403
A.もともとデザイナーだったので、WEBサイトのデザインとコーディングを担当することで選ばれたのですが、入社してからコンテンツの企画や編集から、果てはサーバーの設定まで、全部ひとりでやっていました。そのおかげで、WEBに関わる一連の作業を覚えてしまいました。今は全部忘れていますが…(笑)

※この写真は金さんのお勉強本。これからウェブディレクターを目指す方はぜひ参考に。

金にやりQ.金さんの手掛けたサイトを見ていると、デザインが素晴らしいというほかに、構成そのものも整っているという印象を受けます。
A.それは、片づけるのが好きだからだと思います、たぶん(笑)。捨てるのも好きだし。デザインは省くことも重要だと個人的には考えています。

金笑顔Q.作業を進めていくうえで、自分の中で何か決めごとはありますか?
A.できるだけスケジュールは細かく切ります。もし予定が合わなくても、どこかで帳尻を合わせられるので…。なにもないと、全体の行程がみえないうえに、自分が今どこにいるのかわからなくなってしまいます…。

金おやすみQ.ひととおりの作業をほぼマスターした今、新しく勉強していることはなんですか?
A.いやあ、とくに勉強してないです、今は(苦笑)。どちらかというと、レイアウトやギミックをいろいろ試してみて、どういう効果があるのか、実験しているという感じかな。将来的には、何千、何万ページというポータルサイトを作りたいです。

 
 

韓国と日本の違い

金にやりQ.日本について、生活や仕事面で、韓国と比べてどうですか?釜山
A.うーん、あまり差はないです。最初はすべてが楽しかったのですが、慣れすぎて感動が薄れてきてしまって、日本の悪いところも見えて…。でも韓国に戻ると『日本はこうなのに』って、日本のことがすごく恋しくなったりします。

※写真は金さんが学生時代を過ごした釜山・広安里の景色。

金さんQ.その悪いと思うところはなんですか?
A.日本に来て、あまり他人のことを気にしないところがいいなと感じていたんですが、わたし、最近わかっちゃいました。
みんな気にしないフリして、後ろでコソコソ気にしているんだと(笑)。だけど、どこの国より個性を認めるところは、やっぱりいいなと思っています。

 
 

WEBディレクターになるには?

Q.最後に就職活動している学生さんに向けて、メッセージをお願いします。
A.では、WEBディレクターの仕事をしたい方に向けて。
ディレクターという役割は、ときにはデザイナーやライター、場合によってはエンジニアの方々をまとめる立場に置かれることもあります。
でも決して上下関係があるわけではなく、あくまで共同作業で仕事を進めていくことが大事。みんなで一緒につくる仕事だから、コミュニケーションをとることも大事だし、協力することが大事。技術的にも、さまざまな工程がどんな作業なのか、どういう工程で進めていくのかという知識をおおよそ知っておかないと、共感・協力しながら仕事をするのは難しいかもしれません。それができていれば、それぞれの立場で考えることができるので、スムーズにディレクションできると思います。
全研の場合、新人にとても良い職場だと思います。やる気さえあれば優秀な先輩から教えを乞うことができるし、できないのにやれと言われることもあるけれど、それはそれで勉強になります。
普通は新人にやらせないようなことを経験させてくれて、自分が目指すものになれる会社じゃないでしょうか。
 
 
――そう聞くと、全研ってすごい会社のようですよね(笑)
  金さん、今日はどうもありがとうございました!