はじめまして!
沖縄オフィス20卒の伊野波盛樹です。

早く働きたかった。早く大人になりたかった。
学生時代、社会人への憧れを悶々とさせていた私が遂にその一歩を踏み出したこの1年。
その怒涛の日々をみなさんにお伝えさせていただきます。

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決して誇れるようなものではなかった学生時代

「大学は人生の夏休み」と巷で耳にしたことがあるかもしれません。
私にとっても例外ではありませんでした。

学生時代、私は英語を専攻しており、
「将来は海外で暮らして本場のロックンロールに明け暮れる毎日を過ごすんだ!」
と極めて能天気な生活を送っていました。

これまで、特段勉強をしなくても何故か得意だった英語だったのですが、実際に日常言語としてマスターするには「感覚」だけでは太刀打ちができませんでした。

上手くいかない現状に対して、当時の私は「悔しい」と言うより「恥ずかしい」という気持ちを強く感じていました。
努力をしなくてもそれなりにやってこれたこれまでの日々の中で、私は驕り高ぶっていました。
自分の能力の未熟さを認めたくない。
根拠のないプライドの高さから現実に目を背けるようになっていたのです。

いつしか英語への憧れも薄れ、勉強も疎かに……。
いえ、そう理由付けただけで、本当は「逃げた」のです。

理想や目標に対して払うべきコストから無意識に避ける癖が私にはありました。
そうして、逃げて選んだ結果を自分の中で正当化することが何よりも得意でした。

しかし、就活の時期を迎え、真剣に自分のこの先の人生を考えたときに突然怖くなったのです。
いくら、口では自分を正当化しても、心のどこかではモヤモヤが残っている経験は誰にでもあるではないでしょうか。

「このままの生き方で、自分は本当に幸せになれるのだろうか」

今その瞬間の少しの「楽」に甘えてきたことで、本当に叶えたかった夢や掴みたかった未来を自分の手で捨ててしまっていました。

自分を変えたい。

そう思ったことも全研の門を叩いた一つの理由だったのかもしれません。

ITに興味はあったものの未経験。
英語も話せることなく、誇れる武器がなかった私はただただ「やる気」だけで全研の選考に挑んだのでした。

初めての努力と挫折

選考段階、私は最初の挫折を味わいました。

もはやIT業界に限らず必須スキルである「タイピングテスト」。
ITに身を置く身として知っておかなければ話にならない「IT用語テスト」。
これらは、何の努力もなしに越えられる壁ではありません。

私が苦しかったのは、「努力をしたのに実らなかった」ことでした。
タイピングには自信がありましたが、それも所詮学校という狭い世界。
最初はCやDからのスタートでした。

「英単語を覚えるのと同じ」と軽んじていたIT用語も全然覚えられず、「自分はこんなにできない奴なのか。」と自信も失っていきました。

テストに向けて、私は寝る間も惜しんで勉強しました。
大学の講義、卒論と並行しながらの毎日は、正直とても辛かったです。

プライドは高いくせに、極度の心配性な私は
「こんなもんじゃない。自分はもっとできるはずだ!」
という根拠の無い自信と
「何の知識とスキルもないのにこんなこともできないようじゃダメだな……」
という不安を同時に感じていました。

頑張った先にある輝かしい未来と、頑張らなかったことで降りかかるたくさんの後悔。
「やらない理由」「自己正当化」を辞めた私は、前者を掴むために前を向いていました。

人間は理想を描くのが得意な生き物です。
しかし、そのための行動を起こすことは苦手です。

“どんなときも明るく前向きに!”
とても大切な心構えなのですが、足元を見て現実を把握することも社会人として必要なスキルです。

自分の課題を明確にし、今やるべきことにとことん向き合うことで、一歩一歩着実に成長することができるのです。

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「危機感」を行動力の源泉にするのはあまり褒められたものではありませんが、腰が重い私は時折そうして自らを奮い立たせてきました。

何の知識・スキルも無い私の、ただ「やる気」を信用してチャンスをくださった、採用担当の中村さん。
「この人を失望させたくない!」という気持ちで毎日必死になって努力していました。
いただいたチャンスに「100点」という結果を出せたとき、私以上に喜んでくれた中村さんの姿が今でも印象に残っています。

「努力をすれば夢は叶う」とはよく言われるものですが、これほどまでにこの言葉を疑ったことは後にも先にもありません。
それでもなぜ、私があのときここまで努力をできたのか。
それは、その先にある結果をしっかりと見据えることができていたからでした。

