こんにちは。コミュニケーションプロダクツ事業部(以下CP)の石黒です。
私たちCPは、SEOの観点からお客様のWebサイト(主にオウンドメディア)を支援し、企業様の業種や社内体制、ご担当者様の業務範囲などに沿ってオーダーメイドで施策を提案・提供しています。
3月にGoogleから「2020年9月に全サイトMFI化適用」の発表がありました。
検索順位を決めるのにスマートフォン向けサイトページの評価が優先されるモバイルファーストインデックス(通称MFI)に向けてモバイル対応をどうしようか迷われている方もいらっしゃるかと思います。
モバイル対応としては、Googleも推奨しているレスポンシブウェブデザインがおすすめです。
MFI化に向けてレスポンシブウェブデザインにするために、WordPressを導入したリニューアルを検討されている方も多いのではないでしょうか。
そこで、世界で最も使われているCMS「WordPress」についてお話しさせて頂きます。
WordPressにするかどうしようか迷われている方に、少しでも参考になれば幸いです!
最も使われているのに、ネガティブなイメージがある「WordPress」?!
2020年3月時点で全てのWebサイトのうち、3割強がWordPressで構築されています。
更に日本語のWebサイトで使われているCMSのうち8割がWordPressです。
参照:https://w3techs.com/technologies/segmentation/cl-ja-/content_management
こんなに高いシェア率の一方で、ネット上や実際の声として、「WordPressはちょっと…」というネガティブな意見を見聞きしてまいりました。
しかしながら、よく聞くネガティブな話は、実は印象だけで、ちゃんと設定や対策を行えば回避できるものばかりなのです…!
以下に、ご契約頂いているお客様から聞いた「WordPressのネガティブな所TOP3」とその対応例をご紹介いたします。
お客さんから聞いたWordPressの「ここがネック!」TOP3(※CP調べ)
それでは、CPに届いた声をもとにした上位3つをご紹介していきます。
?第3位 セキュリティホールが多そう…
実際にあった声
「WordPressは導入したいけど、度々セキュリティ面が問題になっているのでちょっと…」
たしかに、WordPressは度々脆弱性が見つかります。
そのため、他のCMSよりもセキュリティ面に不安なイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか?
実際はどうなの?
他のCMSよりセキュリティホールが話題になる事は確かですが、然るべき設定や対応により、リスクを抑える事が可能です。
セキュリティ面に不安を持たれてしまいがちな理由として、下記2つが挙げられます。
①WordPressを使用したサイトが多いため、ハッカーに狙われやすい
殆ど使用されていないCMSを狙って攻撃しても被害を受けるのはごく一部。
世界で最も使われているWordPressを狙った方が効率的…と考えるのは想像に容易いのではないでしょうか。
②オープンソースであるがゆえに脆弱性が見つかりやすい
WordPressはオープンソースの為、脆弱性が見つかり易いというのはたしかにあります。
しかし、オープンソースだからこそ脆弱性が見つかったとしても修正ができるので、実際はデメリットだけでなく大きなメリットでもあったりします。
上記2点によりセキュリティ面に不安なイメージが持たれがちですが、しっかり対策を講じる事で、リスクを最小限に抑える事が可能なのです。
■対応例
適宜最新バージョンにアップデートする・・・セキュリティアップデートは迅速に行いましょう。
不要なテーマやプラグインは削除する・・・使っていないシステムがセキュリティホールになる事もあります!
アカウント管理を適切に行う・・・アカウントを使い回さない、パスワードを複雑化する、利用者ごとに適切な権限を設ける等、不正ログインを防ぎましょう!
セキュリティ対策用プラグインを導入する・・・「Site Guard」等のプラグインを導入。
バックアップを定期的に取っておく・・・もしもの時のために、バックアップは欠かせません。
?第2位 更新が面倒そう…
実際にあった声
「WordPressはプラグインやテーマの更新が頻繁にある印象。迂闊に更新して、サイトに影響が出ると困るのでちょっと…」
たしかに、WordPress自体のアップデートやプラグイン・テーマ等の個別のアップデートなど、日々アップデートの連絡が届くイメージは私もあります。
実際はどうなの?
