はじめまして、こんにちは!石神さゆみです。大学では日本文学を専攻し、今はコンテンツマーケティング事業部の制作で、Webディレクターをしております。

これを読んで、「Webディレクターとはなんぞや?」と思う方がいるかも知れません。(なんせ、私も始めはそうでした…)

Webディレクターとは、サイトに訪れるユーザーにとって役に立ったり、悩みを解決したり幸せになるような情報を発信できるよう、サイトを作り、品質管理をしていく役割を持つ人のことです。
Webサイトの制作をする際に、ライターさんやデザイナーさん、サイト制作に関わる方たちに、「サイトをどのような方向で作っていくか」、「その理想の形にするには、誰に、いつまでに、どんなことをして貰うか」を伝えて、サイトを作成していきます。
オーケストラの指揮者をイメージして頂ければ、なんとなくわかるかなあと思います。

私は2013年6月あたりから約半年間、仲間と共に全研本社でインターンをし、2014年4月に入社しました。今回は、私の一連の体験を通して気づいた「伝える大切さ」について書いていきます。

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Webディレクターで大切なのは2種類の「伝える」こと

ここで言う2種類の「伝える」内の一つ目は、サイト制作に関わる人たちに伝えること、二つ目はユーザーに伝えることです。

1.ユーザーに伝えること とは

サイトはユーザーにとって役に立つ情報を発信する場。
ユーザーがいて成り立つ物なので、ユーザーにサイトに来て貰い、情報を伝え、最終的に「役に立った!」って思って貰えるように情報を伝えていかなければなりません。

ユーザーに情報を伝えるために必要なのが、「ユーザーの気持ちを考えること」です。
これには、「コンテンツ」「文章」「デザイン」大きくこの3つの視点があると思っています。

・ユーザーの要望にあった・興味の引くコンテンツ(内容・中身)
…そのユーザーはどんな情報が知りたいのか、またはどんな情報を知ってほしいのかというのを考えていきます。

・心を動かす文章
…ユーザーと一括りに言っても「美容の情報を欲しがっている30代女性」「健康に気を遣っている40代の男性」など、様々。そのユーザーに合った言葉や、文章の雰囲気作りをしていきます。

・見たくなるようなデザイン
…ユーザーに合った雰囲気をするだけでなく、「このサイトの文章、読みたい!」となるようなデザインや、読んでほしいところに目が行くようなものになるよう考えます。

これらを全く考えずに作ってしまうと、ユーザーは「このサイトには自分が欲しい情報がない!」と判断して、サイトを見てくれなくなります。情報を伝えられずにユーザーが去ってしまいます。

次にあげる雑誌を使った例は、ユーザーの気持ちとずれてしまうものです。

・「今年のトレンドはこれ!」と表紙に書かれたファッション雑誌
  →だけど、中を見てみたら全く流行の物が書かれていない…

・中身は思わず商品を買いたくなっちゃうくらいに素敵
  →だけど、表紙に書かれたコピーがつまらなくって読む気になれない…

上記であげたのは極端な例ですが、ユーザーの気持ちを動かすものをつくるというのは、意外と難しいことです。どんな内容が良いか、どんな言い回しが心を突き刺せるのか、どういうレイアウトやデザインが見る気を起こさせるか…などなど、考えることが多くあります。

そのために、常にユーザーの気持ちを考えていくことが重要になり、初めて情報をユーザーに伝えることができます。

2.サイト制作に関わる人たちに伝えること とは

私の仕事の一つは、ライターさんやデザイナーさんに「サイトをどのような方向で作っていくか」、「その理想の形にするには、誰に、いつまでに、どんなことをして貰うか」を伝えることです。
時には、お客様や営業さん、他の編集者の方々に「どうしたらより良いサイトにできるか」を伝え相談しあっていくこともします。

ものを作っていくと、どうしても、自分の視界が狭まってユーザー視点として作れなくなります。そうなると、サイトとユーザーの気持ちの間にズレが生じてしまい、サイトにユーザーが来てくれなくなってしまいます。

