初めまして。
バリューイノベーション事業部(以下VI)CS所属の秋塲です。
この度、新卒1年目の日常として、はじめての全研ブログを執筆していきます。
入社してから9ヶ月間の経緯をお伝えしていきますので、どうぞお付き合いください!

台風の風が常時吹き荒れる惑星?!金星漬けになった学生時代

大学では物理学を専攻し、人工衛星を使った金星を研究していました。

金星の魅力を一言で表すと…

「めちゃくちゃ風が吹いている」

です。

「え、地球だって風強いときはめちゃくちゃ強いよ」と思うかもしれませんが、金星の風は一味違います。

金星は全球を覆うように風が吹いているのですが、自転(※惑星が軸を中心にくるくると回転すること)速度の約60倍の、秒速100メートルもの速さの風が吹いているのです。

この現象をスーパーローテーションといいます。

日本語に直すと超回転。(驚くほどの直訳ッ!)

地球では突発的に風がびゅうっと吹いたりすることはありますが、金星は絶えず強い風が吹き続いているのです。

地球と大きさや形はかなり似ているのに、ここまで気象の環境が異なる金星に、自分は大きなワクワクを感じ、学生時代はその研究に没頭する日々を過ごしていました。


▲金星を撮影した画像。ピンポン玉ではありません。

朝礼カスカス事件勃発?!失敗の伝道師爆誕

2021年4月に入社、そして1ヶ月の研修期間を終え私が配属された部署は、VIのCSという主にサイトの運用に携わる部署です。

仮配属期間では、運用しているサイトをGoogleの検索結果画面で上位に表示させるための施策を自ら考えて、サイト改修を行うという貴重な経験をさせていただきました。

時には、実際に自分自身がサービスを体験したレポート記事を作成したりもしていました。

普通だったら入社して知識も経験もない新卒にまかされるのは、単純作業かお茶汲みくらいです。

未経験の新人であっても、実践的な業務を任せてくれるのは、全研の積極的にチャレンジさせてくれる精神があるからだと感じることができました。

そんなCSに配属された私ですが、仮配属期間は一言で言うと、ありとあらゆる失敗にハマりました。

事件は仮配属初日から起こります。

~2021年5月、朝礼カスカス事件勃発~

仮配属初日、CSの全体朝礼で自己紹介の時間を与えていただいたにも関わらず、周りの同期の方々が意気揚々と自己紹介をしている中、準備不足のため一瞬で自己紹介を終わらせてしまう。

内容はほぼないに等しく、一言だけ「よろしくお願いします」とだけ言ったようなもの。

のちに、チームメンバーであるK原さんに、その時のことを「朝礼カスカス(スカスカ)事件」と命名される。

ほかにも報連相の不足、タスク漏れ、数え切れないほどのたくさんの失敗を経験しました。

業務で最低限満たすべきラインから”ここぞ”という大事な局面まで。
一つの失敗が連鎖して、次の失敗を誘発する、そんな負の連鎖を繰り返す日々だったと思います。


▲仮配属を振り返る際に記入したシート。仮配属始まって早々、やる気がいきなりどん底に。これ以降も数々の事件が多数勃発しました。

地に堕ちたやる気曲線、立ち塞がる法規の壁

どん底に落ちていた中、ダメ押しの一手として大きな挫折を味わうことになります。

それは社内で行われている関連法規テストです。

VIではWEB広告を扱う企業として関連法規を守る取り組みを実施しています。
(詳細はこちら:VI事業部が注目!「コンテンツの関連法規」ってなに?

※関連法規とは…
簡単にいうとWEBで取り扱う広告において大袈裟な表現をして商品を良く見せたり、ユーザーに対して嘘をつくことを規制する法律。薬品などの性能を正しく伝えるための薬機法や誇大広告を規制する景表法などが関連法規に分類される。

新卒をはじめ、VIに入った社員は、全部で4種類の関連法規テストを受けて合格する必要があるのですが、私はそのテストの第1回目に落ちてしまったのです。

1回目なので内容は比較的基礎の内容。落ちた人はほとんどいません。

当時まさか自分が落ちるとはという思いで、頭は真っ白になりました。

なんとなく受かるだろうと甘い考えで準備した結果、不合格。

思い返すと今までで自分の力を100%出した経験がなく、何かに正面から向き合ったことがなかったのです。

そこで初めて自分が”やりきれない”人間であることに気がつきました。


▲不合格となったときのやる気曲線。もはや線が見えません。

やる気0男が挫折から立ち直れた理由

そんな私を見て相談の時間を作ってくださったのが、メンターの渡部主任です。

そこで「まず自分自身のことを認め、その自分をさらけだすことが必要」というアドバイスをいただきました。

自分ができないことを認めるというのは、簡単そうに見えて大変です。

今までの自分は、そういった「できない部分」をなるべく周りに見せないようにしたり、自分自身でも見ないように目を背けていたと思います。

しかし、勇気を出し自分が挫折したときの気持ちの開示、そしてできない自分を認めることから始めました。

そしてやりきれない自分のために、自分の甘さを排除した計画を立てていきました。

立てた計画を周りの人に共有し宣言することで、「やりきる」以外の逃げ道をなくしました。

その計画というのは、次の関連法規テストまでに、配布された資料を丸暗記するというもの。

丸暗記をすれば自分の甘さが入る余地がない、という考えによるものです。

そして挽回したいという思いから、不合格となった第1回目のテストと、本来は第1回目を合格した人しか受けられない第2回目のテストを同時に受けるお願いをさせていただきました。(かなりイレギュラーな対応をいただきありがとうございました。)

