こんにちは、「瓦版」の岩谷です。
今回のブログでは、瓦版には欠かせない【文章】についてのお話を少ししたいと考えております。

昔から文章に触れるのが好きだった私は、Kindle paper Whiteが発売されたときにはすぐに飛びつき、今でも初代のものを愛用しています。

kindle
▲Kindle Paper White (2012年発売)

読むジャンルは小説が多く、その中でも大正時代後期から昭和初期に書かれた文章を好んで読んでいます。主に芥川龍之介や江戸川乱歩などが好きです。なので、私は文章が好きというよりかは古い小説が好きな一人の人間です。

Bookshelf
▲本棚には様々なジャンルの書籍が並んでいます。

そんな私が、文章を作成するにあたって、また人が書いた文章をチェックするにあたって、心がけている点を4つ紹介いたします。

一、読み進めて引っかかる点がないかどうかをまずチェック

原稿を見ながらたまに声に出して読んでいます。その中で、自分が引っかかる点があった場合、また一度読んだところをさかのぼって読み直す必要がある場合は、指摘事項として挙げます。
WEBで文章を書くにあたって、スラスラと読み進められなければ、それだけで読者にストレスを感じさせてしまい離脱される危険があるからです。

一、接続詞が正しく使われているかを判断

接続詞というのは意外と使い方が難しいものでして、「だが」「しかし」の後に逆接文があるかないかなど、よく意識して見なければいけない部分です。国語としての正しさを判断する材料にもなっています。接続詞を使うにあたっては、文章のつながりを意識して書かなければいけません。

二つの文章を見比べてみてください。

「業務効率化に置いて重要なのは無駄な時間の排除であるが、それをどのように遂行していくのかを考えることが重要なのだ」
 
「業務効率化に置いて重要なのは無駄な時間の排除であるが、それをどのように遂行していくのかを考えることは容易ではない」
 

この二つの文章で正しいのは後者の文章です。前者の文章は逆接になっていません。

「~が、」を「しかし」に置き換えると一目瞭然です。

「業務効率化に置いて重要なのは無駄な時間の排除である。しかし、それをどのように遂行していくのかを考えることが重要なのだ」
 
「業務効率化に置いて重要なのは無駄な時間の排除である。しかし、それをどのように遂行していくのかを考えることは容易ではない」
 

前者の文章を直す場合は、「~である。」までで最初の文を止め、「~が、」の部分である接続詞を省けばよいのです。

「業務効率化に置いて重要なのは無駄な時間の排除である。それをどのように遂行していくのかを考えることが重要なのだ」
 

違和感のない文章になりました。

一、人の癖が出ていないかを判断

文章を書くにあたっての癖は誰にでもあることでして、本人は読みやすいだろうと書いたとしても、それが万人に受け入れられる可能性は低いです。
私自身の癖は、キーボードで文字を打つときに、キーボードを打つのを止めた段階で読点を打つというのが癖になっています。これは文字を書いた後で読み直して改善していきます。

実際に、文字を止めるごとに、読点を打つと、どうなるか、検証してみましょう。

確実に読みにくい文章になりました。

一、どんな文章でも「本当かな」と思って見る

私は自分で編集した文章を表に出す場合、なるべく正しいことを掲載しなければいけないと考えているので、どんなことが書いてあってもまず疑うようにしています。インタビュー記事などは自分自身が直接聞き入った一次情報なのでそこまで疑う必要はないのですが、統計などのデータを扱う場合や、法律などの情報を扱う場合には、客観的に見たときに少しでも疑問が生まれた段階で、自らも調べるようにしております。

文章は生き物なので、読み取る人間によって受け取り方が変化いたします。ですから、誰にでも受け入れられる文章を書くというのは至難の業ですが、そこを目指すのも文章を書く楽しみの一つと言えるでしょう。
文章を書くにあたっての注意点としては、気持ちに余裕がある段階での見直しを必ずするということが挙げられます。

書き手としてはそれなりの労力と思い入れを込めて文章を作っているので、書き終えてからすぐに良し悪しの判断がしづらいのです。そういった時は、文章を書き終えた後で、一息ついた後で、改めて読み返し推敲(※1)するという動作が必要になります。
(※1:すいこう-詩や文章をよくしようと何度も考え、作り直して、苦心すること。)

インターネットが普及し世の中にいろいろな文章が溢れる時代になったからこそ、なるべく正しい情報や文章を送り出したいものです。

まとめ

最後に、私たち瓦版チームではインタビューなどの記事が多いため、インタビューを受けていただいた方へ失礼のないようにしなければいけません。そのため、文章の校正には特に気を遣っております。
人の声を文字として扱うので、今回紹介した4点を踏まえ、伝わりやすく、わかりやすい文章というものを心がけています。

ぜひ、一度ご覧いただけると嬉しいです。

働き方と天職を考える「瓦版」

以上、瓦版の岩谷でした。