それを防ぐために、周囲に伝えて相談し、周囲から伝えられた教えやアドバイスを受けとめていく、というのを繰り返していきます。

そうすることで、「ユーザーにとって役に立つ情報を発信するサイト」を作っていけます。

大変なことは多くありますが、それ以上に「この素敵な情報を多くの人に知って貰いたい!」とか「こうすれば心に刺さるのか!」と発見があったり、楽しいことがとても多くあります。
さらに、ユーザーの気持ちを動かせられると「よっしゃ!」とガッツポーズをとりたくなるくらいに嬉しく、Webディレクターはとても素敵なお仕事なのです。

Webディレクターのタマゴにお薦めの2冊

Webディレクターになりたい!Webディレクターになったけどどうすれば良いのやら…という方に、オススメな本を2冊ご紹介します。

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・『これは「効く!」Web文章作成&編集術』(著者:松下健次郎 発行:ワークスコーポレーション)
…私は主に「心に残る文書の書き方」や「読みたくなる編集の方法」を学ぶために活用しています。とてもわかりやすく、すぐに使える本です!その他には、サイトの運用の方法などがわかります。

・『現場のプロが教えるWebディレクションの最新常識』(著者:一戸健宏、大串 肇, 合志建彦、高瀬康次、田口真行、中村健太)
チームの組み方から運用までが書かれている、ディレクションのノウハウが詰まっています。スルメのような、じっくり読んでいく本です。Webディレクション協会が開催しているセミナーに参加して、読んで、とするとよりわかりやすいですよ。

下手でも、伝える行動をやり通す

「伝える」というのは、言葉そのものだけではありません。

ある日、大学の後輩から就職に関して相談をされました。
その後輩は、必要なことを黙々とこなす、性格も良く、とてもしっかりした子だったため、何故悩んでいるのかと思って聴いていると、
「私は文系だから、就職先が不安なんです…」と言われました。

また、同じ時期に、ゼミの先生からこんな言葉を頂きました。
「文系は就職で不利って言われるけど、そんなことはないよ。だって、君たちには伝える力があるからね。仕事は伝えることが大切。いつか、誇りに思える時がくるよ」と。

後輩から相談された時、自分がなんて返したか、今はよく覚えていません。

しかし、今言えることは、伝える行動をやり通せば大丈夫ということです。
もっと言うと、文系だろうと理系だろうと関係ないよ、と言いたいです。

冒頭でも書きましたが、私は日本文学出身で、傍から見るとこの会社が行っていることとは全く違う勉強をしてきました。
なのに、何故インターンで内定を頂けたかと言うと、伝える行動を一つ一つやってきたからではないかと思っています。

インターンに参加できるきっかけとなったのは、合同説明会の時です。
話を聴く時は「人の顔を見る。メモのためのペンを持ち続ける」というのを自分の習慣にしていて、その時もいつものように聴きました。

説明会終了後、説明をして下さった松島本部長から「インターンやりたい?」という言葉が。
インターンの内容がとても面白く、「参加したい!」と思っていたのでとても嬉しく、驚きでもありました。

しかし、それ以上に嬉しかったのは「あなたの聴く態度が良かったから声をかけた」という言葉です。
今でも忘れません。

聴く態度は「私はあなたの話を聴いています」と伝える行動の一つ。
つまり、「伝える」こととは「行動」ではないでしょうか。

言葉は、実は行動の一つで、「言葉=単語+行動」だと思っています。
「こんなことを伝えたい!」→「じゃあどんな風にしたら相手に伝わるかな?」と、単語と単語を組み合わせる行動をすることで、初めて相手に伝わる言葉となると考えています。
逆に言うと、相手に伝えるための行動をしないと、言葉はただの単語になってしまいます。

こんな風に、気付かないだけで、伝える行動は多くあるのだと思います。
それさえやり通せば、本当に見てくれる人にきっと伝わるはず。
文系だろうと理系だろうと関係なく、自信を持ってやって欲しいことです。

とにかく伝えることをやり通す。
これは、私自身にとってもまだまだ大きな課題ですが、大切にしていきたい一つの行動です。

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長くなってしまいましたが、この記事を読んで、少しでも何かが伝わったり感じられたら幸いです。

以上、今回のブログ担当、石神さゆみでした!

(追伸)
インターンでお世話になった先輩の西原さんのブログも張っておきますので、私が全研本社で体験したインターンについてご興味ある方はご覧くださいね♪

全研<婚活メディア制作プロジェクト>メンバー紹介!
「コンカツ」プロジェクトを振り返って