更新の通知は度々届きますが、絶対に必要な更新と、様子見でもいい更新があり、全てが更新必須というわけではありません。
更新自体はボタン一つでできますが、更新によってサイトが表示されなくなってしまったり、プラグインが機能しなくなってしまったりと、マイナスに働く事もあるため、細心の注意が必要です。
更新は大体3パターンに分けられます。
①ただ更新するだけでいいもの・・・例:プラグインの機能を使っているだけの場合
②更新と並行して対応が発生するもの・・・例:プラグインの機能をカスタマイズして出力している場合
③都度確認をして更新する必要があるもの・・・例:プラグインのコアファイルをいじってしまっている場合
上記3つのうち、どれに当てはまるのかは、プラグインと使用テーマによっても異なるため、使用しているプラグインとテーマを考慮し、どのパターンにあてはまる更新なのかを見極め、判断する必要があります。
■対応例
プラグインの設定やテーマ、WordPressの構築を正しく行えば改善が可能です。
また、繰り返しにはなりますが、いざという時の為に必ずバックアップは取っておきましょう!
?第1位 表示速度に限界がある
実際にあった声
「WordPressは表示速度が遅いイメージだから…」
表示速度が遅いと、UX面でもモバイルの検索順位の面でもマイナスに繋がります。
特に9月より全サイトにMFIが適用される事もあり、表示速度を気にされている方も多いのではないでしょうか。
実際はどうなの?
便利な機能が多い分、様々なシステムを介してサイトを構成している為、どうしてもページの表示速度が遅くなってしまう傾向にあります。
しかしながら、こちらも然るべき設定をすれば、表示速度を改善する事は可能です。
■対応例
画像の最適化・・・WebP(ファイルサイズが抑えられるフォーマット)にする、圧縮等を行う。画像を最適なサイズにする事が大切です。
CSSやJavaScriptの最適化・・・ファーストビューのレンダリングに関わる部分は<head>タグ内にインラインで記載、それ以外は読込を遅らせる。無駄な改行を無くす等。
キャッシュを利用・・・キャッシュは少なくとも1週間。更新頻度の低いコンテンツ等でも1ヶ月等、ページの特性に合わせて設定します。
上記のような細かな設定を行い、表示速度低下のリスクを最小限に抑える事が可能です。
表示速度の詳細についてはこちらの記事もご確認ください!
webサイトの閲覧を快適に~スピードアップデートと表示速度について~
WordPressのイメージは変わりましたでしょうか?
ここまで読んでいただくと、巷で言われているWordPressの良くない印象も、最新の正確な情報と細かな設定を適切に行えば回避できる事がお分かり頂けたのではないでしょうか?
適切に使えば自由度も高いため、使い方次第で可能性は広がります。
少しでもプラスのイメージを持ってもらえると幸いです。
今回ご紹介した項目以外にもWordPressを使う際の設定や注意点等、気を付けるべき事は山ほどあります。
CPでは企業様のサイト運営におけるWordPressのサポートもしていますので、ご興味がある方はぜひお問い合わせくださいませ。
また、WordPressのSEOについて、CPが運営する「SEO管理ツールを知ろう!」の記事で詳しく解説をしていますのでこちらも是非ご一読ください!
WordPressでSEO強化するには?基本概念と具体的な設定方法
更にSEOの「わからない」を相談できる、SEOの駆け込み寺「SEOサロン」の提供も開始しました!
9月からの完全MFI化に伴い、またにぎやかになりそうな予感がしますね…!
CPでは引き続きこちらの全研ブログでSEOに関するお役立ち情報を発信して参りますので、どうぞお楽しみに…!
以上、CPの石黒でした。