「努力して良かった」

私の人生におけるとても大きな学びを、まだ入社前で経験させてもらえた全研との出会いはまさしく運命でした。

ビジネス意識が身についた広告運用

入社後、仮配属として所属したのはリスティングチーム。
インターネットの広告「リスティング広告」の運用をおこなうチームでした。

実は私、IT業界を志す前は広告業界を目指していました。
全研の事業も「広告」にあたるのですが、私が関心を持っていたのは新聞や看板、折込チラシといったアナログチックなもの。

「パッと目を惹く素敵なデザイン・キャッチコピー」
そういったクリエイティブに興味があった私は、全研の広告運用に携わる中で、「広告とは何か。ビジネスとは何か」を知ることになります。

リスティング広告の運用は、成果のスピード感が大きな醍醐味です。
今日打った施策が明日には目に見える数字として表れていて、毎日新鮮な気持ちで業務に臨める楽しさがあります。
新人の私でもサイトを動かしている!と言う実感が得られ、マーケッターの仲間入りを果たした気分でした。

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▲ チームに配属されてからより一層リスティング広告関連の勉強をしました。

しかし、そこには同時に大きな責任を伴います。
リスティング広告の運用は、クライアントからいただいた予算を使う業務です。

ユーザーが広告をクリックするごとに費用が発生するシステムのため、私たちの運用が適切におこなわれていなければ、その分無駄なコストを生んでしまいます。
サイトの成果に直結できる運用だからこそ、良くするも悪くするも自分次第なのです。

ある日、上司から言われた言葉が今でも強く心に残っています。
「運用費が自分の財布から出ていると思いなさい。クライアントはそんな大切なお金を私たちに託してくれている」
ハッとさせられました。
一日中パソコンの画面と向き合っているなかで、どこか作業的になってしまっている部分があったのだと気づきました。

目の前の数字は、クライアントのお金。
会社の未来、社員、その家族。
多くの人の運命を今私は担っている。
その重い責任感が一気に背中に伸し掛かりました。

私が新卒として過ごしたこの1年は、新型コロナウイルスという未曾有の脅威が世界を襲っていました。
多くの企業が打撃を受け、どこも必死に食らいつこうとしてきました。
「そこにない未来を創る」
全研のスローガンが掲げるとおり、このコロナ禍において私たちはその強い責任と使命を担っています。

自分の成果は組織の成果であり、ひいてはクライアントの成果創出でもあります。
もちろん、その逆も然りです。

広告運用をおこなうなかで、「誰かのために全力を尽くすこと」こそがビジネスの本質であり、人と人との繋がりの中に自分が存在していると言うことを強く認識させられたのでした。

「常に120%の答えを」

「新卒には全く期待していない」
入社直後、しかも数回この言葉を上司からいただきました。

誤解を招かないように説明すると、新卒は今ではなく、その未来に期待されています。

社会人として歩み始めると、たくさんのミスや失敗を繰り返し、自信を失ってしまうことがあります。
私自身、何度も心が折られそうになる瞬間、自尊心が失われる瞬間を経験しました。

けれども、ミスや失敗はポジティブに捉えれば「伸びしろに溢れている」ことでもあります。
失敗から学べることはたくさんあり、その失敗を一つずつ改善していくことで、今回よりも次回は確実に成長できているはずなのです。

新卒としての一年は、見るもの、触れるものすべてが新鮮な毎日の連続。
そのどれもが自分を大きく成長させてくれる宝です。

一つの失敗を乗り越えた先には、それ以上の成長が待っている。
そう気づけた私は、何か失敗があったときにも「チャンスだ!」と思えるようになりました。
もちろん、反省・改善はしますけどね。

もう一つ大切なことがあります。
それは、「自分で自分の限界を決めない」ということです。

相手の期待に対して、期待通りの答えを提供する。
一見、模範解答のように見えますが、これ実は違います。
100の要求に100で答えたら、実はそこに残るのは0なんです。

「期待通りは当たり前」
大切なのは、そこからもう一歩踏み込んで相手を感動させられるかどうか。
サイト運用はもちろん、私は日々の行いのなかでもこのことを強く意識し取り組んできました。
そうして努力を重ねた期間、そのものが今後の自分を支えていく大きな力となります。

入社前の挫折、それを乗り越えた喜び。
未来は自分の手でどうにでもなるということを学んだこの一年でした。
望まない結果を、自ら見ないふりをして選んでいた過去の自分に教えてあげたいです。

「人生で一番頑張った期間」が常に現在であり続ける!

昨日より今日。今日より明日。

絶えず加速する自らの成長を今日もまた更新し続けています!

以上、沖縄オフィスより伊野波でした!

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