はじめまして!コミュニケーションプロダクツ事業部(以下:CP)の林です。

SEOの観点からお客様のサイト支援をおこなっているCP。
最近ではUI(User Interface)、UX(User Experience)に関するご相談も多く、セッション分析をおこなう機会も増えました。
「え?セッション分析ってなに?」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、私のおこなっている業務の中からセッション分析についてご紹介したいと思います。

ユーザー“動

セッション分析とはユーザーの動きを知ること

セッション分析とは簡単に言うと、サイトに訪問したユーザーの動きを知ることです。
当然のことながらサイトに訪問したユーザーの動きは様々です。1つのページに長く滞在するユーザーもいれば、多くのページを閲覧するユーザーもいます。それはサイトに訪問する目的が一人一人違うからです。

例えば、ファッションブランドのサイトであれば、「洋服を買う」や「ブランドのイメージを知る」「値段を知る」といったような目的があるでしょう。

ユーザーはWEBサイトに訪問すると、目的に合わせた動きをします。この動きを知ることがセッション分析なのです。
そして、ユーザーの動きを知ることによって、サイト内の課題を抽出したり、改善案をご進言したりすることが私のおこなっている業務です。

まずはデータ収集することからスタート

ユーザーの動きは、主にGoogle Analytics(以下:GA)使って分析します。
GAはGoogleが無料で提供するWEBページアクセス解析ツールで、登録したサイトに訪れたユーザーがどんな行動をしたかがわかります。
例えば、「サイト(ページ)の訪問者数はどれくらいか」「どのページからサイト(ページ)に訪問したか」などです。

行動フロー

こちらは、実際のGAの画面です。行動フローという分析ページでは、ユーザーが「どのページからどのページに移動したか」というユーザー動線を知ることができます。

「あれ?このページで離脱しているユーザーが60%もいる!」
「このページからこのページへの移動が多いぞ!」
「開始ページに戻ってしまっているユーザーがいる!」
など多くの発見がある分析ページです。

ただ、発見で終わってしまっては、ユーザー動線を知っただけになってしまいます。
大事なのは、このデータからどのようにしてユーザーが求めているページに導くかということ。つまり、動線を知り、導線を作るのです。

CVのために導線設計は必要不可欠

セッション分析において重要になる導線設計についてご説明します。
まず導線設計が必要な理由は、サイトに訪れたユーザーをCV(ゴール)まで導くためです。

WEBサイトにおけるCVは業界・業種によって様々。例えば、ECサイトであれば「商品購入」をCVとしていることがほとんどでしょうし、サービス紹介サイトであれば「お問い合わせ」をCVに設定しているケースが多いでしょう。
もちろん同じ業界・業種であっても企業によってCVの設定は違います。

そういったそれぞれのサイトをCV獲得に導くために導線設計が必要なのです。

導線はどうやって作るのか?

ユーザー“動

例えば、このようなユーザー動線のデータがあったとします。この場合、どのような導線設計をおこなうべきでしょうか?

すぐにわかるのは、「Bページは見せるべきページ」ということですね。なぜならBページからCVに結びついている件数が多いからです。Bページにはユーザーが満足する内容が書かれているため、ユーザーをCVに導いていると考えられます。
このことから、「AページやCページよりも、Bページにユーザーを導いたほうがCVの可能性が高くなる」という仮説が立てられます。

Bページを見せるための方法は様々ですが、「リンクを目立たせる」というのが最も簡単です。
AページにはBページへのリンクを設置しているわけですが、アンカーテキスト(リンクのテキスト)やリンクバナーのサイズは小さいよりも大きいほうがクリックされる数は増えるでしょう。
また、Bページに誘導するような訴求文を追記することも必要です。

このような取り組みによってBページにアクセスするユーザーを増やします。Bページのアクセスが増えることによって、ようやく先ほどの仮説が正しいかどうかを検証できるのです。
ただし、Bページにアクセスするユーザーを増やしたことによってCVが下がってしまうケースもあります。ユーザーの動きに絶対はないのです。だからこそ常に仮説を立てて、検証を繰り返すことが大事になります。

結局はユーザビリティこそが大事!

セッション分析では、ユーザーにとって価値のあるページに導くためのサポートができます。
先ほど例として挙げたBページはおそらく、「きっとこのページを見ている人は、この情報を知りたいだろうな」と考えて文章を追記していたり、「補足の情報を提示したほうが親切だな」と考えてリンクを設置していたりと、ユーザーの気持ちに寄り添った内容になっているはずです。Bページを読んで満足したユーザーが行動を起こし、CVに繋がっているのではないでしょうか。

ユーザーに満足してもらうために、ユーザーの求めるページへと導く。それこそがセッション分析の楽しさであり、やりがいです。

セッション分析は今回ご紹介した導線設計のみではありません。
CTAボタンの改善も重要ですし、EFOの要素もポイントになってきます。

「CTA?EFO?」と思った人もいるかもしれません。こちらに関しては…いつかご紹介させて頂きたいと思います!
ぜひ、お楽しみに!!