こんにちは。Webソリューション事業部でディレクターをしている早川といいます。
突然ですが、あなたは現在、1人前のWebデザイナーになるために何が必要なのか、イメージできていますか?
私はこれまで、DTPやWeb制作、マーケティング業務の中で多くのWebデザイナーと一緒に仕事をしてきました。また私自身、Webデザイナーとして仕事をしていた時期もあります。現在はディレクション業務のかたわら、新人Webデザイナーへの指導も行っています。
振り返ってみると、私はWebデザインを始めた頃はすごく効率の悪い勉強のしかたをしていました。もともと紙のデザインしか経験がなかったので第一、何から学び始めればいいか分かりませんでしたし、本当に行き当たりばったりだったので、正直なところ「あのときにこういうことを意識していれば・・・」という後悔が数えきれないほどあります・・・。
なので本記事では、私の過去の経験を踏まえ、これから新たにWebデザイナーとなって活躍したいと考えている方向けに「1年目からスタートダッシュをするためのポイント」をまとめてご紹介します。
新人デザイナーとして社会人デビューしたら、まずは1年間!これからご紹介する5つのポイントを心がけてください。
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【1】自分の感覚に頼ろうとせず、デザインの基礎をはずさない!
デザインの基礎知識は、学校の授業で経験済の方も多いと思います。
新人とはいえ、デザイナーという専門的な職業に就かれた方々は、決して美的センスが無いことはありません。巷にあふれるデザインについてクオリティの良し悪しを見極められる目は持っているはずです。
このサイトのデザイン、素敵だなーとか、これはダサいなあ…とか感じますよね。その感覚に間違いは無いです。
しかし、なぜ素敵なのか、ダサいのかを理論的に説明できますか?
そのために必要なのが、デザインの基礎知識です。
「かっこ良い」と思えるデザインには必ず理由があります。
そして、良いモノを「感じられる」だけではなく自ら「制作できる」職業がデザイナーですから、「かっこ良い」理由を具体的に理解していなければいけません。
理解しないまま、なんとなくバランスを調整しながら感覚で突き進むと「いきあたりばったり」なデザインワークになってしまうおそれがあります。それだと効率が悪いですよね。
カラートーンや黄金比率、フォントのジャンプ率など、先人が築き上げたデザインにおける「基準値」なるものが存在しています。
試行錯誤は良いことなのですが、自分の力だけでなんとかしようとするには、1年目のデザイナーには限界があります。昔と違い、検索すれば多くの知識を得られるようになりました。
一方で情報の取捨選択スキルが必要になりますが、まずはがむしゃらにいろいろなサイトや本に頼りましょう。
【2】訓練には時間をかけて丁寧に「写経」!
自分が良いと思うデザインのWebサイトやバナーを見て、画像からHTMLまでをまる写して作ってみる…というのがおススメです。いわゆる「写経」です。
なぜマネが重要かといえば、習うより慣れろという感じで、「身体で覚える」ためです。
しかし感覚に頼りすぎてもいけません。
少し矛盾も感じますがポイント【1】で紹介した「なぜそのデザインを良いと感じるのか」も、合わせて分析しながらやってみてください。
「良い」と思ったデザインを再現するために、画像処理ソフトの操作方法やコーディングの技術も習得することができます。
これは、早く仕上げることが重要ではありません。いかに丁寧に行うか、が重要です。
【3】几帳面さが大切!
