こんにちは。19卒の(緑ではないほうの)シュレックです。
今年の4月に全研本社に新卒として入ってから、もう半年以上が経ちます。
今回は全研との出会いのきっかけ、そして入社してから経験してきたことや学んだことを紹介させていただきます。

ブログ画像_シュレックさん

予想していなかった全研との出会い

私が全研と出会ったのは2017年の冬、別の会社のインターン中に就職活動をしているときでした。東京での半年間に渡る長期インターンシップでしたが、もともとは「これをチャンスに日本で就職するぞ!」…とは決めていませんでした。
ドイツでは大学院まで行く人が多いので、そのまま帰って、院を卒業してから仕事を探し始めようかな。と、なんとなく考えていたんです。

しかし、同じ会社でインターンしている友達に外国人向け就活イベントのキャリアフォーラムへの参加を勧められ、そこで出展企業の一社だった全研と出会いました。
最初はちょっと迷っていましたが、キャリアフォーラムで話を聞いた会社の中で「ここがいいかも!」と感じたのは全研だけだったのです。
せっかくの機会をつかもうと思い、このとき「絶対に入社する」と決意して、選考を希望しました。

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▲私の故郷、ドイツの風景です

コーディングからディレクションへ

選考を経て晴れて内定が決まり、入社後に配属されたのは、バリューイノベーション事業部(以下VI事業部)の制作部で、主に自社メディアを手がけている5課でした。
新卒には3ヶ月の仮配属期間がありますが、その期間が終わってから本配属されたのも5課で、もちろん今も所属しています。

私が入社前から一番興味があったのは、クリエイティブな仕事、つまり画像やデザインなど、何か目に見えるものを作ること。かっこいいWEBサイトが作れたらいいよなと、漠然と思っていました。しかし、そのために必要なスキルが入社当初に全く身についていませんでした。

仮配属の3ヶ月間は、主にHTMLやCSSを使ったコーディングをしていました。先輩が自分の仕事を厳しく見てくれたおかげで、「これではまだぜんぜん足りない」と常に思いながらも、0に近いスキルがけっこう速いスピードで上がっていくのを感じました。

しかし、仕事環境のちょっとした変化もあって、本配属してからのメインの仕事はコーディングではなく、ディレクションに変わりました。それも、新しい自社メディアをほぼ0から立ち上げることに。

そのときは新人意識が今に比べてまだ強かったので、楽しそう!嬉しい!という気持ちと、本当に私で大丈夫?という気持ちが両方ありました。

同じくディレクションを担当している先輩を見ていたら「同じ振る舞いや仕事の仕方が自分にもできるのか…」という疑問を持ってしまうこともあったので、最初はかなり消極的になっていました。でも成長するには挑戦するしかないと思い、「よ~し、やるぞ!」と決めました。
ダメなところは今でもけっこう残っているのですが、少しずつよくなってきている実感はたしかにあります。

サイトを0から立ち上げるためのディレクションだと、目的・目標、コンセプト、構造、ワイヤーフレーム(設計図)を決めてから、コーディングやデザインのタスクをチームメンバーに依頼して、その進捗を調整する…という仕事になるのですが、その一連の流れの管理のために大事なのは、スケジューリングです。
私がこのディレクション業務にどのように取り組んでいったか、次の章でお話ししていきましょう。

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▲いつも厳しくも温かく指導してくれるジュアンリーダー

ディレクターに求められているもの…それはスケジューリングの徹底と、コミュニケーションの大事さ

お客様の案件を担当しているVI事業部の他の制作チームに比べて、自分が所属する5課の担当は自社メディアがほとんど。それにまつわる仕事をしていると起こりがちなのは、「気が緩くなってしまう」ことだと感じました。

頑張って仕事をしているつもりでも、スケジュールの作り方や自分の仕事の管理が甘くなりやすいです。ディレクションをすることになってから、これに気を付けなければならないと思うようになりました。

先輩の目の前でコーディングをしていたときには、「これをこの日までにやってください」と言われるタスクがほとんどなので、仕事が予定通りに進んでいるのか、遅れているのかが比較的わかりやすかったです。

一方、ディレクターとして動くようになってから、(当たり前かもしれないのですが)何をいつまでにやるのか、全部自分で決めなければいけません。
ディレクションを任せられた当初は「自由になったぁ~!」と感じていました。しかし、自由度が上がった分、自分に厳しくならなければいけないと、ちょっと後になって実感が湧いてきました。

