こんにちは。
19卒のシュレック・フローリアンです。

時間が経つのは早いもので、以前このブログに記事を投稿してから既に1年以上が過ぎています。
気付けばもう社会人3年目……。いやぁ、大学生だった頃が遠く感じられます!(笑)

さて、今回はこの場を社会人2年目の振り返り、そして3年目の目標について語らせていただきます。

ブログ画像_シュレックさん

メディア編集長としてのデビューと欠けていた目的意識

2020年でまず大きく変わったのは、普段のタスクの範囲です。

1月に名称は同じでも「中身」が違うチームに異動し、外国人向け就活メディア「KiMiの運用を先輩から引き継ぎました。

KiMiには入社1年目から関わっていましたが、当時はほぼライターとして、先輩の指示にしたがいながら記事を書いてばかりいました。

しかし、今回は記事の作成だけではなく、メディア全体の目標設定、SEOやSNSの施策、新規公開コンテンツのプランニングなど、全部一人で担当することになりました。
かっこよく言えば、KiMiの“編集長”です

編集作業中のシュレックさん

比較的規模が小さいメディアとはいえ、1年目がまだ終わっていない私にとっては、身に余るほど大きな仕事を任せていただきました。

サイト運営における様々なタスクを一気に引き継いだ私ですが、そう簡単に全てがうまくいくはずもありませんでした。
中でも、特に苦労したのは目標設定です。

現実的な目標とは何なのか?
もととなる数字をどうやって決めるのか?
一度設定した目標を達成できなかったらどう対応すればいいのか?

運用を引き継いでから長い間、そのような質問によく悩まされました。
(過去形で書いていますが、今でも悩みごとは尽きません)

当初の私は、現実的ではない目標を掲げても意味がないと考えて、これまでの実績や成長トレンドを参考に目標を決めていました。
例えば、「○○月と○○月は流入が大きく増えるから大き目な成長を目指し、逆にそうでない時期は成長を小さく見積もる……。」という感じですね。

通年採用がスタンダートな海外と異なり、日本の就活の場合、季節的な動きを考慮するのは確かに理に叶っています。

しかし、この目標には「野望」がありません。

この時期だから流入が増える、この時期だから減る……。
物事を現実的に見ているつもりで、世の中の動きをただ受け入れるだけ。
どうやってチャンスを掴めることができるのか、当たり前をどうやって変えられるのかなど、そのような積極的な行動案までは考えられていませんでした。

2020年にコロナが始まり、運用ハードルはさらに上がりました。
外国人を日本に「誘いこむ」のが目的のメディアである「Kimi」を、外国人がたとえ日本に行きたいと思っても行けないこの時期にどう成長させればいいのか?
答えが見つからず、色々と慌ただしい毎日が続きました。

そんな中、正直、何度も「こんな時期だから仕方がない……」と心の中で思ったことがありました。
入社当初から先輩に指摘をいただいたのですが、そのような考え方では成長には繋がりません。
というのも、よく言えば「現実的」ですが、悪く言えば「消極的」な考えだからです。

ユーザーの流入があまりない月だから、コロナ禍によって外部環境が厳しくなっているから、とKimiの成長が鈍るのを「仕方がない」と諦めていては何も変わりません。
それでも今の状況の中で何ができるのか、逆に新しく現れたチャンスはあるか、という考え方こそが必要です。

目標は、「出来ること」をより具体的に考えた上で初めて決定することができます。
2020年という厳しい一年を通じて、ようやく内面化することができたと感じています。

厳しい状況の中でも新しい可能性を感じ、「この仕事を続けたい!」と思えるきっかけとなったのは、社内外の様々な「人」でした。

リンゲージ日本語学校の学生さんや社内の他の外国人社員から他部署のマネージャー級の皆様、さらに社長までがKiMiに興味を持ってくださり、コンテンツの提案や作成にまで協力してくださいました。

一番嬉しかったのは、KiMiを通じてリンゲージ日本語学校に生徒が入学を希望したときに、学校側から「ありがとう」とお礼のメッセージをいただいた事です。

目標を自分の中だけで決めていると、達成するためのモチベーションが鈍くなりがちです。
しかし、目標達成を約束した相手がいると、やる気ではなく使命感が沸き起こる。
この1年で、それがよく理解できました。

遠くのことまで目に入れて!進行管理役(PM)としての仕事

KiMiの運用以外で2020年にタスクとして新しく加わったのが、コーポレートサイト関連業務でした。

一番最初に任された大きなプロジェクトは、コーポレートサイトリニューアルの進行管理です。

進行管理は1年目で経験したディレクション業務と似ている点が多く、スケジュールを組みたてや、作業の進捗を確認することが多いです。
このように書くと、事務的でちょっとつまらなさそうに聞こえるかもしれませんね。
しかし、実際にプロジェクトに関わってみると、自分の動きがプロジェクト全体を左右するという、とてもクリティカルな役割です。

シュレックさんと黒田マネージャーお打ち合わせ

イメージとしては、船の見張り台に座って指揮をする航海士でしょうか。
常に先を見て、これからのコースについてメンバーに的確な情報を伝える航海士がいなければ、いずれ事故が起きてしまいます。

にもかかわらず、私は新人意識が粘り強く残っていたせいで、2年目では「業務を他人事として捉えてしまう」という罠に陥ってしまいました。

コーポレートサイトのリニューアルでは、とにかく毎日スケジュールがいっぱいでした。
チームメンバーもリニューアルプロジェクト以外のタスクを持っているのでとにかく忙しいです。

そうなると、「依頼していたはずのタスクが終わらない」、「送ったチャットに対して返信が帰ってこない」……ということがしょっちゅう起こります。

「今はそちらの番なのになぜ対応しないの?」と頑固になったことも何度もありました。

そのような私の姿を見た先輩や上長には、「チームメンバーがタスクを進めやすくするのも、進行管理の仕事だよ」とご指摘をいただきました。

例えば誰かに仕事を依頼したとします。
それが大事な仕事でも、対応しづらい相手だとどうしても優先順位がどんどん下がってしまう。

相手がやることだからと、ボールを投げたのに返ってこない時にだけリマインドするのでは足りない。

KiMiについて書いたことと重なるのですが、プロジェクトのために自分ができるのは何なのか、ということを念頭に置くのが大事です。

「自分事」としてタスクを捉えないと、プロジェクトが簡単に遅れたり、チームメンバーやチームの外にいる人に迷惑をかけたりすることになります。

大きなミスをした時、この事を痛感しました。

終わりに

1年目のときに書いた記事の中で掲げた目標、「コミュニケーションの達人」からはまだ遠いのが現状です。

しかし、ちゃんとプランを立てて、どんどん先回りをしてプロジェクトをうまく進行すれば、一つの会社のブランドイメージを変えるプロジェクトから動画の撮影まで、「本当になんでもできる!」と感じています。

2年目において、おそらく一番多く自分の足を自分で引っ張った原因は、「目の前のことしか見ていない」ことでした。

今後は見張り台にいる航海士をイメージし、常に行く先を視界に入れて、3年目にふさわしい「仕事が当たり前ににできる」社会人になりたいと思っております。

夕暮れ時の西新宿