個人的に、デザイナーなどのクリエイティブな職業のイメージには「几帳面」という言葉は似合わない気がします。
基本使うのは右脳でしょうし、最終的には臨機応変さや柔軟性がとても必要です。
しかし、ここでの話はそれ以前の問題になります。
たとえば、フォトショップでデザインする時。
いかにキレイにわかりやすくレイヤーが整理されているかはとても重要です。
オブジェクトの配置はピクセルで数値入力が基本。フォントサイズの設定にもルールがあります。
HTMLもブラウザの表示が問題なければOK!ではなくて、コードの状態でもキレイに見えていなくてはなりません。スペースのいれ方や記述の順番など几帳面にルールを守る必要があります。
「ルール」というのが、公式に推奨されているのもありますし、会社独自で作ったローカルルールもあります。作成したデータのファイル名の付け方もルールを決め、従う必要があります。
なぜ上記ようなことを几帳面に行う必要があるかというと、業務には複数の人間が関わってくるためです。
自分自身はもちろん、誰がそのファイルを開いても後で作業しやすい状態にしておくことが、制作の効率アップに向けて、大変重要なポイントとなります。
ミスを防ぎ、また見つかりやすくすることにも役立ちます。ミスやロスが無くなることで、結果的に同じ時間でアウトプットのクオリティを高くすることができます。
最初にいわゆる「几帳面」な方法を身に付ければ、それが当たり前になります。あとは身体で覚えることで、スピードがアップするのみです。最初にアバウトな方法を身に付けてしまうと、矯正するのがとても困難ですよ。
スピードと正確性であれば、迷わず正確性を優先しましょう。
【4】納期と工数を意識しよう
仕事の依頼を受けたら、必ず依頼者に提出する納期(日時)を確認してください。
本来は依頼者側から伝えるべきなのですが、依頼内容に気を取られすぎて忘れてしまうこともあります。そんな時は依頼を受けるデザイナー側が気を配ります。
また、取り組む業務について、どのくらいの工数(時間)で仕上げるべきかを把握する必要があります。これはデザイナーの実務経験値によって大きく違ってくることですが、Web業界的に、おおよその標準的工数が存在しています。
デザイナーの「売上げ」は制作にかかる時間(=工数)によって決まります。
単純に考えて、完成させるために時間がかかるものは、そのぶん売上げがアップするはずです。
しかし、それはあくまで標準的なスピードで、要望を満たすクオリティを出せることが前提ですから、1年目のデザイナーは勉強時間も含めてより多くの工数を必要とします。
ポイント【3】でスピードより正確性を優先すべきという説明をしました。正確性は最低限まもるべきものですが、プラスアルファ、作業スピードによって自分の成長を知ることができます。
必ず先輩に「本来どのくらいの時間をかけるべきか」を確認して取り組みましょう。
【5】クライアントやプロデューサーの話を直接聞ける機会を持つこと。でも、おとし穴も!
発注者であるクライアントや、自社事業であればプロデューサーや決裁権者との打ち合わせに参加して、プロジェクトの目的や目標数字、事業にかける想いについて共通認識を持つことができます。
これは編集者やディレクターからの伝言よりも、直接話を聞くほうが、デザインに落とし込みやすくなります。そして「作業請負い人」ではなく、主体者意識を持って取り組むことができます。
しかし直接話をする場合は、注意も必要です。
クライアントやプロデューサーから、具体的なデザイン指示をもらった場合には、特に1年目のデザイナーはその通りに行ってはいけません。デザインの専門でない方からの指示は「いきあたりばったり」なことも多いためです。もらった指示について何も考えずただ言われた通りにデザインを進めてしまうと、無駄な修正が何度も発生してしまうスパイラルに陥ることがあります。
また、プロジェクトにおける役割や視点が異なるため、時には直接のコミュニケーションが難しい場合があるのです。
色づかいやフォント、テイストなどの具体的なデザイン指示は正面から受けとめず、仲介役にディレクターを通したほうが上手くいくことが多いです。またデザインのことを理解している先輩に相談する必要があります。
表面的な色や大きさではなく、その裏に隠されたクライアントやプロデューサーの意図=デザインで何を達成したいのか、について先回りして考えてみるクセを付けましょう。
クライアントを知ることはそのターゲットになるユーザーを知ることにも繋がります。機会があれば積極的に同席を希望しましょう。
下記の例のように、Web制作にはいろいろな役割をもったスタッフがいて、プロジェクトを進めます。
デザイナーはより専門分野に特化した役割を担います。1年目のデザイナーであっても、クライアントや周囲のスタッフから信頼されることはできます!
スキルは不十分であっても「うまくいくまで、できることは粘り強く挑戦」し「主体者意識を持つ」ことが大切です。
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以上、5つのポイントでした。いかがでしたか?
Webデザイナーだからといって、特別なことをするわけではありません。カタチは違えど、どんな職種においても重要になる「初心者のこころがけ」として紹介させていただきました。
私が所属する「Webソリューション事業部」のデザイナーは、クライアントや自社のサービス、商品が「売れる」ためのデザインを行っています。求められるスキルは、ターゲットユーザーにマッチし、購入に繋がるデザインができるようになることです。
「デザインで売る!」…まだ修行期間である1年目のデザイナーにはちょっと難しいですが、今回紹介した5つのポイントを心がけることは次のステップへ進むためには大変重要です。
自分のデザインがクライアントや自社事業の「売れた!」に繋がったとき、本当にやりがいを感じることができます!
私のチームでは「売るためのデザイン」がしたい!という仲間を募集しています。会社説明会では、マーケティングのことを未経験の方にも分かりやすく楽しく解説しています♪
ご興味のある方はぜひ、会社説明会にお越しくださいね^^
全研本社採用サイト>> http://www.zenken.co.jp/recruit/
以上、Webソリューション事業部の早川でした。