勉強してきた内容をメンターに確認していただき、覚えられていなかったら勉強のやり直しと確認を繰り返す日々を過ごしました。

そしてなんとか丸暗記して臨んだテスト。

結果は、周りの方のご協力もあり、無事2つのテストを同時に合格することができました!

そこで初めて自分の甘さを排除することで、掲げた目標をやりきることができたのです。


▲関連法規テストで合格した時のやる気曲線。夏休みの勉強で天使と悪魔が戦っていますね。

自分で考え、動く。それが成果につながる唯一の道

本配属では、仮配属と同じCSに配属されました。

CSという部署は、仮配属当初は作業的な業務が多い部署だと漠然と感じていましたが、実際に仮配属を経験して全くそんなことはありませんでした。

CSでは、”顧客とユーザーの成果”を創出するということに日々向き合っています。

どんなに一生懸命にサイトの運用をしていても、顧客が成果を感じられないサイトでは意味がありません。

ただサイトのコンテンツ追加を行うだけでなく、リスティング広告(検索結果画面に表示される広告)やSNSなどを使うことで流入の最大化を狙い成果を追っています。

そして顧客を満足させるだけでなく、そのサイトを使ったユーザーまでも「このサイトを知れてよかった」「このサイトを通してこんなサービスに出会えた」と満足してもらうことを目指しています。

本配属の業務からは、サイトの運用によって成果を上げた分だけ、運用費を増額いただけるという案件に携わることになりました。

つまり自分が行う改修によって運用費が0にも100にもなるというシビアな状況に立つことになったのです。

同じ部署で継続することになった以上、仮配属期間以上の成果を出すための方法を考えました。

そこで本配属では、ただ言われたことをこなすだけではなく、自分から動いて仕事を作っていくことをモットーにしました。

頼まれた分析だけではなく、プラスアルファで発展させて自分で分析を考え、改修案を提案したりしました。

運用しているサイトを実際に自分で使ってみて、不便だと思った点をリストアップして改善点を探し出すこともしたりしました。

自分にとって吸収できるものを率先して吸収していくことが成果を出すために最善の方法だと考えて、とにかく行動を増やした日々でした。


▲サイトの分析しているときの一場面。

学んだことの実践を継続していった結果、チームで追っている成果の9月10月の月間目標を達成することができました。

そしてそのがんばりを認めていただき、10月の月間MVPをいただくことができました!

自分が続けてきた努力が間違ってなかったことを実感できた瞬間でした。

さらにその後も粘り強くサイトの運用を続けていき、成果を一定以上あげることができたため、なんと通常の倍の額の運用費をお任せいただけることが決まりました!

思い返すと、CSで改めて自己紹介させていただいた際(朝礼カスカス事件の後にリベンジさせていただきました)に「成果でいち早くCSに貢献する」という目標を宣言させていただきました。

それに対して胸を張って成果に貢献できたと言えるのがとても嬉しかったです。

さいごに:誇れる30代になるために

入社から9ヶ月の軌跡を辿らせていただきました。

最後に現在の心境?所信表明?を少しだけ書きたいと思います。

入社して9ヶ月がすぎ、やっと社会人としてのスタート地点に立てたのかなと思っています。

ここまで成長させていただけたのは、メンターや上長、チームメンバー、様々な方からご指導をいただいたおかげです。

そしてなにより自分自身が【できない自分だと認め】【周りの人の力を頼って】【諦めずに努力する】ことができたからだと感じています。

個人的な話ですが、私が尊敬している30代のミュージシャンや芸人さんたちの中には、その業界を牽引しバリバリに活躍している方がたくさんいらっしゃいます。

どの方も自分のやっていることに誇りを持っていて、かっこいい方ばかりです。

自分もそういったかっこいい大人になりたいと考え、そうなるためになにが必要かを考えました。

そしてそのためには今、20代という、この時期をどれだけ“逃げずに努力”したかが影響するのだと思いました。

かっこいい30代を迎えるためにも、今はひたむきに努力を継続していきたいです。

2年後3年後には今の自分が想像もしていないようなことをしていたいです。

なにかに囚われたり型にはまることなく、自分の限界の枠を広げていきたいと思っています。

そのために、新人時代にしかできないことをたくさん経験し、自分の成長をつなげていきたいと思っています。

それを実現できる環境が、全研本社だと思います。

今自分が立っている場所は、まだまだ道半ば。これからも謙虚に努力を続けて参ります。

以上、VI事業部CSの秋塲がお送りしました!


▲メンターである渡部主任とのツーショット