バックログでスケジュール調整

もちろんディレクターでも、ミスをしたり、やると言っていたことを時間通りにやらなかったりすると先輩や上司が注意をしてくれます。
しかし自分の日々の小さなチェック不足が重なれば、メンバーのタスク…ひいてはプロジェクト全体にズレが生じてしまいます。そのズレが発覚し指摘された時点で、もう遅いのです。「これはまだ大丈夫かな」と思って放っておいたら、全体がすぐわからなくなります。

ズレが発生しないように打ち合わせして、タスクごとのスケジュール、プロジェクト全体のスケジュール、そして自分のスケジュールを作り、それを常に環境や事情の変化に合わせなければいけません。
スキルにもよるのですが、コーディングは基本的に一人だけでもできます。しかし、ディレクションでは「自分の仕事は自分一人だけでやる」は通じません。

そこで成功のカギになるのは、なんといっても順調なコミュニケーションです。

相手がすべてを知っている前提で話さない

入社前や入社直後の研修のときに、「コミュニケーションが大事」という話は何度も出てきました。当初は新人特有の生意気さで、「それが自明の理なのではないか」と思っていました。
大学ではずっと日本語を勉強して、試験もいつも問題なく合格できて、そして周りの人に(自慢のように聞こえて申し訳ありませんが)「日本語うまいね」と言われることも多かったので、コミュニケーションはそこまで大きいハードルではないとなんとなく思っていました。
しかし実際に仕事を始めてみると、甘く見ていたのかもしれないと思うようになりました。

大学の先生や友達とのコミュニケーションと職場でのコミュニケーションがまた違うから気を付けなければいけないというのは分かっていたつもりではいたのですが、いざとなると意外と難しいと感じました。

「長い間日本で仕事をする予定だから日本語も自然に身に着いてくる」という期待もちょっと外れて、「あれ?むしろ下手になってきているのではないか?」と思ってしまうこともあります。

しかし先輩や上司に相談したり、自分のダメなところを色々指摘されたりすると、一番の問題は日本語力そのものではなく、考え方や伝え方だと分かってきました。
中でも大きな問題点となっているのは、「自分が知っていることを相手も知っている」という前提で話していることです。

入社してから半年以上が経った今でも、「自分がまだ新卒1年目だから、先輩のほうが知っている」という意識が強いです。
いや、それは実際にそうなのですが、「先輩のほうが知っている」のは仕事全般のことです。つまり、自分からちゃんと伝えようとしない限り、自分の仕事やタスクの細かい内容、進捗状況、悩みなどを先輩たちや上司たちは知りようがないということになります。

上司に報告や相談をしに行くときに比較的多く言われるのは、「ごめん、何を言っているのかさっぱり分からない」。
最初はそう言われるたびに、これはぜんぜん複雑な話ではないのにと、なかなか理解できずにいました。正直に言えば、本当は分かっているのにわざとそう言っているのではないか?と疑ったこともあります。

しかし、そうではなかったんです。ミスコミュニケーションの原因は、自分の伝え方が相手に合っていないことにあったんです。

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自分の頭の中だと分かるものでも、相手にそのまま伝えた場合、伝わらないことが多いです。たとえ相手が先輩や上司でも、他にしなければいけない仕事もたくさんある以上、こちらで考えていることを垂れ流したら追いつけない。
「うん、そこはもう分かっている」と言われたらそこだけを省いて次に行くことはできます。それに対して、長い時間をかけて説明する必要もないと思っていきなり細部から話を始めてしまうと、そもそもコミュニケーションが成り立たず、結局的には、自分の考えの伝達には最初から話した場合よりも時間がかかってしまうことが多いです。

たくさんの「伝わらない」経験をして、相手が知っている前提よりも、何も知らない前提で話したほうがいいと考える必要があるのだと実感できました。

相手に合わせた伝え方は、コミュニケーションの、ひいてはディレクションの第一歩です。

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▲夏季休暇には、先輩たちと一緒に富士山へ

最後に

「仕事」はパソコンなどでやる作業だけではなく、その作業についての継続的な報告、連絡と相談が必要です。
報連相というのは有名な言葉で入社前から知っていたのですが、社会人になる前には1人、あるいは2人で行動することが多かったので、チームでコミュニケーションをとる理由や目的とは何なのか、ディレクターとして仕事をして初めてその本当の意味が分かってきた気がします。

一度そんなことに気づくと、ディレクション以外の仕事や仕事以外のことでも「あ、この場合はこのようにコミュニケーションを取るんだ」と、気づくことが多くなりました。

今後の自分が目指すべきものとして、今よりももっともっと積極的に、相手の状況や知っていることを把握してから話して、仕事上のコミュニケーションの達人になることを掲げたいと思っている次第です。

それではまたいつか、このブログで会いましょう!
以上、19卒のシュレックでした!