こんにちは!HRビジネスパートナー事業部(以下HRBP)の芝です。
今回は「朝礼」についてのお話です!

全研本社では、多くの部署が始業前に朝礼を行っています。
今回は全研本社、そしてHRBPでどんな「朝礼」が行われているのかを共有させて頂きます♪

朝礼の内容って?

全社的には、全体に関わる情報の共有から、各個人の学びや気づきのシェア、時にはグループワークでの意見交換が行われています。

内容は部署によって異なりますが、メンバーのコミュニケーションの場としても活用されている印象です。

私が所属するHRBPでは、朝礼担当者が3~5分を目安に情報共有を行う、という形をとっています。

「美容業界のニュース」「自分の中での最近の学び」「お客様とのやり取りや原稿作成等、普段の業務で得た気づき」を共有される事が多く、美プロに掲載して下さる企業様とやり取りをする際に役立てられています。

また、日々の業務やメンタル面での課題を解決するきっかけとなる事もあります。

以前共有がありました、業務に役立つ知識を一つご紹介したいと思います!

クリティカルシンキングとは

皆様、「クリティカルシンキング」ってご存じでしょうか?
直訳すると「批判的思考」。
「本当にこれで正しいのか」という視点を持って物事を見ることで、より正しい論理につなげていく思考法のことです。

思考する前提や過程、論理に渡って「本当にそうだろうか?」と問い続けながら思考をすることで、より最適解に近い結論を導き出すことができます。

現在、私は業務の中で美プロで運用中のSNSデータ集計をしています。
そのデータ結果を元に「投稿をより多くの人に見てもらうための施策」について、毎週仮説検証を行っています。

私には、自分の中の推測があると無意識にデータの都合の良い部分だけを切り取って判断することがあり、一見筋が通った結論が出るとそこで思考を止めてしまうクセがありました。
その結果、多くの指摘を頂く日々が続いていました。

ですが、クリティカルシンキングの考え方を知り、集計データを分析する上で「自分の都合の良い結論に持って行ってしまっていないか?」「見落としている前提はないか?」と、全てに疑問を持つことで、気付ける点が増え、より精度の高い分析ができるようになったと感じます。

クリティカルシンキングの考え方

といっても、具体的にどうすればいいのか難しいですよね。
クリティカルシンキングには、土台とも言える3つの姿勢があります。
それは「① 目的は何かを意識する」「② 思考のクセに左右されずに考える」「③ 結論に至っても考え続ける」というものです。

① 目的を意識する

クリティカルシンキングでは前提を疑い、多面的に検討していくプロセスがあるため、ともすれば本来のゴールを見失いかねません。
なので「今考えるべきことが何か」をしっかり定めておくことが重要です。

② 思考のクセに左右されずに考える

人は自分の経験などから、必ず思考のクセ・偏りを持っています。
常に「この意見は自分の主観が入っているかもしれない」「判断に好き嫌いや偏見が反映されていないだろうか」と考えることが大切です。

③ 結論に至っても考え続ける

クリティカルシンキングにおいては、問題が解決したと思っても、そこで考えを止めずに問い続ける姿勢が欠かせません。
「だから?」「なぜ?」「本当に?」と、繰り返し考え続けることで、物事の本質がより明確になり、適切な解決策にたどり着くことができます。

特に②は、自分一人で気づくのは難しいので、業務中はもちろん、ランチなどでメンバーとたくさん会話をして、様々な視点を知ることもおすすめです!!
私は何気ない会話の中で、自分の思考のクセに気づいて「はっ!!」とすることが多々あります!

他の思考法との違い

他の考え方の方法として、「ロジカルシンキング」「ラテラルシンキング」もよく耳にするかと思います。
こちらについても簡単に触れておこうと思います。

ロジカルシンキング

直訳すると「論理的思考」。「垂直思考」とも呼ばれます。
筋道を立てて矛盾がないよう論理的に考え、結論を出す思考法で、正しい結論は1つです。
論理的思考を鍛えることで、分析力、問題解決力、提案力が高まります。

ラテラルシンキング

直訳すると「水平思考」。
常識、固定観念といった前提を一切持たないで思考を行うことです。

例えば、斬新でユニークな発想でイノベーションを起こす、あるいは既存のものを組み合わせて新しいアイデアを生み出すといった活用が期待できます。
ラテラルシンキングの場合は、導かれる結論は1つではありません。

続いて、ロジカルシンキングとラテラルシンキングの違いを分かりやすく説明する、有名な問題をご紹介します。

例題:3人の子供に13個のオレンジを公平に分けるにはどうしたらいいでしょうか?

さあ、いかがでしょう。回答を見てみましょう。

解答例1:オレンジを1人4個ずつと残りの1個を3等分に切り分けて与える
解答例2:1人4個のオレンジの重量を計り、残りの1個を1人当たりの総重量が同じになるように切り分けて与える
解答例3:オレンジをジュースにして3等分する
解答例4:オレンジを1人4個ずつ分け、残り1つの種を植えて実ったオレンジを同じ数ずつ分ける

【出典】ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門 木村尚義著

解答例1と2は、「今すぐ分け与える」、「公平に分ける」といった常識を前提に論理的に考えられた結論で、ロジカルな考え方です。

一方、解答3と4はそのような前提がなく、「オレンジを加工してジュースにする」、「今すぐだけでなく将来に渡っても」という自由な発想から結論を導いているので、ラテラルな考え方と言えます。

私は恥ずかしながら、解答例3,4を思いつくことができませんでした…。
トレーニングあるのみです!

クリティカルシンキングを身に付けるためには

最後に、クリティカルシンキングのトレーニング方法をお伝えしたいと思います。

・具体的に話すことを心がける
主語をなるべく省かない、具体例を挙げる、「これ」「あれ」「それ」といった指示代名詞を多用せずに具体的な名前を出す、などを日ごろから行いましょう。
相手に自分の意図を分かりやすく伝えられるようになります!

・仮説を立てて検証する
クリティカルシンキングは、思い込みを排除して考える思考法ともいえます。
自分の思い込みに気づくためには、仮説・検証のプロセスを繰り返すことが効果的です。仮説から結論を導くだけで終わるのではなく、導かれた結論が妥当であるかの検証を何度も行いましょう。

・事実に基づいて発言する習慣をつける
公式に発表されているデータや根拠を会話の中に盛り込みながら発言をすることで、感情に左右されずに話す習慣を身に付けられる、また、事実と感情を分けて考えることができるようになります。

いかがでしたでしょうか。

今はネット上やYouTubeでもたくさんの情報が得られるようになっていますが、私自身情報のピックアップを怠らずに日々の業務で少しずつ、生産性を高めるための考え方を鍛えていこうと思います!

以上、HRBPの芝でした。